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    日経BPコンサルティング調べ  「全国大学サイト・ユーザビリティ調査 2013/2014」10月31日発行・発売  大学Webサイトの使いやすさ1位は福岡工業大学 ―― スマートフォン対応の大学は5割、 うち1割は「メニューページだけ」 ――

    調査・報告
    2013年10月31日 11:00

    株式会社日経BPコンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)は、大学Webサイトのユーザビリティ(使いやすさ)を評価した「全国大学サイト・ユーザビリティ調査 2013/2014」の結果をまとめた。

    表1

    10回目となる今回の調査では、新たに「スマートフォンへの対応」と「サイト内検索」を診断指標に加え、計8つの指標でサイトのユーザビリティを診断した。対象大学は、学部学生数の多い国立・公立・私立の211大学サイト。


    【調査結果のポイント】
    ■総合スコア・ランキングは、1位が福岡工業大学(私立)、2位が大阪府立大学(公立)、3位が岡山大学(国立)。
    ■スマートフォンの画面に合わせてデザインしたページを用意している大学は5割。ただし、そのうちの1割はメニューページだけのスマートフォン対応にとどまっていた。
    ■サイト内検索で教員一覧ページを探せない大学が多い。学生が想起する「教員一覧」の代わりに、企業向けに「研究者一覧」の名称を付けていることが大きな理由。


    【調査結果データ】
    《総合スコア・ランキング》1位と2位の順位が入れ替わり、福岡工業大学が1位、大阪府立大学が2位に
    総合スコア・ランキング1位は福岡工業大学(私立)。前回まで2年連続で1位だった大阪府立大学(公立)は2位となり、1位と2位の順位が入れ替わった。3位には前回5位の岡山大学(国立)が入った(参考資料:総合スコア・ランキング、ベスト20)。

    《指標別データ》
    ●スマートフォン対応:5割の大学が対応。ただし、そのうちの1割は情報ページへの対応が進まず
    スマートフォン(以下、スマホ)の画面に合わせてデザインしたページを用意している大学は48.8%だった。ただし、このうち10.4%にあたるサイトでは、トップページを含むメニューページだけがスマホに対応。新着情報や入試情報といった情報ページ(コンテンツページ)はほとんどがPC用ページのままだった(*)。大学サイトにはスマホからのアクセスが急増しており、大学もこれに応えるようにスマホ対応を急いでいる。
    (*) スマホ対応の情報ページが3種類以下の場合は、情報ページのスマホ対応が進んでいないとみなした

    ●サイト内検索:「教員」で教員一覧ページが探せたサイトは3割にとどまる
    サイト内検索では、検索キーワードによってヒット率は異なった。検索キーワード「奨学金」で奨学金についての情報ページが見つけられた大学は77.3%と高かった(**)。一方、検索キーワード「教員」で教員一覧ページが見つけられた大学は30.3%と低かった。企業からの利用を想定して「研究者一覧」というタイトルを付けていることが大きな理由だ。本文に「教員」を入れるなどの工夫で、学生が想起する「教員」というキーワードでも検索できるようにするべきだろう。
    (**) 検索結果の上位3番目までに、分かりやすいタイトル/要約文とともに挙がった場合を「見つけられた」とした

    また、8つの指標とは別に、大学サイトにおける動画の掲載状況やSNS対応についても調査した。

    ●動画:キャンパスを身近に感じてもらう動画の掲載が増える
    動画では、キャンパス紹介や大学生活の紹介ビデオを掲載する大学が増えた。キャンパス紹介は前回の27.0%から43.1%へ、大学生活の紹介ビデオは17.5%から35.5%へとそれぞれ掲載率がアップしている。キャンパスを身近に感じてもらう効果を狙ったものだろう。

    ●SNS:私立大学はFacebookの利用が急増、Twitterは増えず
    私立大学で、特定のSNSを選択する動きが顕著になっている。Facebookを利用する私立大学は、前回の22.8%から48.0%へ大きく増えた。一方で、Twitterを利用する私立大学は26.8%から29.1%へと、わずかしか増えていない。国公立大学にはこのような動きはなく、Facebook、Twitterともに利用率は増えている(参考資料:SNSへの対応状況)。


    【8つの診断指標について】
    1. トップページ・ユーザビリティ:トップページの使い勝手を評価するカテゴリー
    2. サイト・ユーザビリティ:サイト全体が使いやすい構造になっているかどうかを評価するカテゴリー
    3. スマートフォン対応:スマートフォン画面に最適化したページを用意し、トップページから分かりやすく誘導しているかどうかを評価するカテゴリー
    4. メインコンテンツへのアクセス:受験生を中心にした利用者の関心が高いコンテンツについて、トップページから探しやすいかどうかを評価するカテゴリー
    5. サイト内検索:大学サイトでよく使われるキーワードで検索したときに期待するページが上位に表示されるかどうかを評価するカテゴリー
    6. アクセシビリティ:視覚障害者を中心に誰にでも使いやすいサイトかどうかを評価するカテゴリー
    7. インタラクティブ:大学への訪問がしやすいか、大学への問い合わせがしやすいかどうかを評価するカテゴリー
    8. プライバシーポリシー:サイト利用者が個人情報を提供するときに見るサイト運営者(大学)の保護方針を評価するカテゴリー


    【総合スコアの算出方法】
    67ある審査項目は8つの診断指標に分類されている。各審査項目について、問題がなければ「1」点、問題がある場合には「0」点と採点。総合スコアは、これら審査項目の点数に重み付けをして、合計100点満点でスコア化した。


    【参考資料】
    ●総合スコア・ランキング、ベスト20(211サイト中)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/40073/a_1.png

    ●スマートフォン対応状況(スマートフォンの画面に合わせてデザインしたページがある場合を「スマホ対応」とした)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/40073/b_2.png

    ●SNSへの対応状況
    http://www.atpress.ne.jp/releases/40073/c_3.png


    ■「全国大学サイト・ユーザビリティ調査」:
    Forrester Research Inc.(米国)が開発したサイトのユーザビリティ診断ツール「ウエブサイト・スコアカード」をベースに、日経BPコンサルティングが大学サイトに必要な項目を考慮に入れて、審査基準を作成。審査基準に従い、調査員が実際に大学サイトを閲覧しながら調査した。審査対象ページは、原則としてトップページおよびトップページにリンクのあるページ。調査対象サイトは、全国の国立大学66校、公立大学18校、私立大学127校。対象サイトは、国立大学、公立大学、私立大学のそれぞれについて、学部学生数の上位大学を中心に、日経BPコンサルティングの判断で独自に選定した。なお、医科大学、歯科大学、薬科大学、獣医大学、畜産大学、保健大学、芸術大学、体育大学などは対象から外した。調査実施期間は2013年7月22日~9月30日。
    →(報告書の内容) http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/report/uni/2013/


    ■株式会社日経BPコンサルティング:
    日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)

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