【敏感肌】お肌をまもるために知りたい化粧品成分の見方を医学博士が解説

小さくて読みにくく、読んでもよく分からない化粧品の成分表示―この記事では配合量の基本と「1%ライン」など、迷ったときの判断のポイント等を医学博士が解説。
解説:医学博士 高岡(セラミド化粧品 シェルシュール開発者)
化粧品成分表示のキホン
化粧品に配合されている成分は、すべてパッケージへの表示が義務付けられており、その表示にはルールがあります。

成分表示の読み方(配合順と1%ルール)
配合量が多い順に記載
成分表示の順番は、配合量の多いものから順に記載されています。
しかし、配合が1% 以下の成分は順不同で表記できます。
訴求成分(肌悩み向けのウリ成分)が前に来ることが多く、先に書かれている=多く配合されているとは限りません。
化粧品成分構造のキホン
開発視点で化粧品の基本構造を知ると、成分表示が読みやすくなります。

敏感肌には「1%」ラインが重要?
ここでは敏感肌で実際に役立つ「1%ライン」の見方を解説します。
敏感肌には1%ラインが重要な理由
敏感肌では、刺激の強い成分も1%未満で配合されていれば肌への負担が少なく、使える可能性が高くなります。
1%以上で配合されることが多い成分
・ビタミンCやアゼライン酸
・エタノール
・1,2-ヘキサンジオール
・グリセリン
※配合目的によっては1%未満で配合される場合もあります。
注意点
成分表示には濃度は明記されないため、1%未満かどうかは分かりません。
そこで下記に1%の目安成分をリストを書き出しました。
下記に当てはまらない場合もありますが、参考にしていただけたら嬉しいです。
1%未満の成分リスト

・パラベン・フェノキシエタノール
・グリチルリチン酸・アラントイン
・精油
法規や配合上限のルールを知れば、成分が「必ず1%未満」と言えるものを判断でき、敏感肌のリスク評価がしやすくなります。
ほぼ1%未満の成分リスト

・レチノール(誘導体を含む)※日本製品の場合
・ヒアルロン酸Na
・ヒト型セラミド
1%未満とは限らない成分リスト

・植物エキス
・クリーム・乳液に配合された界面活性剤
・グリセリン・多価アルコール
成分の位置(前後)と用途を合わせて見ることで、「1%未満かどうか」の見当がより現実的になります。
医薬部外品と化粧品の成分表示注意点

医薬部外品と化粧品は表示ルールが異なりますので、比較する際は注意が必要です。
医薬部外品は成分を配合量順に表示する義務がなく、各社の自主基準で表記されます。
多くは「有効成分」を大きく示し、残りを「その他の成分」として小さく表記しており、医薬部外品は配合量順に記載されているとは限りません。
まとめ:化粧品成分の読み方
今回の記事では少し専門的でしたが、最後に要点を整理します。
【化粧品成分表示の読み方まとめ】
・成分表示は配合量が多い順。ただし1%以下は順不同に注意。
・敏感肌では配合量「1%ライン」が重要。成分表示から分からない場合は目安リストを参考に。
・医薬部外品は全成分表示義務がないので、上記の表示ルールに沿っていない可能性もある。
なかなか合う化粧品のない敏感肌の方が、お肌に合い満足できる化粧品に出会うためには、成分表示の読み取りが大きな手掛かりになってくれます。
配合目的別に濃度を知りたい場合は、ぜひ敏感肌ナビをチェックしてみてくださいね。

創業者/開発者 髙岡 幸二
大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
元神戸大学バイオシグナル研究員。
元奈良女子大学非常勤講師・バイオテクノロジーの研究員。
化粧品・健康食品の開発。
2024年10月に、サンエス石膏株式会社のグループに参画。
会社名 :有限会社DSR
代表者 :宮竹 二郎
本社所在地 :大阪府吹田市江坂町1-23-101大同生命江坂ビル13階
設立 :2002年12月4日
事業内容 :化粧品の開発、製造、販売
資本金 :300万円
URL :https://dsr-skincare.jp/

敏感肌ナビ
敏感肌,脂漏性皮膚炎,酒さ,ニキビのスキンケア情報を発信
https://dsr-skincare.jp/blog/

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