障害のある講師が伝える、中学校・高等学校向け出張講座「ユニバ...

障害のある講師が伝える、中学校・高等学校向け出張講座 「ユニバーサルマナーアカデミックプログラム」を提供開始

一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会(所在地:大阪府大阪市、代表理事:垣内 俊哉)は、障害のある講師が高齢者や障がい者への向き合い方を伝える、中学校・高等学校向け出張講座「ユニバーサルマナーアカデミックプログラム」の提供を開始します。提供開始にあたり、参加校(対象:47都道府県より中学校・高等学校各一校ずつ)を2015年5月14日より募集します。

視覚障がい者体験ワークの様子
視覚障がい者体験ワークの様子

URL: http://www.universal-manners.jp/


「ユニバーサルマナーアカデミックプログラム」は、これからの日本が世界と繋がる多様性の時代を迎えるにあたり、高齢者や障がい者など、多様な方々との違いを受け入れ、さりげない配慮ができる若者を育成したいという想いから実施するものです。2015年4月14日に、文部科学省がパラリンピック教育を学習指導要綱に盛り込むなど、多様性を受け入れ、関心を持つ教育は注目を集めています。本プログラムでは障害のある当事者が講師を務め、「自分とは違う誰かのことを考え、向き合い、行動すること」をテーマに50分間の授業を行います。

提供開始に先立ち、学校法人品川女子学院(所在地:東京都品川区)の中等部・高等部生合計248名が受講し、受講前は「困っている高齢者や障がい者に声をかける自信がある」と答えた学生が19%に留まったのに対し、受講後は98%に増加しました。


【ユニバーサルマナーアカデミックプログラムの内容】
■障害のある講師による50分間の講義
・バリアフリーとユニバーサルデザインとは?
・ユニバーサルマナーを必要としているのは誰だろう
・人と人との違いに気づき、受け入れるためのワーク
・視覚障害のある方の簡易体験ワーク~声で伝えよう!~
・聴覚障害のある方の簡易体験ワーク~身振り手振りで伝えよう!~
・困っている方を見かけた時のマナー
・迷わず、すぐ行動する勇気を持つヒント
■合格認定証授与(全員)
■アンケートの実施&フィードバック

所要時間:50分間
講義費用:中学校・高等学校単位での申し込み
     47都道府県で各1校までは何名受講でも10万円(税込)+講師交通費
     ※通常価格は20万円(税込)+講師交通費
申込方法:ホームページ( http://www.universal-manners.jp/ )
     またはお電話


【障害のある講師について】
ユニバーサルマナーアカデミックプログラムで講師を務めるのは、全員が障害のある講師です。講師はこれまでに企業・自治体・教育機関などでのユニバーサルマナーに関連する研修講師の実績を重ねており、「わかりやすく」「伝わりやすく」「納得しやすい」講義を提供します。

■岸田 ひろ実 Hiromi Kishida
2008年に心臓病手術の後遺症により、下半身麻痺となる。歩けないことに苦しみ、悩む日々だったが、自分にしか伝えられないことで社会に元気を与えたいと思い、自身の経験を活かした研修講師として活躍。障がい者や高齢者への向き合い方を教える「ユニバーサルマナー検定」や、知的障害のある長男の子育てを通じて得た知識による障害のある子どもを持つ親への講演など。2014年TEDxYouth@Kobeにてスピーカーとして登壇。2015年日経新聞「結び人」にて特集される。


【プログラムに参加した学生の声】
「電車でお年寄りに席を譲った時、年寄り扱いするなと怒られてから、怖いと思っていた。でも、私の声のかけかたも悪かったと思う。これからも行動していきたい」
「車いすの人に、どう接したら良いかわからなかった。何かお手伝いできることはありますか?と声をかけていこうと思う」
「困っている人を見つけても、迷って何もできないことが多かった。これからは、すぐに行動することが大切だと感じた」
「家族にもおじいちゃん・おばあちゃんがいるので、家族に喜んでもらえる自信ができた。学んだことを、家族や先輩にも教えていけば、もっと良い社会になると思う」


【品川女子学院校長 漆 紫穂子先生によるコメント】
これからの時代は、ますます世界がつながっていく多様性の時代です。そんな未来に生きる生徒たちには、人との違いを大切にし、互いを活かし合うことのできる人に育ってほしいと思い、ユニバーサルマナーの講義をしていただきました。自らの障害を社会貢献に活かしている先生がお話されると説得力があり、あっという間の50分間でした。すごい勢いでノートを取る生徒ばかりで、ワークシートには大切な内容が裏面まで使ってぎっしり書き込んであり、感想欄には「気づき」と「今後やるべきこと」が記されていました。認定証と一緒に撮影した記念写真の生徒たちの笑顔が印象的でした。きっと行動に移してくれると思います。


【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人 日本ユニバーサルマナー協会
広報担当: 岸田 奈美(きしだ なみ)
電話番号: 06-6195-4466
メール : info@universal-manners.jp

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社会(国内) 教育
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