翻訳会社の十印、AI翻訳「T-tact AN-ZIN」を発表

    翻訳会社の十印は、NICT開発の国産機械翻訳エンジンを商用利用可能にした 新サービスを発表しました。

    サービス
    2019年7月2日 10:15

    宝印刷グループの企業向け翻訳サービスを行う株式会社十印(本社:東京都港区、代表取締役会長:岡田 竜介、以下 十印)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)が開発した国産の機械翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra(R)」をセキュアな環境で商用利用できるようにしたAI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN」を発表しました。

    2019年7月29日(月)より提供を開始いたします。


    T-tact AN-ZINクラウド版概念図


    ■みんなの自動翻訳@TexTra(R)について

    「みんなの自動翻訳@TexTra(R)」は、NICTが開発したニューラル機械翻訳システムを利用した自動翻訳サイトです。NICTでは総務省と共に翻訳データを収集し機械翻訳エンジンの精度を高めるためのプロジェクト(翻訳バンクプロジェクト)に取り組んでおり、さまざまな企業からの翻訳データを収集することにより日増しにその精度を高めています。


    十印でも、この翻訳バンクプロジェクトに賛同し、独自に作成した対訳データを提供することで機械翻訳エンジンの品質向上に協力しています。


    「みんなの自動翻訳@TexTra(R)」はテキストデータを簡単に機械翻訳にかけられるだけではなく、翻訳に便利な機能が多数用意されています。


    ・翻訳エディタ:ファイルやWEBページをそのまま翻訳して

            機械翻訳の出力した訳文を修正して

            翻訳データを保存することができます。

    ・便利アプリ :ExcelやWord、WEBサイトやOutlookの上で

            直接翻訳を行うことができます。

    ・対訳データ :編集した訳文を登録することで

            次回同じ文章が出てきた際にリサイクルできます。

    ・用語集   :特定の用語を機械翻訳の訳文に反映できます。


    しかし、「みんなの自動翻訳@TexTra(R)」は、利用規約上、ビジネスで使用することができませんでした。



    ■商用利用可能にしたT-tact AN-ZIN

    従来、NICTの機械翻訳エンジンを商用目的で使用するには、各翻訳会社が個別にNICTとライセンス供与の契約を締結する必要がありました。「AN-ZIN」は、各翻訳会社が簡単な手続、かつ低価格でNICTの高性能機械翻訳エンジンをビジネスに利用できるようにしたものです。

    また、個人翻訳者がNICTの機械翻訳エンジンを商用目的の業務で使用することもできませんでしたが、「AN-ZIN」を利用することで個人翻訳者の方もNICTの機械翻訳エンジンを商用目的の業務に使用できるようになります。


    図1 T-tact AN-ZINクラウド版概念図

    https://www.atpress.ne.jp/releases/187370/img_187370_1.jpg



    ■万全のセキュリティ

    従来の機械翻訳サービスでは、翻訳対象の原文もしくは原文/訳文のペアを機械翻訳サービスの提供会社に取得されるセキュリティ上のリスクがありましたが、「AN-ZIN」では翻訳対象文書がユーザーの合意なしに取得されることはありません。また、通信のすべてが暗号化されますので、盗み見といったセキュリティ上のリスクから解放されます。



    ■T-tact AN-ZINについて

    「AN-ZIN」では、「みんなの自動翻訳@TexTra(R)」と同様の機能が、わかりやすいインターフェイスで使用できます。


    図2 T-tact AN-ZIN エディターインターフェイス

    https://www.atpress.ne.jp/releases/187370/img_187370_2.png


    さらに、APIを利用して、ユーザー専用の翻訳環境(オンプレミス版)を構築することも可能です。翻訳サービスに半世紀以上携わっている十印だからこそできる、導入から運用まで、導入されるお客様の環境に合わせたサポートをいたします。


    図3 T-tact AN-ZINオンプレミス版概念図

    https://www.atpress.ne.jp/releases/187370/img_187370_3.jpg


    対応言語は、日本語と英語・中国語簡体字・韓国語だけではなく、英語と欧州言語と東南アジア言語まで対応しています。


    なお、AN-ZINの名称は、徳川家康に重用され、日本で最初に英語を翻訳したとされるイギリス人、三浦按針(ウィリアム・アダムス)に由来しています。



    ■AN-ZINリリースキャンペーン

    今回のリリースを記念して、2019年7月29日(月)の正式リリース前までのお申し込みに限り、通常1か月の無料トライアルを2か月間に延長、さらに通常10万文字までの無料トライアルの文字数を20万文字にするキャンペーンを行います。


    月額料金の詳細は以下を参照してください。

    https://to-in.com/service/mt/an-zin

    使用料は、クラウド版が月額5千円からの月額制、オンプレミス版は初期費用50万円プラス保守費用から。お客さまの使用状況に応じて最適なプランを設定いたしますので、まずはご相談ください。



    ■株式会社十印について

    株式会社十印は、1963年より半世紀にわたり企業向けのドキュメント制作に携わってきました。技術文書の翻訳からスタートし、時代の変化と、お客様のニーズにいち早く対応しながら成長し、現在ではIT分野のローカライズで高い実績を誇り、「ローカリゼーションの十印」として認知されています。

    1980年代からは、「言語研究所」を設立し、日本初の機械翻訳プロジェクトMu プロジェクトに関わってきました。

    一般社団法人日本翻訳連盟の立ち上げにも関わり、長く会長を務め日本の産業翻訳の発展に貢献してきました。独自の厳正なトライアルを合格した登録翻訳者数は3,000名を超え、IT分野にとどまらず、半導体、自動車、医療・医薬、ビジネス一般、金融など広い分野に対応しています。

    2019年2月、金融商品取引法・会社法等のディスクロージャー及び IR 関連の翻訳等を行う宝印刷株式会社の100%子会社となりました。

    現在は、米国・中国・韓国にも拠点を持ち、海外のお客様との取引も多く行っています。



    ■国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)について

    情報通信研究機構(NICT: National Institute of Information and Communications Technology)は、情報通信分野を専門とした公的研究機関で、情報通信技術(ICT)の研究開発を推進するとともに、情報通信事業の振興業務を実施しています。

    NICTの開発した機械翻訳エンジンは、国内でも高い水準の翻訳品質を提供しています。



    【株式会社十印(日本本社)】

    所在地 : 〒108-0014

          東京都港区芝5丁目31番19号 ラウンドクロス田町7階

    代表者 : 代表取締役会長 岡田 竜介

    事業内容: 1) 翻訳、ローカリゼーション、2) MT翻訳サービス、3) 通訳派遣

    資本金 : 9,998万円

    従業員数: 約70名

    電話番号: 03-6453-6285(代表)

    URL   : http://www.to-in.com



    【国立研究開発法人情報通信研究機構(本部)】

    所在地 : 〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1

    代表者 : 理事長 徳田 英幸

    電話番号: 042-327-7429(代表)

    URL   : https://www.nict.go.jp/


    ■問い合わせ先

    メール : mt-strategies@to-in.co.jp

    電話番号: 03-6453-6285

    担当  : MT戦略部 AN-ZIN担当まで

    受付時間: 9:00~18:00(月~金:日本時間)

    https://to-in.com/service/mt/an-zin

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