Service Availability™ Forumがキャリアグレードのインフラ開発用初のオープン規格を発表

平成14年10月8日
             
Service Availability™ Forumがキャリアグレードのインフラ開発用
初のオープン規格を発表
~SA Forumプラットフォームインターフェース仕様が、オープンでモジュール式の
キャリアグレード製品開発に欠けている重要な部分に対応~

米ワシントン州マーサーアイランド発―2002年10月7日―主要な通信およびコンピュ
ータ会社から成る業界団体、Service Availability™ Forum(以下、SA Forum
)は、Service Availability Forumプラットフォームインターフェースの仕様書を発
表しました。これは、キャリアグレードのプラットフォームおよびミドルウエア用の
最初のオープンインターフェース仕様であり、標準ベースのネットワーク機器の構成
要素すべてを結びつけるのに役立つものです。
NokiaのVP兼ネットワークプラットフォームのディレクタ、Ari Virtanen氏は以下の
ように述べています。
「SA Forumプラットフォームインターフェース仕様書のリリースは、費用効果の高い
キャリアグレードインフラのソリューションを提供するためにきわめて重要なステッ
プである。SA Forumの一員として、Nokiaは、オープンインターフェースをサポート
しており、すぐれたキャリアグレードソリューションのタイムリーな提供において、
このForumの規格は、この業界の開発が既製品のビルディングブロックの使用へとシ
フトすることを促進するものと見ている。」
通信およびコンピュータ業界は、コスト低減と開発期間短縮を図るため、独自の開発
環境からオープンで「ビルディングブロック」による環境へと進化しています。この
Forumの仕様は、独自モデルから標準でモジュール式の開発への移行に取り組んでい
る企業を対象として、企業が増加するリソースを技術革新と製品の差別化のための作
業に専念するための良いきっかけとなるものです。
Communications Network Infrastructureのディレクタ、Cristin Flynn氏は以下のよ
うにコメントしています。
「トップ層のサービスプロバイダを対象としたYankeeグループの調査によると、ネッ
トワークでベンダを選択する最も大きな決定基準の2つは、業界標準への順守と実装
時間の早さである。従来から独自の製品を提供してきたベンダにとって、このような
基準に応じた製品を提供することは言葉では容易いが、現実的には困難である。SA F
orumのプラットフォームインターフェースの仕様は、ベンダにとってこれらの要件に
従って実行するためのツールとなるものである。」
SA Forumプラットフォームインターフェース規格は、オペレーティングシステムまた
はハードウエアプラットフォームとService Availabilityのミドルウエアとの間のイ
ンターフェースです。通信機器スタック内でキーとなるこのインターフェースは、ハ
イアベイラビリティのハードウエアとソフトウエアを切り離すものです。SA Forumプ
ラットフォームインターフェース規格を実装する企業は、ネットワーク機器ソリュー
ションの障害回復を設定し、モニタし、実行するためにその規格を使用します。Foru
mの会員は、規格の実装に関心を持つ企業の代表であり、機器プロバイダ、ハイアベ
イラビリティ・ミドルウエアのプロバイダ、オペレーティングシステムベンダ、およ
びプラットフォームプロバイダが含まれます。
Motorola Computer GroupのVice President兼技術ディレクタ、Chau Pham氏は以下の
ように述べています。
「SA Forumプラットフォームインターフェース規格を採用することで、製品化にかか
るコストの低減とtime-to-marketの短縮が実現でき、サービスプロバイダから機器製
造メーカまですべてに影響を与えることになる。Motorolaは、オープンスタンダード
に専念しており、標準ベースでモジュール式の開発環境に特有な利点を活用するため
に、Service Availability規格を将来的な製品に統合していく予定である。」
独自のキャリアグレードソリューションの開発では、様々な冗長サブシステムやアプ
リケーションと相互操作するインターフェースを開発するために、膨大なコストが費
やされてきました。通信業界は、Service Availability ForumやPICMG(高性能な通
信用、産業用コンピュータアプリケーションのためのオープンな規格を共同開発する
600社以上から成るコンソーシアム)といった、その他のオープンスタンダードによ
る既製のキャリアグレードソリューションの開発によって、このようなコストとリソ
ースを削減するために動き始めました。SA Forumは、PICMGやその他の標準化団体と
密接に協業し、標準ベースのネットワーク機器コンポーネントの採用を促進するため
に、このような業界運動を進めています。
PICMGの議長、Joe Pavlat氏は以下のように述べています。
「PICMGは、ハイアベイラビリティのアプリケーションのためのオープンなプラット
フォームについてSA Forumと共通のビジョンを持っている。実際に、我々は、5年以
上の間、このビジョンを支持するために、ハードウエアの定義やローレベルのプラッ
トフォームの管理アーキテクチャに従事してきた。PICMG3.0規格によって定義されて
いる、AdvancedTCAアーキテクチャは、SA Forumインターフェース規格策定に関わっ
ている多数の同企業によって開発されているものである。PICMGの次に出てくる規格
は、SA Forumが発表した仕様の対応を図った設計ガイドとシェルフマネジメントアー
キテクチャの中でSA Forumプラットフォームインターフェース規格への参照を入れて
いる。」

SA Forum仕様書の入手について
関心のある方は、”Specification License”合意書に署名後、リリースされたSA Fo
rumプラットフォームインターフェース仕様書の閲覧、ダウンロード、および実装が
可能です。ライセンスは無償です。最初は、”Adopter Self-Certification Program
with Disclosure”が、この規格の効果的な実装をするために利用されます。使用許
諾者は、Webベースのテンプレートを使用して、準拠する方法論、テスト計画の詳説
、設定、テストスクリプト、コンパイラの内容を開示します。このオープンプロセス
では、参加者に対して、準拠の検証に細心の注意を払い、リピート可能なテストを有
効にし、業界のテストスィートの共用を許諾するよう促します。SA Forumの製品登録
のサイトは、www.saforum.org です。このプロセスを利用する会社は、”SA Forum
Registered”として表明することができます。SA Forumは、準拠認証のためのさらに
公式なプロセスを整備し、2003年に決定する予定です。

SA Forumプラットフォームインターフェースの仕様書は、まさに最初のステップであ
り、Service Availability ForumはSA Forumアプリケーションインターフェースの仕
様書を来年早々にリリースする予定です。

Service Availability Forumについて
Service Availability Forumは、費用効果の高いキャリアグレードのインフラ機器や
アプリケーションをより迅速に提供できるようにするための仕様を開発することに専
念している業界団体です。業界をリードする通信およびコンピュータ会社によって作
成されたこのForumの規格は、既製のエコシステムモデルに欠けている重要な部分、
すなわちすべての標準ベースのネットワーク機器構成要素を早く簡単に結び付ける、
オープンなキャリアグレードプラットフォームとミドルウエアのインターフェースを
表したものです。Service Availability Forumの会員は、今後のアベイラビリティ規
格の構築に加わる機会が与えられます。詳細は、www.saforum.org をご参照くださ
い。


【広報窓口】
U.S.A.
Porter Novelli, Seattle\

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