東京工芸大学が写真家・森山大道氏のアーカイヴ写真集出版に協力

東京工芸大学が写真家・森山大道氏の アーカイヴ写真集出版に協力

5月31日まで写大ギャラリーで森山大道氏写真展を開催

東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下 本学)は、『森山大道写真集成(5) 東京工芸大学 写大ギャラリー アーカイヴ1960-1982』(月曜社、2021年3月31日発行、以下 本写真集)の出版に協力しました。この写真集は、日本を代表する写真家・森山大道氏の初期作品を辿る未発表作品を含むアーカイヴ作品集で、1960年から1982年に撮影された930点に及ぶ作品を一冊に編集しています。

また、本学写大ギャラリーでは、この写真集の完成に合わせ、3月22日(月)から5月31日(月)まで、森山大道 写真展「衝撃的、たわむれ」を開催しています。


本写真集に収録されている930点の作品は、全て写大ギャラリーがプリントを所蔵しています。

これらは、森山氏が時代の寵児として注目され始めた1960年代から70年代初頭に発表された「にっぽん劇場写真帖」や「狩人」など、初期の代表的なシリーズの未発表作品や別ヴァージョンの作品を多数含んでおり、長年にわたって国内外の写真研究者から、その全容が一望できる写真集の出版が望まれていました。


今回の写真集は、「森山大道写真集成」(月曜社刊)という、森山氏の絶版になっている1960年代から80年代に出版された伝説的な写真集4冊をシリーズ化して復刻出版するプロジェクトにあたり、その最後を飾る5冊目の写真集として、新たに編集されて発行されました。


本写真集の発行に合わせ、本学で開催されている写真展は、写大ギャラリーの所蔵作品に含まれる、同じ被写体を撮影しながら、構図やトリミングが異なるプリントのヴァリエーションに着目して展示し、森山氏の思索を追体験することを目的とした構成となっています。


本学のルーツは、1923年に創立された日本で最初の写真専門の高等教育機関として創立された小西寫眞専門学校。今後も本学の持つ施設・知財を活用し、工学部と芸術学部の2学部からなる本学の特色を生かし、写真を含めたメディア芸術の向上に努めていきます。



■森山大道(もりやま だいどう/1938年~)

大阪府生まれ。商業デザイナーを経て、写真家の岩宮武二、細江英公に師事。1963年よりフリーの写真家として独立。以降、写真雑誌や写真集などで作品を発表し続けている。1967年に「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞を受賞。1969年から1970年まで多木浩二や中平卓馬による写真同人誌『プロヴォーク』に参加。独特で鋭敏な感性のもと、荒々しいフレーミングと画質(ブレ、ボケ、粗い粒子、ハイコントラスト)による鮮烈なイメージで先鋭的な写真表現を展開した。日本のみならず、海外でも高く評価されており、国内外で大規模な展覧会を開催。2020年朝日賞を受賞。東京工芸大学客員教授。



■『森山大道写真集成(5) 東京工芸大学 写大ギャラリー アーカイヴ1960-1982』

発行 :月曜社

発行日:3月31日

価格 :17,600円(税込)

頁数 :832頁

版型 :縦302×横222×束60mm



■写大ギャラリー

東京工芸大学は、工学と芸術の要素を合わせ持つ最先端メディアであった「写真」における、わが国初の写真高等教育機関として1923年に創立された。写大ギャラリーは、国内外の優れた写真作品を展示・収集・研究する先駆的な施設として1975年に設立された。5月31日(月)まで森山大道 写真展「衝撃的、たわむれ」を開催している。


URL: http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/



■森山大道 写真展「衝撃的、たわむれ」写大ギャラリー森山大道アーカイヴより

展覧会概要: http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/overview.html

展示会場 : http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/exhibition_place.html

出展作品 : http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/exhibitorswork.html


期間:2021年3月22日(月)~2021年5月31日(月) ※日曜日休館

時間:(月~金)10:00~18:00、(土)10:00~17:00

会場:東京工芸大学 写大ギャラリー(東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F)

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