ソシオネクスト、ZiFiSense、 テクサーが次世代ZETA通信規格の策定を完了

2022年の実用化に向けSoC開発と実証実験の実施へ

【ケンブリッジ(イギリス)、東京および横浜発、2021年4月7日】 グローバルSoCソリューションプロバイダーのソシオネクスト、LPWAのZETA規格を創立したZiFiSense、およびZETA日本アライアンスの代表理事企業テクサーは、「Advanced M-FSK変調方式」を含む次世代ZETA通信規格の共同開発を行い、仕様の策定を完了しました。今後は、ソシオネクストが新規格に対応する通信用SoCのサンプルを2022年3月までに試作する計画で、3社は同サンプルを用いた実証実験を実施し、新規格の実用化を目指します。開発するSoCは2022年内の量産開始を予定しています。



LPWA(Low Power Wide Area)はIoT用途に適した、低消費電力の広域無線通信技術です。ZETAは他のLPWA規格と比較すると、双方向通信および中継による通信のホッピングが可能という特徴があり、電波の届き難い農業地や漁業地に加えて、ビル内など屋内での活用で強みを発揮します。


今回開発した新しいZETA通信規格は、新変調方式である「Advanced M-FSK変調方式」に対応し、従来2FSK変調を利用していたZETAに比べ、20倍以上の転送レート、10dB以上の感度改善を実現し、時速60kmの移動体から3~5kmの通信距離を可能にします。ソシオネクスト独自のRF技術とデジタル変復調技術などを活用することで、エラー訂正などの特殊な符号化処理と多値変調処理を低消費電力で実現します。


「Advanced M-FSK変調方式」では、変調方式を2FSKから64FSKなどの多値変調に変更し、通信速度を向上させました。そして多値変調で得られた通信速度の向上分で、エラー訂正や繰り返しなどによるデータ量増加の影響を軽減し、結果として、実効通信速度を従来と同じにしても感度を向上させることが可能です。この規格は後方互換性があり既存のZETA機器との通信も可能です。



「Advanced M-FSK変調方式」が実現する世界

既存のLPWAを利用したソリューションでは、通信速度、受信感度、移動耐性に一長一短があり、また様々な規格が存在しており、ベストソリューションの選定を難しくしていました。今回ZETA規格にAdvanced M-FSK変調方式を適用した選択肢が増えることで、用途に応じてZETA規格を組み合わせるソリューションの提供が可能になります。すなわち、通信速度、感度、移動耐性といった要素に対して、用途に応じて適用するパラメータを変更することで最適な特性をもつZETA LPWAネットワークを構築することができます。これにより、従来用途に合わせて複数の通信方式を組み合わせて実現していたネットワークシステムをZETAで統一できるようになり、ネットワーク構築が容易になります。


図1


このような特長を持つ新ZETA規格を実用化することで、スマート農業、スマートビルディング、スマート物流などを始めとする多様なLPWAアプリケーションの可能性がさらに広がります。


今後はソシオネクストが今回の新規格に対応する通信用SoCのサンプルを2022年3月までに試作する計画です。3社は同サンプルの機能・性能を確認する実証実験を共同で実施し、新規格および対応製品の実用化を目指します。開発するSoCは2022年内の量産開始を予定しています。



長谷川 照晃(株式会社ソシオネクスト IoT&レーダーセンシングビジネスユニット長)

「次世代のZETA Advanced M-FSKの規格開発において、ソシオネクストが持つ最先端SoC技術と高性能なRF・デジタル変復調技術を最大限に生かすことができたと考えています。新しい付加価値を持つSoCが提供できるようになることを楽しみにしています。」


李 卓群 博士(ZiFiSense CEO)

「新しい規格の開発を行うことができ、これから順次SoCのサンプル開発、実証実験と進めていきます。従来ZETAは、プロトコル技術でLPWAに新たな価値を提供してきましたが、これに加えてSoCレベルでも他のLPWA技術をリードすることができるようになります。」


朱 強(株式会社テクサー 代表取締役)

「次世代のZETA無線技術開発と、そのSoC化の取り組みにより、さらに競争力を高め、ZETAのグローバル展開を加速させることができます。アライアンス企業間の共創で超スマート社会の実現に貢献していきます。」



ソシオネクストについて

株式会社ソシオネクスト(Socionext Inc.)は、SoC(System-on-Chip)の設計・開発および販売を事業とするグローバル企業です。コンシューマー、オートモーティブおよびインダストリアル分野における世界トップレベルの技術を核に、今日のさまざまなアプリケーションの進化を支えます。長年培った技術力と経験、さらに豊富なIPラインナップをベースに卓越したソリューションを提供し、人々の豊かな体験 = “better quality of experience”の実現に貢献します。2015年に設立された株式会社ソシオネクストは横浜市に本社を置き、日本国内、アジア、米国およびヨーロッパの各拠点において製品開発および販売活動をグローバルに展開しています。詳しくは https://www.socionext.com/jp/ をご覧ください。



ZiFiSenseについて

ZiFiSenseは2013年に英国のケンブリッジで設立され、業界をリードする低電力IoTとソリューションのプロバイダーです。 LPWA ZETA規格を提唱し、スマートビルディング、物流、ファクトリーの分野にZETA技術を活用しています。



テクサーについて

株式会社テクサーは2016年10月に設立したベンチャー企業で、ZETA技術及び製品の日本総代理店、2018年6月にITACCESS、凸版印刷、QTnetと共同でZETAアライアンスを創設し、現在グローバルで250社が集結し、ZETAの普及と活用を推進しています。



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