嵐電北野白梅町駅 2021年春に駅舎新設

○ 2020年春にバリアフリー化、駅トイレの美装、京都市バスとの結節改善を実施した嵐電北野線の北野白梅町駅は、2021年3月、駅前広場に駅舎が新設され、駅施設全体のリニューアル事業が完了します。 ○ ご利用のお客様へのサービス提供に加え、「白梅」をモティーフにした施設デザインにより「まちのランドマーク」として長く愛される駅を目指します。

 京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、2021年3月、嵐電(京福電気鉄道嵐山線)北野線の北野白梅町駅の駅前広場を整備し駅舎を新設、これをもって同駅のリニューアル事業を完了します。

 北野白梅町駅は嵯峨嵐山の玄関口に位置し、北野天満宮や金閣寺、嵐山へお越しになる観光目的のお客様をはじめ、京都市北西部の交通拠点のひとつとして、沿線地域にお住まいの多くのお客様にご利用いただいています。本年3月20日(金・祝)、同駅は、駅に併設した京都市バス急行102号系統の金閣寺・北大路バスターミナル方面行きバス停の供用を開始して結節改善を実現、同時に駅施設のバリアフリー化等を実施しました。

 2020年度計画として予定していた駅前広場整備・駅舎新設工事は2020年11月に着工、現在、2021年3月下旬の供用開始を目指しています。

 新たな駅舎には、駅係員を配置したインフォメーションコーナー、待合時間にご利用いただけるベンチを設置するなど、お客様へのご案内業務やサービスの向上を目指します。また嵐山駅をデザインしたGLAMOROUS co.,ltd.代表の森田恭通氏による「白梅」をモティーフにしたデザインを採用、瀟洒でありながらもまちのランドマークとして、地域の皆様に長く愛される駅を目指します。

     リニューアル後の北野白梅町駅(イメージ)


<北野白梅町駅リニューアル事業(今回2020年度の事業)の概要>

 1.内容

北野白梅町駅駅前広場の整備、駅舎の新設

2.駅舎の規模・構造

鉄骨造平屋建、建築面積43.68平方メートル

3.機能

  1インフォメーションコーナー設置(駅係員によるご乗車案内、観光案内業務)

  2待合ベンチ2台設置

  3観光パンフレット、マップ等の掲出・配架

  4デジタルサイネージ2台設置(嵐電沿線地域、西陣・北野エリアのご案内)

4.デザイン

・モティーフの「白梅」を柱などにあしらい、夜は穏やかな光で演出するなど、景観に配慮し、地域のランドマークを目指すデザイン。(前ページのイメージパースご参照)

・天井材には京都の地産材「みやこ杣木(そまぎ)」を全面に使用。

5.供用開始時期

 2021年3月下旬(予定)

6.今回の一連の北野白梅町駅リニューアル工事は、京都市から一部助成金をいただき、整備を進めています。

 

 弊社は、京都市営地下鉄東西線との乗継駅として嵐電天神川駅を新設(2008年3月)して以降、撮影所前駅の新設(2016年4月)による西日本旅客鉄道山陰本線(JR嵯峨野線)太秦駅との結節改善、嵐山本線西院(さい)駅の阪急西院駅との結節・バリアフリー化実施(2017年3月)と、嵐電の交通ネットワーク強化戦略を推進してきました。また嵐電北野線では2017年度以降、バリアフリー未対応駅のスロープ整備、ホーム嵩上げ、点字タイル・点字案内板の設置などバリアフリー化事業を集中的に進めてきました。


 弊社では、交通ネットワーク強化による京都観光の魅力向上や公共交通機関の利用促進による「歩いて楽しむまち・京都」の推進、バリアフリー化による「安全・安心の嵐電」の実現に、更に尽力していきます。

 

◎供用開始日などの詳細は、決定次第改めましてお知らせします。

 

以 上

 

(ご参考)

 

■嵐電北野線と北野白梅町駅

 嵐電北野線は京福電気鉄道株式会社の前身・京都電燈株式会社が敷設した軌道線で、1925年11月3日に高雄口(現・宇多野)~北野間で部分開業しました。本年2020年で開業95周年を迎えています。翌1926年3月10日の帷子ノ辻~高雄口間開業で全線開業となりました。

 今出川通りの拡幅・市電敷設事業の中で、1958年に北野白梅町~北野間の路線と北野駅が廃止され、北野白梅町駅をリニューアル開業、同駅を起終点とする現在の北野線の姿となりました。

 

■北野白梅町駅リニューアル2019年度事業の概要(2020年3月20日供用開始)

1交通結節の強化 ~ 駅とバス停との一体化 ~

・バス専用の停車スペースを設置しスムーズな乗り換えを可能とし、合わせて京都市バス急行102号系統金閣寺・北大路バスターミナル方面行きのルート変更と乗り入れを実施、利便性向上を実現。

2駅施設の改良 ~ バリアフリー化、トイレのリニューアル ~

・1958年建築の旧駅舎の解体、ホーム嵩上げ、スロープ・点字タイル・点字案内板整備などバリアフリー化の実施。

・トイレの全面美装、すべての個室の洋式化により、高齢のお客さまや外国人旅行者のお客さまにも利用しやすいようにリニューアル。お身体の不自由なお客さまを中心にお子さま連れなどの利用も想定した多機能トイレ(2室)を新設。


(ご参考)現在の北野白梅町駅



■嵐電北野線各駅のバリアフリー化事業の概要

 嵐山本線と北野線それぞれで進めていた駅のバリアフリー化計画を見直し、沿線のご高齢のお客様のご利用が多い北野線を優先し、北野線各駅のバリアフリー化工事を2017年から集中して実施、2020年3月の北野白梅町駅、9月の鳴滝・宇多野・御室駅の完工で、帷子ノ辻駅を除く北野線全駅でバリアフリー化が完了しました。

 なお、帷子ノ辻駅のバリアフリー化工事は2020年度に完了の予定で、以後は嵐山本線非対応駅のバリアフリー化を推進します。

 また北野線各駅のバリアフリー化工事竣工に合わせ、中間駅(撮影所前~等持院の各駅)には、警察や消防、自治会が管理する「駅コミュニティボード」を設置、ハード・ソフト両面での「安全・安心の駅」を、沿線の皆様のご協力もいただきながら目指しています。

スロープ、点字タイルなどバリアフリー施設(宇多野駅)


 地域のお知らせを掲出するコミュニティボード(鳴滝駅)


■みやこ杣木(そまぎ)

(京都市公式ホームページ「京都市情報館」より)

 京都市では、林業の活性化と森林の健全な育成に向けて、京都市地域産材の需要拡大及び普及啓発に取り組んでいます。木の地産地消の取組を効果的に進めるため、平成19 年度、京都市地域産材に「みやこ杣木(そまぎ)」の認証マークを明示して利用を推奨する制度(「京都市木材地産表示制度」、通称「みやこ杣木」認証制度)を創設しました。この制度は、京都市地域産材であることを明示する「地産表示」を行うとともに、安心して利用して頂けるように必要に応じて「品質・性能」を表示するほか、「環境貢献」に関する事項として炭素貯蔵量の表示などを行う制度です  

京都市の地域産材であることを明示する認証マーク(左)とマーク貼付例(右)


京都の森林で産出された木材の情報を明示することにより、消費者や工務店の皆様に「みやこ杣木」を身近に感じていただき、広く利用していただくことを目指しています


■森田恭通  (もりたやすみち)

デザイナー/GLAMOROUS co.,ltd. 代表

1967年生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリなど国内外問わず活躍の場を広げ、インテリアのみならず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行っている。京福電気鉄道「嵐山駅」、MEGU NY、MEGU MidtownやWホテル香港、THE  ST. REGIS OSAKAシグネチャーレストラン、aqua LONDON、Tse Yang Qatarのデザインの他、りそな銀行ミッドタウン支店、新宿伊勢丹本店本館再開発プロジェクト、2019年12月にオープンした「東急プラザ渋谷」 の商環境デザイン、2020年7月に開業した「MIYASHITA PARK」の「DADAI THAI VIETNAMESE DIMSUM」「NEW LIGHT」レストランデザインを手掛ける。

The International Hotel and Property Award、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS、The Andrew Martin Interior Designers of the  Year Awards、INTERIOR DESIGN Magazine Best of Year、Merit winner、CASUAL DINING 9th IIDA Will Ching Design Awardなど、受賞歴多数。

www.glamorous.co.jp

         森田恭通氏がデザインした嵐電嵐山駅(左右とも)


以上


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