大学スマホ・サイト調査、総合1位は東京工科、実用性では広島女...

大学スマホ・サイト調査、 総合1位は東京工科、実用性では広島女学院  ー 今やスマホだけで主要情報にアクセスできる時代に ー

「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査 2018-2019」 10月26日発行・発売

 株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、使いやすさや実用性の観点から大学のスマートフォン・サイト(以下、スマホ・サイト)を評価する「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査 2018-2019」の結果をまとめた。対象サイトは前回の216サイトから、42サイト多い258サイトとした。総合ランキング1位は前回に引き続き東京工科大学だった。大学スマホ・サイト調査の第四弾となる今回は、実用性を評価する調査を充実させた。多くの大学がスマホ対応に力を入れてきた結果、今やスマホだけで主要な情報にアクセスできるレベルになり、実用性を評価できる段階になったと判断したためだ。実用性(メインコンテンツへのアクセス)の評価では広島女学院大学が1位になった。



【ポイント】

■大学のスマートフォン・サイトを評価する調査の4回目。対象サイトを216サイトから258サイトへ増やした。

■総合ランキングは1位が東京工科大学、2位が名古屋市立大学。

■実用性の評価では1位が広島女学院大学、2位が北海学園大学だった。



【調査結果データ】

《総合ランキング》

東京工科大学が1位、名古屋市立大学が2位に


 総合ランキング1位は東京工科大学(私立)、2位は名古屋市立大学(公立)、3位は北海学園大学(私立)だった。

 東京工科大学は前回1位を獲得したが、さらに操作しやすいデザインにするなど改良を加え、今回も1位を確保した。名古屋市立大学は前回の4位から2位へランキングを上げた。各ページの見出しを見やすくするなどの改善が奏功した。北海学園大学は、多くの大学が着手できないでいるシラバス閲覧ページのスマホ対応に取り組むなど、スマホで利用できるコンテンツの充実に努めた。総合ランキングでは3位だが、実用性ランキングでは2位に入った。


《実用性ランキング:メインコンテンツへのアクセス》

広島女学院大学が1位、北海学園大学が2位に


 総合ランキングは8つの診断指標スコアから算出するが(※)、その一つ「メインコンテンツへのアクセス」指標を実用性の指標とした。入試情報やオープンキャンパスなどよく見られる情報(メインコンテンツ)が探しやすく、スマホで問題なく見られるサイトが高スコアとなる。今回から、就職支援情報や各種証明書の申請方法など、在学生や卒業生によく見られる情報を加えて、より総合的に実用性を評価できるようにした。

 1位は広島女学院大学(私立)、2位は北海学園大学(私立)。3位には同点で7校が入った(跡見学園女子大学、九州工業大学、京都外国語大学、神戸市外国語大学、産業能率大学、大正大学、北星学園大学)。

※参考資料「総合スコアの算出方法」を参照



【診断基準について】

 スマホは画面が小さいため、文字の見にくさや操作のしにくさがそのまま利用者のストレス(ユーザビリティ上の問題)につながる。米Appleや米Googleは、アプリ開発者向けにガイドラインを出している。スマホ向けサイトを作る場合は、これらのガイドラインに準じて作成されることが多い。ただし、スマホは機種があまりに多いため厳格な評価は難しく、まして多数のサイトを同じ基準で評価する調査事例は少なかった。日経BPコンサルティングでは、日本で最も普及している機種グループである4.7インチ画面のiPhoneを対象機種と定め(※※)、これまでの大学サイト診断のノウハウを盛り込んだ独自の診断基準を作成した。8つの診断指標から成る。米Appleや米Googleのガイドラインを参考にした。詳しくは「総合スコアの算出方法」を参照。

※※iPhone 6/6s/7/8が該当機種



【参考資料】

《総合ランキング》

●総合ランキング、ベスト10(2018年)


総合ランキング、ベスト10(2018年)


《実用性ランキング》

●実用性ランキング、ベスト10(2018年)



■「総合スコアの算出方法」

 以下に示す8つの診断指標の下、合計で48の審査項目を用意した。


1. 通信への配慮:表示は速いか、通信量は多くないか確認するカテゴリー

2. 見やすさ:文字の大きさ、表や画像の見やすさなどを評価するカテゴリー

3. 操作のしやすさ:タップ領域やスクロールのしやすさを評価するカテゴリー

4. トップページ・ユーザビリティ:トップページのナビゲーション機能を評価するカテゴリー

5. サイト・ユーザビリティ:サイトを巡るときのサポート機能を評価するカテゴリー

6. メインコンテンツへのアクセス:主要コンテンツの有無とアクセスのしやすさを評価するカテゴリー

7. サイト内検索:検索の精度を評価するカテゴリー

8. インタラクティブ:交通アクセスや問い合わせ案内を評価するカテゴリー


 審査項目ごとに、クリアすれば「1」点、そうでなければ「0」点と採点。総合スコアは、これら審査項目の点数に重み付けをして、合計100点満点でスコア化した。



■「調査対象サイト」

 調査対象は、スマホ・サイトを提供している国立大学、公立大学、私立大学のうち、学部学生数の上位大学(多い大学)258サイトとした。内訳は国立大学63校、公立大学24校、私立大学171校。

(調査実施期間:2018年6月上旬~9月上旬)

→(報告書の内容) https://consult.nikkeibp.co.jp/branding/solutions/univ-sp-site-ux/



■日経BPコンサルティング

 日経BP社全額出資子会社。「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(本社:東京、設立:2002年3月1日。資本金:9,000万円)

カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
モバイル 教育 経済(国内)
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