介護の株式会社土屋、従業員の幸福度が+4.29ptと大幅に向上  マインドフルネスプロジェクトによりストレス低下も+9.70pt改善  ~8週間の実践でストレス軽減・自己肯定感の向上を実証~

    調査・報告
    2025年11月21日 10:30

    株式会社土屋(本社:岡山県井原市、代表取締役:高浜敏之、在籍人数:2,881人)は、重度障害者への訪問介護をはじめ、高齢者向けデイサービスや訪問看護などを全国で展開するソーシャルビジネス企業です。

    当社のWell-being委員会(委員長:宮本武尊)は2025年11月、株式会社はぴテックの「幸福度診断結果」をもとに、マインドフルネスプロジェクト参加者の幸福度に関する調査報告をまとめました。

    その結果、マインドフルネスを8週間実践した参加者の幸福度が全体で4.29pt上昇し、とりわけ「ストレスの低さ」「家庭での信頼関係」「自己肯定力」などが大きく向上しました。これにより、マインドフルネスが仕事と私生活の双方に良い影響をもたらすことが確認されました。



    ■背景

    介護業界では、介護職のストレス増大やメンタルヘルス不調が組織運営の大きな課題となっています。当社は、支援を担う従業員一人ひとりが健やかに働き続けられる環境づくりを目指し、心身の健康を支える施策に注力してきました。

    その一環として、Well-being委員会において2024年4月に従業員のWell-being向上を目的としたマインドフルネスサークル「Refrel(リフレル)」を設立。株式会社Melonが提供するオンラインマインドフルネスプログラム「MELON」を導入し、日々の生活に取り入れやすい形で実践を進めてきました。

    今回、マインドフルネスが従業員の幸福度にどのような影響をもたらすのかを検証するため、マインドフルネス未経験の社員41名を対象に、1日30分・週3日以上・8週間にわたる継続的なマインドフルネス活動を実施しました。



    ■プロジェクトの概要

    対象者 :これまでマインドフルネスを実施したことのない社員

    参加人数:41名

    実施期間:2025年8~9月(8週間)

    活動内容:週3回以上、1回30分のマインドフルネス実践

    実施方法:朝活(Zoom)または個人で、

         株式会社Melonの「MELON」(オンライン)を使用して実施


    参加者の募集方法:

    プロジェクトの趣旨を上司に説明し、上司から部下へ声かけを行う形で募集を実施。上司自身が参加するケースもあり、管理者から現場スタッフまで幅広い層が参加。


    継続に向けた取り組み:

    日々の活動確認や、週3回の実施が未達だった参加者への個別フォローを行うなど、積極的なコミュニケーションを通じて継続を支援。



    ■はぴテック社による幸福度診断結果

    本プロジェクトでは、株式会社はぴテックの「幸福度診断」を用い、マインドフルネス実施前後における幸福度の変化を測定しました。対象は、プロジェクト参加者41名のうち診断を受けた39名です。


    8週間のマインドフルネス実践の結果、幸福度の総合スコアは+4.29ポイントと大きく向上しました。項目別では、「ストレスの低さ」(+9.70pt)、「信頼関係のある家庭」(+7.88pt)、「自己肯定力」(+6.96pt)が特に大きく改善。さらに、「強み力」(+5.68pt)や「感謝力」(+5.50pt)など、ほぼすべての項目でスコアが上昇し、そのうち20項目で統計的に有意な改善が確認されました。

    一方で、「ビジョンを描く力」(-1.10pt)のみ数値が低下しましたが、統計的な有意差は認められませんでした。



    ■グラフで見る診断結果(全体での結果~2か月間での変化~)


    マインドフルネスプロジェクトの診断結果

    マインドフルネスプロジェクトの診断結果


    ※検定

    *:p<0.05、**:p<0.01



    ■はぴテック社による項目分析

    多くの企業では、半年から1年をかけて「幸福度総合値を1ポイント上げる」ことを目標としています。そうした中で、今回のプロジェクトにおける4.29ポイントのスコアの向上は、極めて顕著な成果といえます。


    今回の結果で特筆すべきは、幸福度が全体的にバランスよく向上している点です。特に「ストレスの低さ」が最も改善しており、ストレスの軽減によって人間本来の持つポジティブな側面が引き出され、幸福感を構成する他の要素にも好影響を及ぼしたと考えられます。


    中でも「自己肯定力」は、幸福度を高める上で重要な指標とされており、今回の調査でそれが大幅に上昇したことは、マインドフルネスが自己理解と自己受容を促すことで、持続的な幸福感につながる可能性を示しています。


    また、マインドフルネスは一般的に「ストレス解消」のイメージが強いものの、今回の分析では、職場や家庭など、個人の幸福に直結する要素も大きく改善していることが確認されました。心の安定によって仕事だけでなく家庭内でのコミュニケーションが円滑になったことが見受けられ、さらに「成長意欲」や「挑戦」といった活力系の項目にも有意な向上が見られました。


    一方で、「ビジョンを描く力」についてはわずかに低下が見られたものの、統計的な有意差は確認されませんでした。マインドフルネスの特性として、「将来」よりも「今この瞬間」に意識を向ける傾向があることから、短期間では現状への集中が優先された可能性も考えられます。



    ■参加者のコメント(一部抜粋・改変)

    ◎ 怒ることが少なくなり、気持ちの大きな波もなくなって、穏やかに過ごせるようになりました。


    ◎ 寝る前に瞑想する習慣がつき、リラックスできています。どんな状態の自分も受け入れ、「今のままの自分でいい」と思えるようになりました。


    ◎ 気持ちに余裕がない時でも、マインドフルネスを行うと心がゆったりし、寝る前に実施した日は寝つきが良くなり、ぐっすり眠れるようになりました。


    ◎ 浅い呼吸が気になっていましたが、意識して深い呼吸に切り替える方法を学べました。内科受診時の血圧測定にもその効果が表れ、継続したいと思っています。


    ◎ 慌ただしい生活の中で、自分と向き合う時間を持てたことで気持ちが落ち着き、身体の不調にも気づけるようになり、心身のメンテナンスができました。


    ◎ 介護士は生活リズムが乱れやすく、心身ともに負担が大きい仕事ですが、スタッフのためにこのような取り組みをしてくれる会社は少ないので、とても良いプロジェクトだと感じています。


    ◎ プライベートで気持ちが沈んでいた時期でしたが、自分の状況に合わせてクラスや時間を選んで実施できたことで気分が上向き、充実した日々を取り戻せました。挫けそうになった時に主催者から「あと1回」と声をかけてもらえたことも励みになりました。


    ◎ 自分の感覚に向き合うことで、気持ちを大切にしながら1日を心地よく過ごせるようになったと感じています。


    ◎ マインドフルネスのおかげで仕事に前向きに取り組めています。実践すると心がふっと軽くなります。



    ■宮本武尊委員長コメント(今後の展望を含む)


    Well-being委員会委員長・宮本武尊

    Well-being委員会委員長・宮本武尊


    私たちは、介護という「人の人生に深く関わる仕事」に携わる以上、支援する側の心の状態も大切にしなければならないと考えています。マインドフルネスは、単なるストレスケアではなく、自分自身と丁寧に向き合い、他者との関係性をより良くしていくための重要なプロセスです。


    今回のプロジェクトを通じて、職員一人ひとりが心を整え、前向きに日々の支援に向き合うことが、クライアントやご家族の安心にもつながると改めて実感しました。今後は、マインドフルネスを習慣として根づかせるためのサポート体制を整備するとともに、今回得られた知見を業界内で共有し、介護業界におけるウェルビーイング経営のモデルケースとして発信していきたいと考えています。働く人の幸福度向上を出発点に、介護業界全体のウェルビーイング向上に寄与する取り組みを引き続き推進してまいります。



    【関連URL】

    <公式サイト>

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    <公式X(旧 Twitter)>

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    <公式YouTubeチャンネル>

    https://www.youtube.com/channel/UCboj8uAyr_W7Vw4kT9HS7ng



    【会社概要】

    会社名  :株式会社土屋

    所在地  :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F

    代表取締役:高浜 敏之

    設立   :2020年8月

    事業内容 :障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業、

          介護保険法に基づく居宅サービス事業、

          講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、

          訪問看護事業

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