スマホ対応を進めるとPCサイトの評価も上がる 総合ランキング...

スマホ対応を進めるとPCサイトの評価も上がる  総合ランキングは富山大学が1位、名古屋市立大学が2位

「〔PC編〕全国大学サイト・ユーザビリティ調査 2016-2017」 10月28日発行・発売

 株式会社日経BPコンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)は、大学Webサイトのユーザビリティ(使いやすさ)を評価した「〔PC編〕全国大学サイト・ユーザビリティ調査 2016-2017」の結果をまとめた。対象大学は、国立・公立・私立の110大学サイト。PC向けサイト(以下、PCサイト)を持つ大学では現在、スマートフォン(以下、スマホ)への対応が進んでおり、今回の調査では85%の大学がスマホ・サイトを提供していた。スマホ対応を進めた大学では、一般にPCサイトのユーザビリティも高くなる傾向があり、特にトップページのリンクが体系的に配置される事例が多かった。

総合ランキング
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【調査結果のポイント】
■スマホ・サイトを提供する大学は前回の69%から85%へ伸びた。これら大学のPCサイトは、ユーザビリティの評価が高い傾向にある。
■総合ランキングは、1位が富山大学(国立)、2位が名古屋市立大学(公立)、3位が長崎県立大学(公立)。トップ10には新たに福岡工業大学(私立)など4校が顔を出した。


【調査結果データ】
《総合ランキング》
富山大学などトップ3は変わらず――スマホ・サイトを立ち上げた山梨大学、立命館大学がスコアアップ

 総合ランキング1位は富山大学(国立)、2位は名古屋市立大学(公立)、3位は長崎県立大学(公立)だった。このトップ3は前回調査から変わらない。新たにトップ10に入った顔ぶれは、福岡工業大学(私立)、崇城大学(私立)、九州工業大学(国立)、および神戸大学(国立)の4校である。

 今回の調査では、スマホ・サイトの提供に伴いPCサイトのユーザビリティが良くなる傾向が明らかになった。特に顕著に表れたのが「リンクを体系的にまとめているか」というトップページに関わる項目である。新規にスマホ・サイトを立ち上げた12大学に着目すると、同項目の平均が、リニューアル前の0.25(満点は1.00)からリニューアル後に0.58へ、実に0.33もアップしている。

 スマホ・サイトを作るにあたって大学は元になるPCサイトの構成・要素を見直すわけだが、その際、整理されていないトップページのリンク群が、役立つどころかじゃまだということがスマホ画面を通して分かってくる。そこで、そうしたリンク群をスマホ・サイトからなくすだけでなく、PCサイトからもなくしてしまう、という流れなのだろう。この流れに沿ってPCサイトのトップページを整理したと思われる山梨大学や立命館大学は、総合スコアを上げ、順位も上げている。山梨大学は、前回の177位(213大学中)から18位(110大学中)になった。


【参考資料】
●総合ランキング、ベスト10(2016年)
https://www.atpress.ne.jp/releases/114495/img_114495_1.png


■「全国大学サイト・ユーザビリティ調査」
 サイトの使い勝手を第三者の立場で客観的にチェックできる項目や、大学サイトに必要と思われる項目から成る審査基準を日経BPコンサルティングが作成。この審査基準に従い、調査員が実際に大学サイトを閲覧しながら調査した。審査対象ページは原則としてトップページおよびトップページにリンクのあるページ。

 調査対象サイトは、全国の国立大学36校、公立大学9校、私立大学65校。対象サイトは、国立大学、公立大学、私立大学のそれぞれについて、リニューアル頻度やこれまでの本調査のスコア上昇率などを参考に、サイト・ユーザビリティ向上に熱心に取り組んでいると思われるサイトを、日経BPコンサルティングの判断で選定した。なお、医科大学、歯科大学、薬科大学、獣医大学、畜産大学、保健大学、芸術大学、体育大学などは総合大学に比べてサイト構造がシンプルでユーザビリティも高くなる傾向があるため、対象から外した。

(調査実施期間:2016年6月下旬~7月中旬)
→(報告書の内容) https://consult.nikkeibp.co.jp/consult/report/uni/


■「総合スコアの算出方法」
 以下に示す8つの診断指標の下、合計で69の審査項目を用意した。

1. トップページ・ユーザビリティ:トップページの使い勝手を評価するカテゴリー
2. サイト・ユーザビリティ:サイト全体が使いやすい構造になっているかどうかを評価するカテゴリー
3. スマートフォン対応:スマートフォンに最適化したページを用意しているかどうかを評価するカテゴリー
4. メインコンテンツへのアクセス:受験生を中心にした利用者の関心が高いコンテンツについて、トップページから探しやすいかどうかを評価するカテゴリー
5. サイト内検索:大学サイトでよく使われるキーワードで、期待するページが検索上位に表示されるかを評価するカテゴリー
6. アクセシビリティ:視覚障害者を中心に誰にでも使いやすいサイトかどうかを評価するカテゴリー
7. インタラクティブ:交通アクセスや問い合わせなど大学との交流を促す情報を評価するカテゴリー
8. プライバシーポリシー:サイト利用者が個人情報を提供するときに見る保護方針を評価するカテゴリー

 各審査項目についてクリアすれば「1」点、そうでなければ「0」点と採点。総合スコアは、これら審査項目の点数に重み付けをして、合計100点満点でスコア化した。


■姉妹編〔スマホ編〕全国大学サイト・ユーザビリティ調査 2016-2017 について
 スマートフォンで見たサイトの見やすさ、操作のしやすさ、サイト内検索の精度などを診断する調査。診断基準は、米Appleや米Googleのアプリ開発者向けガイドラインなどを参考に、日経BPコンサルティングが独自に作成した。対象サイトは、スマートフォン・サイトを提供している大学のうち、国立、公立、私立のそれぞれについて学部学生数の多い大学からノミネートした計205サイト。
リリース掲載URL: https://consult.nikkeibp.co.jp/news/2016/1028sus/
報告書の内容  : https://consult.nikkeibp.co.jp/report/unisp/


■日経BPコンサルティング
 日経BP社全額出資子会社。「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(本社:東京、設立:2002年3月1日。資本金:9,000万円)

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