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<ネオファーマ社・東京大学の共同研究> コロナ第7波感染者数は約1,000万人! 今秋は後遺症患者急増の可能性  天然アミノ酸「5-ALA」で、 疲労感・ストレスなどの後遺症改善を確認

- 猛暑疲れが残る「秋バテ」などのメンタル不調にも、根本的な細胞ケアを -

 5-ALAの研究・開発・販売をグローバルに展開するネオファーマジャパン株式会社は、東京大学との共同研究において、5-ALAによる新型コロナウイルスの後遺症症状改善を確認しました。


 今年の7月から始まった新型コロナウイルスの第7波では、全国的に感染者が急増し、新規感染者数は過去最大の1,000万人*1を突破しました。また6月に発表された厚生労働省の後遺障害に関する実態調査*2によると、感染後に後遺症を発症し、12か月後にも症状が残存していた方の13%が、疲労感や倦怠感などのメンタル不調に継続的に苦しんでいることが明らかになっています。


 このような中、かねてから5-ALA摂取による研究で疲労感などメンタル面での不調改善が認められていることにヒントを得て、新型コロナ後遺症への有効性を確かめる試験を、2021年に東京大学大学院の今村 恭子教授と共同で実施しました。その結果、後遺症症状として顕著にみられる疲労感(倦怠感)やストレスの改善傾向が確認されました。今村教授は、『この結果は5-ALAが有する “細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたものだと考えられる』と解説しています。


 5-ALAは天然のアミノ酸です。私たちの細胞内のミトコンドリアで作られ、身体に必要なエネルギー生産の効率を高めます。特に今年のように猛暑が長引いた後は、身体が季節変化についていけずエネルギー不足に陥り、疲労感などのメンタル不調を伴う「秋バテ」になりやすい可能性があります。その予防・改善にはミトコンドリアを活性化させることが大切です。有酸素運動や5-ALA成分などを含む食事をとり入れることで、細胞ケアとしてミトコンドリアを活性化させエネルギー生産効率を高めることが期待できます。なお、体内の5-ALAは17歳をピークに、減少の一途を辿ることがわかっています。しかも体内での貯蔵量は非常に少なく、外から摂取しても瞬時に体内で消費されてしまうため、不足しがちであることもわかっています。そのため、運動や食事に加え、サプリメントなども上手にとり入れて日々補えば、後遺症や秋バテなどのメンタル不調の予防・改善に寄与する可能性があります。


*1 厚生労働省 データからわかる- 新型コロナウイルス感染症情報 -

  2022/9/14時点データ https://covid19.mhlw.go.jp/

*2 厚生労働科学特別研究事業

  COVID-19後遺障害に関する実態調査(中等症以上対象)

  総括研究報告(令和4年6月1日)



【「5-ALA」を使った最新研究結果】

■5-ALAによる新型コロナウイルスの後遺症改善を確認

 2021年に東京大学大学院・今村 恭子教授のもと、新型コロナウイルスの後遺症を有する男女40人を対象に、5-ALAと鉄剤(SFC)の28日間連続摂取による安全性及び症状への影響に関する試験が実施されました。スマートウォッチと電子日誌による行動モニタリングを用いたことで、より客観的な評価となりました。


 その結果、安全性と共に、疲労感のVAS値*1、EQ5D5L*2で評価した生活の質のスコア、スマートウォッチ*3で取得した睡眠やストレスの状態が、5-ALA摂取群(5-ALA群)では摂取前と比較して、改善していることが確認されました。5-ALAの特性である「ミトコンドリアの活性化」により、エネルギー代謝が促進されたことが、試験結果に寄与したと考えられます。試験は28日間でしたが、試験期間以降も摂取を継続することで、さらなる改善が示される可能性があります。本研究は、2022年3月24日(日本時間)に学術誌「ALA-Porphyrin Science, Vol. 10 No 1 2021, 15-22」*4に掲載されました。


*1 VAS(Visual Analog Scale):視覚的アナログスケール。直接測定できない主観的な痛みや疲労などの強さを10cmの線の中で表した値。

*2 EQ5D5L(EuroQoL 5 Dimensions 5-Level):世界的に最も汎用されている生活の質の尺度。

*3 スマートウォッチ:Garmin社製。心拍変動に基づきストレスレベルなどを測定。

*4 図表については以下文献より引用:Phase 2 randomized clinical trial of 5-Aminolevulinic acid plus sodium citrate chloride vs placebo for Covid-19 infected patients recovered with sequelae


●疲労感の改善

【Day-0と介入後の1週間の平均疲労感VAS値】

 試験食摂取前(Day-0)と、摂取開始から1週間ごとの平均疲労感について確認しました。

 その結果、5-ALA群では、摂取1週目から疲労感の改善傾向がみられました。さらに、2週目からは疲労感の軽減がより大きくなる傾向が認められ、3週目・4週目にはDay-0と比較して有意差がみられました。


●ストレスの改善

【Low Stress(sec/day)】低レベルのストレス(持続時間sec/dayの毎週の推移)

 スマートウォッチで得た活動量と体のエネルギー状態等のデータから、低レベルのストレス状況について、試験食摂取以前のスクリーニング期(Day-0)から、1週間ごとの変化を確認しました。


 その結果、5-ALA群では、摂取1週目から、問題のない程度の「低いレベル」のストレス持続時間が増える傾向となりました。また摂取3週・4週目には、Day-0と比較して有意差が認められました。このことから、5-ALA摂取によって、強いストレスレベルが、低いレベル(1日を通し目指すべき状態)に改善したことが推測されます。



<試験概要>

・研究タイトル:スマートウォッチおよび電子日誌を用いた新型コロナウイルス感染症の後遺症を有する症例に対する5-アミノレブリン酸塩を含む健康食品の安全性試験

・被験者:20~60歳の男女40人(本研究同意取得前6か月以内に新型コロナウイルス感染症と診断された者)を5-ALA摂取群とプラセボ群に分けて実施

・試験食:5-ALA摂取群・・5-ALA(300mg)+鉄剤(SFC・174mg)含有カプセルを1日量として試験期間中、連日摂取

・試験期間:28日間(その後の観察期間として2週間を設定)



【メンタル不調の改善に寄与する「5-ALA」/発酵食品などに含まれる】

■過去の研究からも明らかに。5-ALAで、うつ病症状が改善

【うつ病の重症度評価尺度】

・**:介入に対して、P<0/01危険率で統計的に有意差のあることを示す

出典:書籍「ウォーキングの科学」能勢博署/講談社


 5-ALAは、うつ病症状の改善にもつながることが確認されています。うつ病と診断された女性患者9名に6日間、5-ALAとプラセボを摂取してもらう試験を実施しました。


 その結果、5-ALA摂取条件では摂取前と比較して、うつ病の重症度評価尺度*が有意に減少することが確認されました。対してプラセボ条件では、有意差は確認されませんでした。

(なお、図の棒グラフはそれぞれの条件の9名の平均値を示します)


*うつ病の重症度評価尺度:MADRS(Montgomery-Asberg Depression Rating Scale)



■5-ALAは、ミトコンドリアに存在するアミノ酸。17歳から減少

【5-ALA生産量の加齢変化】

出典:Jun-Ichi Hayashi et al, J Biol. Chem. 269, 6878-6883 (1994)

   記載の複合体IV活性がヘムおよびシトクロム量に比例すると仮定し

   体重変化を加味することで5-ALA由来化合物量を推定


 話題の細胞ケアの中でも、注目度が高いのが「5-ALA(5-アミノレブリン酸=5-Amino Levulinic Acid)」です。5-ALAは、ヒトや動物、植物など、あらゆる生命体の細胞内でエネルギーを作り出す、ミトコンドリアで生産される天然のアミノ酸で、身体の中で様々な役割を担っています。


 その生産量は17歳をピークに、加齢と共に減少の一途をたどり、加齢の他にも、過労、ストレス、睡眠不足、飲酒、喫煙、運動不足、食生活の乱れなどでも5-ALAは不足します。不摂生で生じた体内の活性酸素を除去するために、5-ALAから作られるヘムが使われるので、エネルギー生産に使える分量が減ってしまうのです。ミトコンドリアというエネルギー工場で中心的な働きをする5-ALAの減少は、エネルギー生産効率の低下、つまりエネルギー減少を意味します。



■摂取した5-ALAは、体内で100%吸収され、活用される

【5-ALA 体内吸収図】

 5-ALAは摂取すると上部消化管から速やかに吸収されて、ほぼ全てが血液中に入ります。全身をめぐって各器官の細胞に取り込まれると、ミトコンドリア内で作られた5-ALAと同じ代謝経路で代謝され、ヘムの材料になります。

 医薬品などの開発において、化合物をミトコンドリア内部へと到達させるのは、通常はとても困難です。しかし、細胞外から摂取した5-ALAがヘムへと代謝されることは、実験で確認されています。



■食品の中では、発酵食品などに比較的多く含まれる「5-ALA」

【5-ALAが含まれる食品例】

 5-ALAは、動物や植物などあらゆる生命体のミトコンドリアで作られる天然のアミノ酸です。基本的には 食品全般に含まれていますが、米や小麦などの穀類にはほとんど含まれず、甘酒、黒酢、ワイン、酒粕などの発酵食品や緑黄色野菜に比較的多く含まれています



■医学博士 今村 恭子先生

一般社団法人 医療開発基盤研究所 代表理事

前・東京大学大学院薬学系研究科 ITヘルスケア社会連携講座 客員教授

今村 恭子先生

 新型コロナウイルス後遺症の病理については、まだ多くが解明されていないものの、長期にわたって後遺症に悩む方が多くいらっしゃいます。

 かねてより疲労感低減の効果が認められている5-ALAを摂取してもらい、新型コロナ後遺症への有効性を確かめる試験を実施した結果、疲労感や睡眠の質に関して改善傾向が認められました。詳細は現在解析中ですが、この結果は5-ALAが有する“細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたと考えられます。

 5-ALAはもともと私たちの体の中に存在するアミノ酸であり、経口摂取に対しての安全性が確認されていることからも、今後5-ALA が後遺症に悩む多くの方の手助けになるものと期待しています。


<プロフィール>

 熊本大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学医学専攻修了。整形外科での診療経験後に、US留学で臨床薬理学、UK留学でアウトカムズ・リサーチを専攻。1995年より外資系製薬企業にて研究開発、メディカルアフェアーズ、安全管理、サイエンティフィックアフェアーズ等の経験を経て、現職。

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