Qlik、従来のデータアーキテクチャを革新する Qlik Open Lakehouseを発表
フルマネージド型Apache Icebergソリューションにより、リアルタイムの拡張、 5倍のクエリ高速化、エンジン横断の柔軟なアクセスを実現し、コストを最大50%削減
2025年5月14日、フロリダ州オーランド - データ統合、データ品質、データ分析および人工知能(AI)のグローバルリーダーであるQlik(R)( https://www.qlik.com/ja-jp )は本日、フルマネージド型のApache IcebergソリューションであるQlik Open Lakehouseの提供開始を発表しました。これは、Qlik Talend Cloud に対応したソリューションです。より迅速な拡張性とコスト削減を迫られている企業向けに設計されたQlik Open Lakehouseは、ベンダーロックインや運用負荷を伴うことなく、リアルタイムのデータ取り込み、自動最適化、およびマルチエンジン間の相互運用性を実現します。
これは、現代のアーキテクチャの進化における大きな前進を意味します。企業がAI導入を加速する中で、従来型のデータウェアハウスのコストや柔軟性の欠如が、もはや持続不可能なものとなっています。Qlik Open Lakehouseは、その課題に対する新たな解決策を提供します。Apache Icebergを搭載したフルマネージド型であるレイクハウスアーキテクチャにより、最も広く利用されている分析および機械学習エンジンとの高い互換性を維持しながら、クエリパフォーマンスを2.5倍から5倍に高速化し、インフラストラクチャコストを最大50%削減することができます。
QlikのCEOであるマイク・カポネ(Mike Capone)は、次のように述べています。「パフォーマンスとコストのトレードオフは、もはや現代のデータアーキテクチャにおいて許容されるべきではありません。Qlik Open Lakehouseを活用することで、企業はリアルタイムでの拡張性、データに対する完全なコントロール、そして自社に最適なツールを自由に選択できる柔軟性を手に入れることができます。私たちは、AIと分析のエンタープライズ規模でのニーズに妥協なく応えるために、これを開発しました。」
Qlik Open Lakehouseは、現代の企業が求める規模、柔軟性、パフォーマンスの要求を、妥協することなく満たすようにゼロから設計されています。リアルタイムのデータ取り込み、インテリジェントな最適化、そして真のエコシステムの相互運用性を、単一のフルマネージド型プラットフォームに統合しています。
● エンタープライズ規模でのリアルタイムのデータ取り込み:クラウドアプリやSaaS、SAP、メインフレームなど、数百のソースから毎秒数百万件のレコードを、Icebergテーブルに直接取り込みます。これは低遅延かつ高スループットで取り込むことができます。
● インテリジェントなIceberg最適化を完全自動化:Qlikの常時稼働する「Adaptive Iceberg Optimizer」は、データの圧縮、クラスタリング、プルーニングを自動的に処理し、最大5倍のクエリ高速化と50%のストレージコスト削減を実現します。チューニングは一切不要です。
● 設計段階からオープン、標準で高い相互運用性を実現:Iceberg対応のさまざまなエンジンであるSnowflake、Amazon Athena、Apache Spark、Trino、SageMakerなどを用いて、再プラットフォーム化やデータの再処理なしでもIcebergテーブルのデータにアクセスすることができます。
● 資源もクラウドも、企業のポリシーで自由に設計可能:本ソリューションは、お客様のAWS VPC環境内でネイティブに動作し、「Bring Your Own Compute(BYOC)」モデルに対応しています。パフォーマンス、セキュリティ、コストに対する完全なコントロールをお客様に提供します。
● 1つのプラットフォームでエンドツーエンドに対応:データの取り込みや変換、ガバナンス、データ品質管理、FinOpsの可視化に至るまで、Qlikはパッチワークを必要としない、統合型レイクハウス体験を提供します。
ISG Software Researchのリサーチ・アナリティクス・データ部門ディレクターであるマット・アスレット(Matt Aslett)氏は、次のように述べています。「オンプレミスとクラウドの両方に分散したデータを統合する手段として、レイクハウスアーキテクチャを採用する企業が増えています。Apache Icebergなどのオープンスタンダードを活用するQlik Open Lakehouseは、リアルタイムのデータアクセスとマルチエンジン相互運用性に対する需要の高まりに対応し、企業がAIおよび分析イニシアチブのためにデータの潜在能力を最大限に活用できるように支援します。」
AIワークロードがより広範で新鮮なデータセットへの高速アクセスを求める中で、Apache Icebergのようなオープンフォーマットが新たな基盤となりつつあります。Qlik Open Lakehouseはこの流れに対応し、Icebergベースのアーキテクチャをカスタムコードやパイプラインの手間なく簡単に構築・管理できるようにします。さらに、Qlik Open Lakehouseは顧客自身のAWS環境内で稼働するため、データのプライバシー、コスト管理、運用の可視性をすべて確保することができます。
トヨタ モーター ヨーロッパのデータドメインアーキテクトであるデイビッド・ナヴァロ(David Navarro)氏は、次のように述べています。「Qlik Open Lakehouseのイニシアチブは、当社が注目している重要な開発です。当社のような大企業は、それぞれ独自のテクノロジースタックとデータ主権を管理しているさまざまな事業部門やパートナー間の相互運用性を緊急に必要としています。Apache Icebergは、ベンダーに依存しないレイクハウス間でゼロコピーのデータ共有を実現する鍵として台頭しており、Qlikが、この複雑でダイナミックな環境においてパフォーマンスと制御を提供するというコミットメントは、まさに業界が求めるものです。」
Qlik Open Lakehouseは現在プライベートプレビューとして提供中で、2025年7月に一般提供を開始する予定です。プライベートプレビューには制限があるため、GA(一般提供)よりも先にモダナイゼーションをご希望される場合は、早期アクセスの申請が推奨されます。早期アクセスの申請やライブデモンストレーションをご希望の方は、こちら( https://www.qlik.com/us/products/qlik-open-lakehouse )をご覧ください。
■Qlikについて
クリックテック・ジャパン株式会社は、米国 Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlikは、複雑なデータ状況を実用的なインサイトに変換し、戦略的なビジネス成果を促進します。世界40,000社以上の顧客にサービスを提供しているQlikの製品ポートフォリオは、最先端かつエンタープライズ水準のAI/機械学習、データの統合と分析を提供します。さらに、実用的で高度な拡張性を備えたQlikのAI/機械学習ツールで、適切で迅速な意思決定を可能にします。また、優れたデータ統合およびデータ統制、多様なデータソースに対応する包括的なソリューションを提供しています。Qlikの直感的でリアルタイムの分析は、隠れたパターンの発見や複雑なビジネス課題の解決、新たなビジネスチャンスの獲得を支援します。Qlikは顧客の戦略的パートナーとして、プラットフォームに依存しないテクノロジーと専門知識で、顧客の競争力を高めます。
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