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    京都府立堂本印象美術館

    〈没後50年記念〉特別企画展  モダンなときめき―智積院襖絵の魅力―

    イベント
    2025年12月9日 10:00

    京都府立堂本印象美術館(所在地:京都府京都市北区 https://insho-domoto.com/ )は、「〈没後50年記念〉特別企画展モダンなときめき―智積院襖絵の魅力―」を2026年1月20日(火)~3月22日(日)に開催いたします。


    展覧会チラシ

    展覧会チラシ



    ■展覧会概要

    堂本印象(どうもといんしょう、1891-1975)は、生涯にわたり全国13カ所の社寺の襖絵制作をおこなっています。今回は、印象没後50年を記念し、そのなかでも、現代女性を題材にした新感覚の襖絵として今なお高い人気を誇る《婦女喫茶図》をはじめとする智積院の襖絵を紹介します。

    昭和33年(1958)、智積院境内に賓客を迎える場として宸殿が再建され、そこに飾る襖絵として、印象に依頼がなされました。智積院に長谷川等伯父子による国宝《楓図》《桜図》がありますが、宗教活動は時勢と無縁であってはならないという寺の意に応えて、印象は「百年ぐらいは悪口を言われるだろう」という覚悟のもと、思い切りモダンな構想で描くことを決めたのでした。世間の批判をものともせず、新しい表現を追求し続けた印象の創作姿勢をご堪能ください。

    また、本展にあわせて、茶の湯を愛した印象自らが手掛けた茶道具なども展示します。新収蔵品も約20点公開しますので、この機会に是非お楽しみください。



    ■みどころ

    (1)【京にモダンあり!!革新的な表現で当時話題をよんだ智積院襖絵を紹介】

    昭和33年、堂本印象が依頼を受けて制作した智積院襖絵は、野点をする現代女性という寺院の襖絵としては型破りなモチーフを描いた《婦女喫茶図》をはじめ、モダンな意匠によって注目されました。常に新しい表現を目指そうと果敢に取り組んだ、印象による襖絵18面(通常非公開)を特別に展示します。


    (2)【智積院《婦女喫茶図》にちなんで、茶の湯を愛した印象による茶道具に注目!】

    数寄者であった父・伍兵衛による影響で、自邸に茶室をしつらえるほど茶の湯に親しんでいた印象。自身の主宰する画塾東丘社でも茶会を催し、「精神修養に資する」として、芸術活動に重要な役割を果たすと考えていたようです。印象は茶の湯を嗜むだけでなく、茶道具も自ら制作していました。本展では、新収蔵品の茶杓《アビ二オン》をはじめ、茶碗や釜など、印象ならではの独創的なデザインの茶道具を紹介します。


    (3)【カラフルな抽象画や現代風俗を描いた作品など、職員の選ぶ「モダンなときめき」が大集合!!】

    印象は伝統的な日本画にとらわれない、様々な「モダン」な作品を残しています。そのなかでも当館の職員が選ぶ、思わず「ときめく」作品を展示します。珠玉の作品をお楽しみください。



    ■おもな出展作品

    【京にモダンあり!!現代女性を描いた大胆な襖絵】

    《婦女喫茶図》昭和33年(1958) 智積院蔵

    《婦女喫茶図》昭和33年(1958) 智積院蔵


    【長谷川等伯父子筆 国宝《桜楓図》に対抗!】

    《松桜柳図》昭和33年(1958) 智積院蔵

    《松桜柳図》昭和33年(1958) 智積院蔵


    【印象によるモダンな茶道具】

    茶碗《雨もまたよし》昭和39年(1964)

    茶碗《雨もまたよし》昭和39年(1964)


    茶入《豊穣》、茶杓《アビニオン》昭和38年(1963)

    茶入《豊穣》、茶杓《アビニオン》昭和38年(1963)


    【職員の選ぶ「モダンなときめき」】

    《モンマルトルのバー》昭和27年(1952)

    《モンマルトルのバー》昭和27年(1952)


    《聖歌》昭和44年(1969)

    《聖歌》昭和44年(1969)


    ※すべて堂本印象作 表記のない作品はすべて京都府立堂本印象美術館蔵



    ■展示会詳細

    展覧会名:日: 〈没後50年記念〉

            特別企画展 モダンなときめき―智積院襖絵の魅力―

         英: 50th Anniversary of his death Special exhibition

            The Allure of Fusuma-e -Mesmerizing modernity arose

            in sliding doors of Chishakuin Temple

    会期  : 2026年1月20日(火)~3月22日(日)

    開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)

    休館日 : 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)

    入場料金: 800円(640円)、高大生500円(400円)、65歳以上400円(320円)

          (要公的証明書)

          ※( )内は20名以上の団体料金。

          ※中学生以下および障害者手帳をご提示の方

           (介護者1名を含む)は無料。

    主催  : 京都府、京都府立堂本印象美術館

          (指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞

    特別協力: 総本山智積院


    予定を変更する場合がございます。

    ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。



    ■関連イベント

    【ギャラリートーク(参加費・申込不要、要観覧券)】

    日時:2026年2月7日(土)、3月7日(土)いずれも14:00より

    会場:2階展示室



    ■館外イベント

    シンポジウム【堂本印象『いの字絵本 恋の都大阪の巻』とは何か―青年画家の心をとらえた大阪のまちと女性―】

    『いの字絵本』復刊・復刻を記念して、シンポジウムを開催します。

    登壇:橋爪 節也  大阪大学名誉教授

       高井 多佳子 高島屋史料館 研究員

       杉本 喜代一 杉本梁江堂(『いの字絵本』発行元)

       正木 利和  美術ジャーナリスト(元産経新聞文化部編集委員)

       松尾 敦子  京都府立堂本印象美術館 主任学芸員

    進行:林屋 祐子  京都新聞社 文化部


    日時:2026年2月1日(日)13:30~15:30(開場 13:00~)

    場所:住まい情報センタービル 3階ホール

       大阪市北区天神橋6丁目4-20(大阪くらしの今昔館 同ビル内)

    定員:150名[無料/要申込]※2025年12月12日(金)より受付開始(予定)

    主催:堂本印象と大阪研究会、京都府立堂本印象美術館、京都新聞

    共催:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)

    助成:公益財団法人 芳泉文化財団

    ※申し込みなど詳細は当館ホームページで発表

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