LTE/4Gエリア化率No.1は前回に続きNTTドコモ  全5機種中、データ通信速度(ダウンロード)No.1はドコモ「Xperia A」 アップロードNo.1はKDDI(au)「HTC J One」

日経BPコンサルティング実施  過去最多全国約1,800個所大規模「第2回全国LTE/4Gエリア調査」より 

 日経BPコンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)はこのほど、「第2回全国LTE/4Gエリア調査」を実施し、その結果をまとめた。携帯電話主要3事業者のLTE/4Gのエリア化率、通信速度の実態を調べたもので、本年3月に続く第2回目となる。
 今回は夏の行楽シーズンに向け、前回の調査場所1,000個所に「ウォーターパーク・海水浴場」、「道の駅」、展望施設のある「高層ビル・タワー」なども加えて、全体で過去最多となる1,793個所に増やし、実際の測定ポイント数も前回の1,188から2,147と倍近くにした。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社のLTE/4Gの接続エリア、速度等の実態を調査し明らかにした。
その結果、全国におけるLTE/4Gでつながるエリア化率のNo.1は、前回に引き続きNTTドコモとなった。LTE設備の増強・拡大が順調に進展している結果と思われる。また、今回測定したドコモ「Xperia A」、KDDI(au)「iPhone5」、「HTC J One」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」、「AQUOS PHONE Xx」の5機種の中で、データ通信のダウンロード速度はドコモの「Xperia A」が1位となった。一方、アップロード速度においては、KDDI(au)「HTC J One」が1位となった。また各エリア(地域)、カテゴリー(「ビジネス街」、「イベント・スポーツ会場」、「駅」、「ウォーターパーク・海水浴場」、「高層ビル・タワー・展望施設」等)での分析も前回に引き続き行った。

詳細URL: http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0719lte/


◆全国約1,800個所におけるLTE/4Gでのエリア化率No.1は前回に続いてNTTドコモ
 前回に引き続き、今回の調査においても日本全国の主要個所でLTE/4Gがつながるのかどうかという点に重点をおき測定した。LTE/4Gのエリア拡大を各通信事業者が強化している中、1,793個所で調査した結果、最もLTE/4Gでのエリア化率が高かったのはNTTドコモ(「Xperia A」)の98.6%であった(図1)。前回調査と比較すると、KDDI(au)iPhone5を除いては、LTE/4Gのエリアがいずれも拡大。KDDI(au)Androidも97.8%で、僅差の2位とエリア化が拡大している。エリアに関しては、NTTドコモとKDDI(au)のAndroid端末が強い。
 KDDI(au)については、前回測定個所のiPhone5におけるLTE/4G化率は4.5ポイント拡大しており、LTE/4Gエリア化率の強化が伺える。LTE/4Gエリア化率の拡大率が最も高かったのはソフトバンクモバイルのAndroid端末で、今回は約8割に拡大した。今回の調査地点においてカテゴリー別に見ると、「ホテル・宿泊施設」、「空港」、「官公庁」、「複合施設」ではNTTドコモのエリア化率が100.0%と他社に比べて高い。一方、KDDI(au)Androidは、「駅」、「大学」におけるエリア化率が高い(表1)。


◆高い場所、海やプール、そして「富士山」でもLTE/4Gが最も使えるのはNTTドコモ(「Xperia A」)
 東京スカイツリーをはじめとした、各地域の「高層ビル・タワー・展望施設」スポットや夏休みシーズンに訪れたい「ウォーターパーク・海水浴場」で、最もLTE/4Gが利用できるのは、NTTドコモ(「Xperia A」)で、いずれも今回測定した個所で100.0%つながった。これに対して、同じく夏になり利用機会が増える「PA/SA・道の駅」で最もLTE/4Gを利用できるのは、KDDI(au)のAndroid端末だった(表1)。
 世界遺産で話題となっている「富士山」、「三保の松原」での測定も実施した。その結果、LTE/4Gエリアかつ最速のデータ通信速度(アップ/ダウンとも)を出していたのがNTTドコモだった(表2)。


◆全5機種中、ダウンロード速度No.1はNTTドコモ「Xperia A」、前回から平均速度が大幅にアップ
 今回測定した5機種の中でデータ通信のダウンロード速度が最も速かったのはNTTドコモの「Xperia A」である(図2)。前回3番目の速度(前回は「Xperia Z」での測定)だったが、LTE/4Gでの平均速度が、前回の16.06Mbpsから今回25.00Mbpsとなり、他機種に比べ大幅に速度がアップした。NTTドコモの112.5Mbpsサービスのエリア拡大が平均速度を押し上げたと見られる。


◆アップロード速度のNo.1は前回に引き続きKDDI(au)のAndroid端末
 一方、5機種でのアップロード速度が最も速かったのは、KDDI(au)のAndroid端末である「HTC J One」で、LTE/4G平均速度で10.20Mbpsを出した(図3)。前回に引き続きKDDI(au)のAndroid端末は、アップロード速度で10Mbps以上を出してのトップとなっている。今回の調査で、ソフトバンクモバイルのiPhone5とNTTドコモのアップロード速度も、前回より2Mbps以上速くなっていることが確認された。


<参考データ>
表3  : 「各エリア/カテゴリーにおける平均データ通信速度(ダウンロード)」
表4  : 「各エリア/カテゴリーにおける平均データ通信速度(アップロード)」
付録  : 全調査個所測定結果データリスト(今回調査の全2,147ポイントの測定データ一覧)
詳細URL: http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0719lte/

※日経BPコンサルティングでは、今後も引き続きこのような調査に加え、様々な視点でのエリア調査、モバイルに関するユーザー調査に取り組んでいきます。


<調査概要>
2013年6月26日から7月15日にかけて全国47都道府県から1,793個所の人の集まる場所を中心にLTE/4G接続によるエリア化率、およびスマートフォンにおけるLTE/4Gのデータ通信速度に関する調査を実施(実調査は1個所で複数ポイントの調査もあり、全体で2,147ポイントの調査を実施)。調査対象場所は、公開統計情報等を基に人が多く集まる場所を選定。調査対象端末として、各キャリアから、NTTドコモ「Xperia A」、KDDI(au)「iPhone5」、「HTC J One」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」、「AQUOS PHONE Xx」を選び、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにてデータ通信速度を計測。同地点で各3回計測を行い、平均値を記録。またその際の接続通信方式についても記録。計測調査結果は、47都道府県を12エリア(「北海道」、「東北」等)に分割し、エリアごとで集計・分析。また14のカテゴリー(「イベント・スポーツ会場」、「観光地」、「ショッピングモール」、「駅」等)に加え、「ウォーターパーク・海水浴場」、「高層ビル・タワー・展望施設」の2つの別カテゴリー(サブカテゴリー)でも集計・分析

対象場所選定時に参考とした公開情報:
 繊研新聞 SC売上高ランキング(2011年)、レジャーランド&レクパーク総覧2011(綜合ユニコム)、日本鉄道広告協会( http://www.j-jafra.jp/ )データ、東急AG( http://airport.tokyu-agc.co.jp/airport_1_1.html )、東日本高速道路株式会社(ネクスコ東日本)他各高速道路会社公開情報、各自治体推計人口データ、2012年環境省選定の「快水浴場百選」、じゃらんネット、その他各地Wikipediaなどinternet上の情報などを参考に選定

※LTE/4Gエリア化率:LTE/4Gでつながった測定ポイントの比率

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