『TOA 音と減災の意識調査』

最も頼りにしているのは、災害発生時は「聴覚情報」、発生後は「視覚情報」 音の減災・防災教育をしていない家庭は4割以上、 理由はどう教えたらいいかわからないから

TOA(ティーオーエー)株式会社[本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:井谷 憲次(いたに けんじ)]は、自然災害に備えることで被害を減らす「減災」の取り組みの一環として、30、40代の子どもを持つ男女603人を対象に「音と減災の意識調査」を実施しました。本調査により、「危機を報せる音への意識が高まる」一方、4割以上の家庭で「災害時の音の教育が実施されていない」という実態が明らかになりました。

身の危険を感じる音
身の危険を感じる音

【調査トピックス】
・現代人が身の危険を感じる音は「緊急地震速報」が最も多く50%を超えた。地震への警戒が高まり、地震を報せる音への認知が高まっている。
・災害発生時に最も頼りにしているのは「聴覚情報」。タイミングによって頼るメディアは異なるが、発生直後は情報を「早く知りたい」というニーズが57.7%で最も高かった。
・減災・防災教育は被災後に比重。行動を左右する災害時の音の教育をしていない家庭は4割を超える。理由は「どう教えたらいいかわからない」が6割。



■身の危険を感じる音は「緊急地震速報」が最も多く50%を超える
身の危険を感じる音は、「緊急地震速報(50.1%)」「地鳴り(49.4%)」「落雷(39.5%)」の順で、地震に関する音が上位を占めました。昔は「地震、雷、火事、親父」と、突然発生する自然災害に恐怖を感じていましたが、今は、自然災害を報せる音の認知が進み、災害が身に降りかかる前に、危険を知って警戒することができるようになりました。

どんな音を聞いた時、身の危険を感じますか(複数回答 / n=603)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_1.jpg


■災害発生時は「聴覚情報」、災害発生後は「視覚情報」が頼りに
災害発生時にいち早く危険を察知し、身構えたり、次の行動を起こすきっかけになるのは「聴覚情報(45.6%)」「視覚情報(35.7%)」「触覚情報(13.9%)」。災害発生後に必要な情報を得るために、最も頼りになるのは「視覚情報(76.3%)」「聴覚情報(13.6%)」「触覚情報(6.8%)」と、タイミングによって頼りにするメディアが異なることがわかりました。災害発生直後の情報として期待することは「早く知りたい(57.7%)」「正確に知りたい(27.9%)」「詳細に知りたい(14.4%)」の順でした。

災害発生時にいち早く危険を察知し、身構えたり、次の行動を起こすきっかけになるのはどんな情報ですか(単一回答 / n=603)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_2.jpg

災害発生時にいち早く危険を察知し、身構えたり、次の行動を起こすきっかけになるのはどんな情報ですか(単一回答 / n=603)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_3.jpg

災害発生直後の情報としてあなたが最も期待することは何ですか(単一回答 / n=603)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_4.jpg



■音の教育をしていない家庭は4割超。理由は「どう教えたらいいかわからない」が6割
家庭での減災・防災教育の内容は「家族との連絡方法(51.8%)」「避難場所(51.8%)」「災害発生時の行動(42.3%)」の順でした。また被災時の行動を左右する音の教育を行っていない家庭は42.4%となりました。家庭での教育は、被災時ではなく、被災後に比重が置かれていることがわかりました。音の教育を行っていない人にその理由を尋ねたところ、「どう教えたらいいかわからないから」という答えが6割でした。子育て世代が考える、災害時に命を守るために最も必要だと思う力は「判断力(28.2%)」「計画/事前準備力(20.4%)」「観察/注意力(20.2%)」の順で、事前準備である防災教育のニーズが高いことがわかりました。

家庭での防災教育の内容について教えてください
※子どもが小さい家庭を除く(複数回答 / n=488)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_5.jpg

災害を知らせる音(地震速報や防災放送)の意味や重要性について家庭で子どもに話をしていますか
※子どもが小さい家庭を除く(単一回答 / n=488)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_6.jpg

(いいえと答えた人に)
それはなぜですか(単一回答 / n=207)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_7.jpg

災害時に命を守るためにどんな力が必要だと思いますか
【1番目】(単一回答 / n=603)
https://www.atpress.ne.jp/releases/123429/img_123429_8.jpg



【「TOA 音と減災の意識調査」概要】
方法:インターネットリサーチ
期間:2017年1月20日から1月21日
対象:30代、40代の子どもがいる全国の男女603人


<参考資料>
■アンケート結果を受けて
調査により、減災・防災において、音が果たすべき役割を改めて認識できた。防災用高性能スピーカーなどの音の技術で、これからも社会の安全・安心に貢献し続けたい。
また、家庭での音の教育についても、一定の課題があることが明らかとなった。
これについては、当社の社会貢献活動を通して、子ども達に音の重要性を訴えていきたい。
(TOA広報室)


■TOA株式会社概要
1934年創業、本社は兵庫県神戸市。交通施設の案内放送、商業施設のBGMや館内放送、火災時の避難誘導放送、大規模スポーツ施設用音響システムなどの業務用音響機器と、防犯カメラや録画機器などのセキュリティ機器の専門メーカーです。
特に昨今では減災・防災分野に注力。従来の2倍以上の距離まで明瞭な音声を届ける高性能スピーカーは、津波警報用途として沿岸部自治体で整備が進むほか、都市部の災害対策や大規模仮設イベントでも活用されています。
音と映像の技術を駆使し、社会の安全・安心に貢献するサービスを提供しています。

社名  : TOA株式会社
URL   : http://www.toa.co.jp/
所在地 : 兵庫県神戸市中央区港島中町七丁目2番1号
代表者 : 代表取締役会長兼社長 井谷 憲次
資本金 : 52.8億円
従業員 : 3,130名(連結) 789名(単体)
設立  : 昭和24年(1949年)4月20日
創業  : 昭和9年(1934年)9月1日
主な事業: ・拡声放送機器、通信機器、その他情報伝達機械器具の製造販売
      ・音響機器、映像機器、その他電子・電気機械器具の製造販売
      ・上記機器の賃貸ならびに工事の設計施工
      ・音響・映像に関するソフトウェアの企画・制作ならびに販売
      ・電気通信を利用した各種サービスの提供
      ・電気通信事業
      ・ホール・スタジオの賃貸経営ならびに音楽等のイベント・催し物の企画運営

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