東大寺に奉納した「算額」の優秀解答を発表 ~異なるアプローチ...

東大寺に奉納した「算額」の優秀解答を発表  ~異なるアプローチで求めた解答を選出~

公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海)は、2015年1月23日(金)に華厳宗大本山「東大寺」(奈良県奈良市)に奉納した数学の額「算額」の解答を募集し、同年7月31日(金)に締め切り、優秀解答を選出いたしました。

算額1・2・3 ロゴ
算額1・2・3 ロゴ

特設サイト「算額1・2・3」: http://www.sangaku123.jp/


算額とは、江戸時代の日本で、数学者や一般庶民の数学愛好家たちが額や絵馬に数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納しあった歴史あるものです。
この試みは、当協会の理念でもある「算数・数学への興味喚起」を広く国民のみなさまに促すための活動の一環として、算額という古来先人たちが取り組んだ「数学の学びの文化」を現代に復興し、日本の数学文化推進の礎にしたいという想いから企画立案いたしました。また本企画は「算数・数学に興味をもっていただく機会の増進」「算数・数学を通じた人々の交流の活性化」等を目的としています。

同年1月に奉納した算額(たて68cm×よこ56cm 2体、たて68cm×よこ118cm 1体。いずれも杉材)は、東大寺の大仏様に関する問題が2問でした。解答の応募総数は問題一、問題二あわせて21件で、それらを当協会の選考委員が選考したところ、問題一については応募解答がすべて同一の解法で求められていたため優秀解答を「該当なし」としました。問題二は、多くの応募者とは異なるアプローチで解を求めた「文ちゃん」さん(79歳)の解答を優秀解答に選出いたしました。

なお、当協会は、毎年1月23日を「算額文化を広める日」と定め、今後も継続的に問題を発表していく予定です。(特設サイト http://www.sangaku123.jp/ に公開予定)

当協会は、主たる公益事業である「実用数学技能検定(算数検定・数学検定)」の実施のほかに、今後も広く国民のみなさまに算数・数学を学習する大切さや、楽しさを伝える普及啓発事業を充実させていく所存です。


【実用数学技能検定について】
「実用数学技能検定」(後援=文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年には5,500人だった受検者数は、2006年以降は年間30万人を超え、実用数学技能検定を実施する学校や教育機関も16,000団体を超えました。以来、累計受検者数は450万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイ等でも実施され(過去5年間でのべ20,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。
※受検者数・実施校数はのべ数です。


【法人概要】
法人名: 公益財団法人 日本数学検定協会
所在地: 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階
理事長: 清水 静海(帝京大学教育学部初等教育学科長・教授、
     公益社団法人 日本数学教育学会名誉会長)
会長 : 甘利 俊一(理化学研究所 脳科学総合研究センター 特別顧問、
     東京大学名誉教授)
設立 : 1999年7月15日
事業内容:
(1) 数学に関する技能検定の実施、技能度の顕彰及びその証明書の発行
(2) ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施
(3) 数学に関する出版物の刊行及び情報の提供
(4) 数学の普及啓発に関する事業
(5) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
URL  : http://www.su-gaku.net/

※「数検」「数検/数学検定」「数検/Suken」は当協会に専用使用権が認められています。

プレスリリース添付資料

カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
教育 その他ライフスタイル

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