公益財団法人 松伯美術館のロゴ

    公益財団法人 松伯美術館

    企画展「未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在1―」を開催します。

    公募展の歩みを振り返り、歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品を紹介

    イベント
    2023年2月3日 14:00

     近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2月11日(土・祝)から3月12日(日)まで、企画展「未来につなぐ日本画展ー松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在(いま)1ー」を開催します。本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品をご紹介いたします。

     松伯美術館では1994年の開館以来、毎年、日本画を模索する作家達の育成と伸長を企図して公募展を開催してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により、今年度も公募展の開催を残念ながら中止いたしました。

     そこで、作家の育成という公募展の歩みを振り返る機会として、昨年度の大賞受賞作家に引続き、今年度は優秀賞受賞作家の皆さまに現在の作品を自由に発表していただく展覧会を企画しました。なお、優秀賞受賞者が多数なため、本企画展は、今年と来年の2回にわけて開催し、本展はその第1回の展覧会となります。

     個性溢れる多彩な表現の作品をご高覧いただき、本展が環境や価値観の激しい変化の中で日本画の未来について問いかける貴重な機会となるよう願っています。

     詳細は別紙のとおりです。


    古田 年寿(第1回花鳥画展)「昭和浪漫」


    松原 亜実(第19回花鳥画展)「春麗」


    別紙


     本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の皆さまが自らセレクトした現在の作品を ご紹介いたします。また、会期中、特別展示室では上村松園・松篁・淳之の作品もご覧いただけます。

     入館料は、現代日本画家の制作を応援し、その作品をより多くの皆さまに紹介するという企画展の趣旨から、通常に比べて、ご入館していただきやすい特別入館料[大人:410円(通常820円)、高校生・大学生:無料(通常820円)、小学生・中学生:無料(通常410円)]といたします。


    1. 名  称   「企画展未来につなぐ日本画展ー松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在(いま)1ー」

    2. 開催期間   2023年2月11日(土・祝)から2023年3月12日(日)

    3. 主   催   公益財団法人 松伯美術館

    4. 協  賛   一般財団法人 京都花鳥館

    5. 後  援   読売新聞社

    6. 会  場   松伯美術館

    7. 休 館 日   月曜日

    8. 開館時間   午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)

    9. 入 館 料   大人:410円、 学生(高校生・大学生を含む):無料

            * 高校生・大学生の方は学生証をご提示ください。

            * 特別入館料のため割引の取扱はございません。

    10. 展示作品数   約40点(出品者26名)※展示作品数に特別展示は含まない

    11. 展示作品 ※( )内は優秀賞受賞公募展

       古田 年寿(第1回花鳥画展)        「昭和浪漫」、「autumn」

       和田 ひとえ(第1回花鳥画展)     「終わりなき旅」

       難波 洋子(第2回花鳥画展)        「冥」

       守家 美保子(第2回花鳥画展)     「河伯の居るところ」

       関  友道(第3回花鳥画展)     「刻を紡ぐ」、「空を紡ぐ」

       岩崎  早苗(第3回花鳥画展)        「静」

       平井 理佐子(第4回花鳥画展)     「月夜」、「深まる秋」、「野辺」、「野の詩」、「子鹿」

       細見 朋子(第4回花鳥画展)        「夏の朝」

       青木 秀明(第5回花鳥画展)        「re born」、「自在の様相」

       小山 美和子(第6回花鳥画展)     「あそぼ」、「ふたり」

       那須 ちひろ(第6回花鳥画展)     「冬隣」

       長谷川 雅也(第6回花鳥画展)     「華ー吟ー」

       丸山  勉 (第7回花鳥画展)     「令月枝垂梅」

       奥村 絵美(第11回花鳥画展)   「私の庭」、「小さなお茶会」、「冷たい雨」、「お誕生日会」

       前田 恭子(第11回花鳥画展)      「青葉闇に咲く」「夏音」

       藤城 正晴(第12回花鳥画展)      「散華」

       池田 真理子(第15回花鳥画展)   「ツチアケビ」

       城野 奈英子(第15回花鳥画展)   「刻廻る」

       立木 美江(第15回花鳥画展)      「早春賦」

       小林  悟(第16回花鳥画展)   「白日爽々」、「月と猫」

       伊藤 なおみ(第18回花鳥画展)  「空を映す」

       島本 純江(第18回花鳥画展)    「愛想花」

       松原 亜実(第19回花鳥画展)    「春麗」

       森下 麻子(第19回花鳥画展)      「芽吹く命」

       内海 福溥(第22回花鳥画展)      「斿袁」

       井上 貴絵(第2回松伯日本画展) 「冬麗」(一対)

      特別展示 上村松園「化粧」、上村松篁「五色桃」、上村淳之「双鶴」他

     

    ≪松伯美術館の公募展について≫

     松伯美術館の開館(1994年)以来、毎年開催している公募展で、これまで26回開催してきました。2014年度まではテーマを花鳥画に限定し「松伯美術館花鳥画展」として23回開催し、2015年度からはジャンルを限らず広く日本画を対象とした「松伯日本画展」を隔年で交互に開催することとし、これまで3回開催しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により、2020年度から開催を中止しています。

     

    ≪松伯美術館の企画展の取組みについて≫

     今後も松伯美術館は、今回のような現代日本画家の制作を応援し、その作品をご紹介する場としての展覧会開催も企画してまいります。

    自然との共生の中で日本の風土、日本人の感性によって培われ、描き続けられてきた花鳥画。日本画にしかない花鳥画に深く取り組むことにより、日本画の独自性への理解を深めていただきたいという願いを変わらず発信しつづけます。


    以 上