クウカン株式会社が富良野支店を開業!課題解決に取り組み、地域創生の新たな拠点へ。

    富良野の未来を創り上げる一員として

    その他
    2025年2月27日 09:30
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    富良野でも、変わらない働き方を
    富良野でも、変わらない働き方を

    「次世代のソリューションカンパニーとして、新しい空間を創造し続ける。」北海道で事業を展開するクウカン株式会社(本社:札幌市、代表取締役:山本健太郎、以下:当社)は、新たに富良野市に支店を開業しました。

    富良野とクウカン株式会社

    外国人宿泊客の増加が激しい富良野市

     当社は、2022年11月の創業以来、民泊・不動産事業を中心に活動してきましたが、主要な事業展開先となっているのが富良野エリアです。

     富良野は、ドラマ『北の国から』の影響で、長年国内から多くの観光客を集めている土地ですが、近年は富良野スキー場に隣接する北の峰地区を中心に、外国人向けのリゾート地区としての開発が進んでいます。

     2000年代より道央のニセコ・ヒラフエリアがスキーリゾートとして注目を集め、北海道という土地自体に国外からの注目が集まっている現在。

     ニセコのスキー場と同様に「パウダースノー」を体感できるスキー場として、富良野スキー場が海外にも広く知れ渡るようになったことが、リゾート地化の大きな要因と言えるでしょう。

    富良野市 外国人延べ宿泊数の推移(出典:富良野市 令和6年度上期 公開データ「外国人宿泊推移(平成14年度から)」)
    富良野市 外国人延べ宿泊数の推移(出典:富良野市 令和6年度上期 公開データ「外国人宿泊推移(平成14年度から)」)

     上のグラフは、富良野市における外国人宿泊客の増加の様子を3年ごとに示しています。
     東日本大震災があった2011年や、コロナ禍に突入した2020年は宿泊客数が減少していますが、基本的には順調に伸び続けていることが分かります。富良野における宿泊の需要は年々大きくなっていると言えるでしょう。

    クウカン株式会社の事業

     当社は近年の富良野における宿泊需要の高さに注目し、スキー場・市街地に近く利便性の高い北の峰地区や、広大な田園風景が楽しめる郊外の山部地区で民泊運営を行ってきました。以下、富良野での民泊運営事例を紹介します。

    ①『Furano Log House Farm Resort』【山部地区】

     広がる田園風景の中にひっそりと佇むログハウス。窓を開ければ、富良野を囲む山々と広大な農場を一望でき、都会の喧騒を忘れて楽しむにはうってつけの施設です。

     夏なら、青空の下でバーベキューも楽しむことができます。非日常空間で、心からリラックスできるのが、『Furano Log House Farm Resort』の魅力です。

    ②『Furano Zone Ski Condo』【北の峰地区】

     富良野スキー場へ徒歩20分で向かえるという抜群の立地にある、アパートタイプの民泊。風呂トイレ別の物件なので、スキー・スノーボードで疲れた体をしっかり休めることができます。

     また、当施設は富良野市街地へのアクセスも良く、旅行の途中で足りなくなった物品があっても補充がしやすいので安心です。『Furano Zone Ski Condo』は、富良野での長期滞在を検討しているスキーヤーにとって、うってつけの民泊だといえます。

    富良野が抱える課題

     以上のように、当社は富良野市で事業を続けてきましたが、その過程の中で、富良野にはさまざまな課題があることを知りました。

    ①少子高齢化

     富良野市は、北海道上川総合振興局管内の自治体です。この振興局の管内には全部で23の市町村が存在していますが、そのうち市制を敷いているのは、旭川市、士別市、名寄市、富良野市の4市のみです。

     特に富良野市は、旭川市より南のエリアの中心的な自治体として機能してきました。観光の側面で獲得している高いネームバリューも併せて考えると、富良野市は上川地区を支える主要都市の一つであるといえます。

    上川総合振興局管轄内の市町村(画像の出典:上川総合振興局ホームページ内「上川のまち」)
    上川総合振興局管轄内の市町村(画像の出典:上川総合振興局ホームページ内「上川のまち」)

     しかし、そんな富良野市においても、他の道内自治体と同様に人口流出・高齢化率の増加は止まることがなく、大きな問題となっています。

    富良野市人口総数 と 65歳以上割合(出典:富良野市「富良野市人口世帯数地区別内訳表(H22.1 - R7.1)」)
    富良野市人口総数 と 65歳以上割合(出典:富良野市「富良野市人口世帯数地区別内訳表(H22.1 - R7.1)」)

     上のグラフは、富良野市の人口と65歳以上割合の推移を示したものです。2010年から2025年の15年間で、富良野市の人口は約5,000人減少しているのにもかかわらず、65歳以上の割合は上昇していることがわかります。裏を返せば、これは64歳以下のいわゆる生産年齢人口の数が劇的に減少していることを示しています。

     2010年から2025年で生産年齢人口がどれだけ減少したのかを、数字で表してみましょう。


    【2010年1月の生産年齢人口】
    24,404×(1-0.26)=18,058.96≒18,059人
    (参考:【2010年1月の65歳以上人口】6,343人)

    【2025年1月の生産年齢人口】
    19,595×(1-0.351)=12,717.155≒12,717人
    (参考:【2025年1月の65歳以上人口】6,872人)


     この15年間で、5000人以上の減少があったことが分かります。一方で、65歳以上人口の数は微増しており、富良野市において少子高齢化が進展していることは明らかです。

    ②労働環境

     また、生産年齢人口の減少は、労働状況・労働環境と、相互に影響を及ぼします。ここで、2023年に富良野市が被雇用者向けに行った労働実態に関する調査結果を用いて、富良野市の労働環境の現状を確認しましょう。
     以下に、その調査結果から一部データを引用します。

    (出典:富良野市「ふらので働く方への労働実態調査集計結果」)


    ①現状の仕事への満足度・おすすめ度
    ・現状の仕事への満足度は、10段階評価で5.97(1 満足していない ⇔ 10 満足している)
    ・知人や友人へ現在の職場への就職をすすめたいと思うかは、10段階評価で4.95(1 おすすめしない ⇔ 10 おすすめする)

    ②現在の職場の良いところ・不満
    ◇現在の職場の良い点で、多い回答上位3つ
    1位:休暇が比較的取得しやすい(133件)
    2位:職場での人間関係が良好である(94件)
    3位:福利厚生制度が充実している(86件)
    ◇現在の職場への不満で、多い回答上位3つ
    1位:給与が低い・業務などに見合っていない(100件)
    2位:不満は特にない(67件)
    3位:仕事環境が悪い・整っていない(50件)

    ③職場へ求めるもの
    ◇現在の職場へ求める点について、多い回答上位3つ
    1位:人材確保(152件)
    2位:賃金改善(113件)
    3位:労働時間・業務量の改善(72件)

    ④転出・転職について
    ・富良野市で働く人の34%が市外への転出・転職を検討している
    ◇転出・転職の検討理由で、多い回答上位3つ
    1位:会社の将来性への不満・不安/娯楽・余暇・買い物施設等の不足への不満(38件)
    2位:業務量・労働時間への不満/労働条件(賃金・休暇などの処遇)への不満(36件)
    3位:富良野にいたい理由が特にないから(32件)


     以上を簡単にまとめると、富良野市での労働は、休暇や福利厚生といったワーク・ライフ・バランスの面や職場の人間関係の面では、良いところがたくさんあるようですが、賃金や人材の少なさ、仕事環境の面では不満が募っているようです。

    その結果、仕事への満足度は高いとは言えない結果になっています。

     富良野市からの転出を考えている人も少なくないようですが、その理由には、労働条件に関するもの以外にも娯楽の少なさが挙げられています。

    富良野市の人口減少に伴い、市内から娯楽施設が無くなっていった、または新規に娯楽施設が作られることがない状況が、存在していると考えられます。

     富良野市は、少子高齢化の進行が激しく、労働環境や生活環境への不満の一部は、その進行の結果生じているものだといえます。当社は富良野で事業を続けてきた中で、実際にこれらの課題に直面してきました。

     当社では、民泊の運営に欠かせない清掃スタッフとして、現地の方を積極的に雇用していますが、現地で働くスタッフの仕事には力仕事も多く、肉体に大きな負担がかかってしまいます。

    しかし、富良野市で現地スタッフとして働いて下さっている方の中には高齢者の方が多く、少子高齢化の影響で、適材適所な雇用がなかなか難しい現状があることを痛感しています。

     当社は創業以来、富良野の人々に支えられてきたという自覚があります。今度は、私たちが富良野を支える番です。富良野支店には、そのような思いの中で開業したという経緯があります。

    クウカン株式会社が富良野に提供する価値

    クウカン株式会社富良野支店のオフィスロゴ
    クウカン株式会社富良野支店のオフィスロゴ

     当社は、富良野支店を開業することで、以下のような形で富良野市に貢献します。

    ①雇用機会の提供

     当社は、富良野支店で共に働くメンバーを募集しています。募集職種は以下の通りです。

    ①不動産事務・宅建事務スタッフ

    業務内容
    ・契約書作成、重要事項説明の準備と実施
    ・住宅ローンに関する書類準備と金融機関との調整
    ・物件と顧客データの管理
    ・書類の収集と整理、電話対応
    ・内装や部屋割りの計画提案
    ・不動産情報サイトの更新・管理

    ②不動産売買仲介・買取再販営業スタッフ

    業務内容
    ・遊休地、耕作放棄地等の活用提案:
    調査・分析から事業計画の立案、許認可取得サポート、投資家へのプレゼンまで、土地の新たな価値を創造します。
    ・土地建物の仕入れ・売却:
    市場調査、物件調査、価格設定、交渉、契約、引渡しまで、取引全体をサポートします。
    ・不動産取引全般:
    法令遵守、顧客対応、関係機関との連携、書類作成、市場調査などを行います。
    ・不動産の売買:
    戸建、マンション、土地など、様々な物件の売買仲介を行います。顧客のニーズを把握し、最適な物件探しをサポートします。

    ③民泊不動産一般経理事務スタッフ

    業務内容
    ・給与振込、勤怠管理、売上・入金管理
    ・請求書作成、電話対応、業者との連絡
    ・事務作業全般(データ入力、ファイリング、文書管理)
    ・経理業務(記帳、入出金管理、伝票整理、経費管理)
    ・営業チームや他部門のサポート
    ・メール対応や来客対応など

    ④民泊内装工事ディレクター

    業務内容
    リノベーションプロジェクトにおける内装工事のディレクション業務全般をお任せします。
    戸建、マンション、アパートなど、多岐にわたる物件の再生に携わっていただきます。
    ・顧客との打ち合わせ
    ・設計・施工計画の策定
    ・工程・予算・安全管理
    ・資材・業者等の手配
    ・見積書作成
    ・品質管理
    ・竣工・引き渡し

     少子高齢化が進む富良野に、当社はあえて新しく支店を立ち上げます。その背景には、富良野での事業を強化したいという考えだけでなく、雇用機会を創出し、富良野の若者離れに歯止めをかけたいという思いもあります。

    ②都市部と変わらない働き方・賃金の提供

     当社は、ITスタートアップ企業であり、富良野でも札幌等の都市部の企業と変わらない価値を創出することが可能です。よって、都市部と地方の間に見られる賃金格差の問題も、当社であれば解決できます。
     また、札幌本社との連携をこまめに取りながら、富良野支店の営業を行っていくことで、都市部と同様の情報レベルを維持し、富良野現地の労働者の人材開発にも貢献します。
     「地方だけどDXされている」そんな労働環境を、当社は提供します。

    ③都市部からの移住の促進

     当社は、観光客向けに民泊運営を行っている会社になりますが、今後は都市部からの移住促進にも取り組んでいきたいと考えています。直近で当社が始めた事業に、不動産買取事業(サービス名:「ゴエン」)がありますが、これは俱知安ニセコ、そして富良野エリアを対象として行っているものになります。

     さて、ゴエンが目指しているのは、「空き家問題の解決」そして、「買い取った不動産の価値の再創出」です。当社には民泊運営のノウハウがあるため、基本的には、リフォーム・リノベーションの後、民泊として活用することで価値の再創出を目指しています。

     しかし、ゴエンで買い取った物件をリフォームして富良野に住んでもらえれば、これも立派な価値の再創出と言えるはずです。

     当社は、Web上のコンテンツを通じて富良野の魅力を発信し、また、当社のように都市部と同じ環境で働ける場もあることを伝えていくことで、富良野への移住促進に貢献します。

    クウカン株式会社が富良野で目指す未来

     当社には、「富良野はもっといい街になれる」「富良野はまだ発展できる」という確信があります。

     例えば、富良野市にはクレジットカード非対応の飲食店が多くあります。そのため、基本的にキャッシュレス決済を用いる外国人観光客は、支払いができないため入店できません。

    もし、これらの飲食店がキャッシュレス決済に対応できるようになったらどうでしょう?今まで逃し続けていた外国人観光客を獲得できるわけですから、どの飲食店でも儲けは増えると予想されます。そうなれば、富良野の平均賃金は必ず上昇します。

     富良野に広がっているのは、ラベンダー畑だけではありません。少し深入りしてみると、そこにはまだブルーオーシャンが広がっています。
    当社は、富良野支店を通じて、富良野の主要産業である観光業を支えるだけでなく、富良野が抱える地域課題を少しでも解決できる存在を、すなわち、富良野を支える存在を目指して、これからも日々精進していきます。

    会社概要

    〈社名〉
    クウカン株式会社 / Kukan Inc.
    〈設立〉
    2022年11月29日
    〈資本金〉
    1,000,000円
    〈代表者〉
    山本 健太郎 / Kentaro Yamamoto
    〈本社所在地〉
    〒062-0904 北海道札幌市豊平区豊平4条3丁目1-1
    〈支店所在地〉
    〒076-0023 北海道富良野市栄町4-7

    事業内容

    ①民泊投資事業
    – JANKENの企画運営、北海道エリアでの民泊投資プロジェクト支援
    ②店舗運営事業
    – 24スイーツショップ札幌手稲店の企画・運営
    ③クリエイティブ事業
    – 事業開発、ブランディング、マーケティングソリューションの企画支援

    関連リンク

    Kukan:https://kukanhokkaido.co.jp/
    JANKEN:https://janken-hokkaido.com/
    24スイーツショップ札幌手稲店:https://kukanhokkaido.co.jp/24-sweets-sapporoteine/
    不動産買取専門店ゴエン:https://goen-hokkaido.jp/

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    富良野でも、変わらない働き方を
    富良野市 外国人延べ宿泊数の推移(出典:富良野市 令和6年度上期 公開データ「外国人宿泊推移(平成14年度から)」)
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    上川総合振興局管轄内の市町村(画像の出典:上川総合振興局ホームページ内「上川のまち」)
    富良野市人口総数 と 65歳以上割合(出典:富良野市「富良野市人口世帯数地区別内訳表(H22.1 - R7.1)」)
    クウカン株式会社富良野支店のオフィスロゴ

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