無塩せきハム・ソーセージのパイオニア 「グリーンマークシリーズ」発売40周年  安全・安心でロングセラー商品に

    企業動向
    2015年9月30日 11:00

    ハム・ソーセージ等の製造・販売を手掛ける信州ハム株式会社では、当社の主力商品で1975年5月に発売した「グリーンマークシリーズ」が、2015年で40周年を迎え、年間30億円販売するロングセラー商品となっています。

    ロースハムスライス


    <ロングセラーの要因について>
    ■無塩せきのパイオニア
    「グリーンマークシリーズ」は化学合成添加物(発色剤・着色料・保存料・リン酸塩)を使うことのない「無塩せき」商品として1975年に発売しました。
    ハムやソーセージを作るときの工程のひとつで、発色剤とともに肉を漬け込むことを「塩せき」といい、これに対し「無塩せき」とは発色剤を使用しないで漬け込む方法を指します(塩を使ってないという意味ではありません)。
    添加物を使ったハムやソーセージが主流だった1970年代、信州ハムは他メーカーに先駆け、いち早く「食の安全・安心」に取り組み、これにより「グリーンマークシリーズ」はヒット&ロングセラー商品として、多くの方から支持されています。


    ■「グリーンマークシリーズ」について
    「グリーンマークシリーズ」は肉をきれいに見せるための発色剤と呼ばれる亜硝酸ナトリウム・硝酸カリウム、着色料を使用していません。他商品のような明るいピンク色をしておらず、肉本来の白みがかった褐色が特徴です。
    また、日持ちを良くするための保存料と酸化防止剤を使用していないため、他商品と比べ賞味期限は短くなりますが、原材料の品質や工場内の衛生管理の徹底で、流通に耐えられる賞味期限を確保し、一般のスーパー等でも販売が可能となりました。


    ■消費者の声から生まれた「グリーンマークシリーズ」
    1970年代当時、人口甘味料などに発がん性があると言われ、食品添加物が大きな社会問題となり、台東区にあった「種まく会」という消費者団体・グループから「化学合成添加物を使わないハムやソーセージを開発して欲しい」との声が大手メーカーへ持ちかけられました。発色剤は菌を抑える効果もあり、日本はもとより、発色剤を肉に添加して発色・熟成させ、香りをつけてはじめて「ハム」になるというのが世界的な常識で、大手メーカーはこれを断り、中小企業の当社へ話が持ち込まれました。


    ■大手メーカーが断った無添加ハムへの挑戦
    無添加のハムは日持ちしないため、当初は直接「種まく会」の方々に納品していましたが、「スーパーでも売れるようなものをつくろう」という思いから「無添加プロジェクト」を発足し、開発に取り組みました。
    ハムやソーセージなどの製造工程では、化学合成添加物を使用することが不可欠で、商品の色や日持ち(賞味期限など)は、発色剤を用いて「塩せき」するからこそできるため、これを使わずに商品化するのは試行錯誤の連続でした。
    初めてスーパーで販売した当時、一部の消費者から「これがハムと言えるのか」「色が悪いソーセージ」との声があり、社内からも「こんなに返品される商品をどうして売ろうとするのか」といった意見も出ました。発売から3年は厳しい時期が続きましたが、次第に安全・安心を求める消費者から支持され、今では多くの店舗(スーパー等)から引き合いがあり、ヒット&ロングセラー商品となりました。


    ■徹底した品質管理で、「無塩せき」トップシェアへ
    一番の課題は賞味期限をいかに長くするかで、作業室の空調・換気、冷蔵庫の温度・湿度、無菌状態でパッキングできるクリーンルームなど、徹底した衛生管理をすることで賞味期限を延ばすことに成功しました。「グリーンマークシリーズ」の成功により、ハム・ソーセージ業界内に「無塩せき」というカテゴリーが誕生し、当社は「無塩せき商品群」でトップシェアを誇っています。


    ■主な販売エリア・チャネル
    販売エリア :全国(東北・関東・北陸・関西・四国・中国・九州)
    販売チャネル:イトーヨーカ堂、イオン、ダイエー、西友、
           日本生活協同組合連合会、主要単協、CGCジャパン、
           CGC加盟グループ各社、私鉄八社会グループ各社、
           その他の主要スーパー及び専門店など


    ■女性開発チームによる「グリーンマーク」商品も
    女性による商品開発部隊を作り、「消費者目線」で商品開発を行っています。野菜が苦手な人でも食べやすい商品として、「グリーンマークシリーズ」ウインナーにほうれん草を加えた「グリーンマーク ほうれん草入りウインナー」を開発、2014年9月より全国のスーパーで販売しています。


    ■「グリーンマーク」シリーズ商品概要
    ハム
    https://www.atpress.ne.jp/releases/75139/img_75139_6.jpg
    ウインナー・ソーセージ
    https://www.atpress.ne.jp/releases/75139/img_75139_7.jpg
    ベーコン
    https://www.atpress.ne.jp/releases/75139/img_75139_8.jpg
    その他
    https://www.atpress.ne.jp/releases/75139/img_75139_9.jpg

    信州ハム主要グリーンマーク(主要アイテム)販売金額前年比
    (データ:信州ハム企画販促課調べ)
    https://www.atpress.ne.jp/releases/75139/img_75139_5.jpg

    ●主な「グリーンマーク」の販売金額前年比は平均(約)110%と、順調に伸ばしています。
    ●販売金額の伸びは、「グリーンマーク」の新規取り扱い店が増えている事が要因と考えます。


    <信州ハムについて>
    ■会社概要
    社名   :信州ハム株式会社
    代表者  :代表取締役社長 中村 幸男
    創業   :1941年(昭和16年)3月
    設立   :1947年(昭和22年)7月
    本社所在地:〒386-8686 長野県上田市下塩尻950
    資本金  :1億円
    年商   :約152億円(2015年6月期)
    従業員  :409名(2015年6月期)
    事業内容 :ハム・ソーセージの製造・販売、及び総菜の販売
    主要取引先:株式会社イトーヨーカ堂、イオン株式会社、株式会社ダイエー、
          合同会社西友、日本生活協同組合連合会及び主要単協、
          CGCジャパン及びCGC加盟グループ各社、
          私鉄八社会グループ各社、その他主要スーパー及び専門店

    ■沿革
    1941年3月 創業
    1950年8月 信州ハム株式会社と改称
    1965年11月 上田ハム株式会社を吸収合併
    1975年4月 無添加製品「グリーンマーク商品」発売
    2004年4月 軽井沢にハム工房を開店

    ■主な売上げ比率
    ▼製品別
    ハム   :50%
    ソーセージ:27%
    ベーコン :20%
    その他  :3%

    ▼エリア別
    長野(地元):20%
    関東   :40%
    上記以外 :40%

    ■信州ハム 代表取締役社長 中村 幸男プロフィール
    生年月日:1948年5月24日
    出身地 :東京生まれ(長野育ち)
    学歴  :1971年3月 中央大学文学部卒業
    略歴  :1971年4月 信州ハム入社
               同 営業担当
         1979年1月 同 営業企画課
         2000年9月 同 執行役員 生産本部
         2003年9月 同 経営管理本部 本部長
         2004年11月 同 営業担当 取締役
         2006年9月 同 社長就任
    座右の銘:「よりよい品を、より安く、より衛生的に」


    <一般の方からの問い合わせ先>
    信州ハム株式会社
    お客様相談室 TEL:0120-44-4186

    シェア
    FacebookTwitterLine

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
    プレスリリース配信企業に直接連絡できます。