2回連続でランドクルーザーが車名別盗難ワースト1 ~「第22...

2回連続でランドクルーザーが車名別盗難ワースト1  ~「第22回自動車盗難事故実態調査結果」を発表~

一般社団法人日本損害保険協会(会長:広瀬 伸一)は、「第22回自動車盗難事故実態調査結果」を発表します。

本調査は、2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車本体盗難事故や車上ねらい事故の実態調査を実施しているもので、今回が22回目となります。

当協会では、今後も警察庁などと連携し、自動車盗難防止関連の取り組みを実施していきます。



1.実態調査結果(概要)

・車両本体盗難の被害では、ランドクルーザーが2回連続でワースト1になりました。

・車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、406.2万円と増加傾向にあります。

・盗難発生時間帯では、深夜から朝にかけて被害が多く発生しています。

・盗難発生場所では、屋外駐車場が狙われやすく約78%を占めています。



2.実態調査結果(詳細)

(1) 車両本体盗難の車名別盗難状況 -ランドクルーザーが2回連続でワースト1-

・車両本体盗難の車名別盗難状況は、ランドクルーザーが25件となり、前回に続きワースト1となりました。

・レクサスブランドではレクサスLXが22件と最も盗難被害が多く、ワースト13車種合計の122台のうち36.1%(44台)をレクサスが占めています。

・プリウスは3回連続で2位となるなど、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いています。

・車両本体盗難の件数は前回調査から31.9%減少しました。警察庁が公表している2020年の自動車盗難認知件数は、前年比27.1%の減少となっており、本調査においても盗難件数が減少したと考えられます。


車名別盗難状況 - 車両本体盗難


(2) 車両本体盗難1件あたりの支払保険金 -平均406.2万円、近年増加傾向-

・車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、近年増加傾向にあり、406.2万円となっています(前回調査では401.4万円)。

・車両本体盗難に関する車名別盗難状況からも、比較的高額な車両が狙われることが多いと推測できます。

・特に今回は、盗難発生後、盗難車両が発見された事案でも支払保険金が大きく増加しています。これは、発見されても多くの部品を取られてしまうこと等により、発見時の車両の状態が良くないこと、高額な車両が狙われる傾向が強まっていることを示していると考えられます。


1件あたり支払保険金の推移(車両本体盗難)


(3) 盗難発生時間帯 -深夜から朝にかけて被害が多く発生-

・車両本体盗難の発生時間帯は、「深夜~朝(22~9時)」が66.5%と最も多くなっています。「日中」は発生率が減少し、「夜間」の発生率が増加しています。

・窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があります。前回は日の入りが早い2月のデータを基に調査を行ったことから、日中時間帯でも薄暗い時間の犯行が多かったものと推察されます。


盗難発生時間帯 - 車両本体盗難


(4) 盗難発生場所の割合 -屋外駐車場の狙われる割合が増加-

・車両本体盗難の発生場所は、「契約駐車場(屋外)」が40.5%と最も多くなっています。

・「自宅(屋外)」も含めると、車両本体盗難の77.8%が屋外で発生しており、屋外駐車場の車両が圧倒的に狙われやすい傾向が続いています。


盗難発生場所 割合推移


※上記グラフは、車両本体盗難の数値

※屋内:屋根があり、かつ4方向が壁やシャッターで囲まれているもの

※屋外:上記に該当しないもの


その他の調査結果については、別紙「第22回自動車盗難事故実態調査結果」をご覧ください。なお、以下リンクからもご覧いただけます。

【URL】 https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html



3.実態調査の実施概要

・調査期間:2020年11月1日~11月30日

・調査対象:損害保険会社18社(損保協会非会員会社を含む)

・対象事案:全国で発生した自動車本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で調査期間内に車両保険金の支払いを行った事案(車両本体の盗難の調査総数は158件、車上ねらいの調査総数は121件)



ご参考:自動車盗難認知件数・盗難等防止対策について

・自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少傾向が続いており、2020年は年間5,210件となりました。(出典:警察庁「犯罪統計資料」)

・認知件数減少は、増加する自動車盗難被害に対して、当協会が民間側の事務局を務める「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が長年にわたり自動車盗難の対策および減少に向けて精力的に取り組んできた成果です。

・普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効です。また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要です。

・「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」のウェブサイトでも、自動車盗難防止対策を紹介しています。


【URL】 http://www.car-tounan-boushi.jp/

カテゴリ:
調査・報告
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保険 ビジネス全般
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