黒糖とサンゴカルシウムの植物性乳酸菌発酵物である ミネラクト乳酸菌でカルシウム吸収促進効果を確認

    調査・報告
    2022年7月1日 09:30

    池田糖化工業株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:池田 直之)は、黒糖やサンゴカルシウムを植物性乳酸菌で発酵させて粉末化した製品である「ミネラクト乳酸菌」を用いた動物試験において、カルシウムの吸収促進効果を確認しました。



    【背景】

    カルシウムは、ヒトにとって欠かすことのできない栄養素のひとつであり、生体内で重要な役割を果たしています。日本人は、慢性的なカルシウム不足であるとされており、カルシウムの不足は骨粗鬆症や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。そのため、カルシウム含有量及び吸収率の高い食品素材が求められています。そこで、カルシウムと乳酸菌をコンセプトとした発酵食品素材であるミネラクト乳酸菌について、カルシウム吸収に与える影響を評価しました。



    【試験内容】

    腸管結紮ループ法を用いて、ラットの十二指腸におけるカルシウム吸収率を評価しました。

    試験溶液として、塩化カルシウム水溶液(対照、カルシウム濃度:0.6%)と、塩化カルシウム水溶液にミネラクト乳酸菌を任意の割合で配合した5種類の水溶液(カルシウム濃度:0.6%)を用いました。各試験溶液を腸管結紮ループ(ラットの十二指腸)管腔内にシリンジで注入して、1時間保持した後、管腔内に残存するカルシウム量を測定することで、カルシウム吸収率を算出しました。



    【試験結果・考察】

    ミネラクト乳酸菌を配合した試験溶液では、対照の試験溶液に比べて、ラットの十二指腸におけるカルシウム吸収率が高いという結果が得られました(図)。

    乳酸菌によるカルシウム吸収への作用については、乳酸菌を添加した細胞培養試験で、カルシウムイオンチャネル(TRPV6)の発現量が増加し、カルシウム吸収率が高まることが報告されています。

    以上のことから、ミネラクト乳酸菌(加熱殺菌菌体)が十二指腸の粘膜上皮細胞にあるカルシウムイオンチャネル(TRPV6)に作用することで、カルシウム吸収が促進された可能性が考えられます。


    十二指腸におけるカルシウム吸収率


    【製品概要】

    製品名  :ミネラクト乳酸菌

    性状   :粉末

    名称   :黒糖乳酸菌発酵粉末(殺菌)

    菌数   :1000億個/g以上

    カルシウム:10%以上

    入目/荷姿:5kg(1kg×5アルミ袋)/ケース

    賞味期限 :製造後3年間



    【会社概要】

    商号  : 池田糖化工業株式会社

    代表者 : 代表取締役社長 池田 直之

    所在地 : 〒720-8638 広島県福山市桜馬場町2番28号

    設立  : 1935年6月1日

    事業内容: カラメル、調味料、甘味料、乾燥食品、デザート食品、

          その他各種食品加工、食品素材

    資本金 : 4億794万円

    URL   : https://www.ikedatohka.co.jp/



    【本製品に関するお客様からのお問い合わせ先】

    池田糖化工業株式会社 食品基盤技術研究室

    Tel:084-957-3411

    シェア
    FacebookTwitterLine

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
    プレスリリース配信企業に直接連絡できます。