2016年度デミング賞各賞の受賞者発表

一般財団法人日本科学技術連盟(本部:東京都新宿区、理事長:佐々木 眞一)のデミング賞委員会(委員長:榊原 定征)は、2016年10月4日(火)14時に経団連会館において委員会を開催し、2016年度デミング賞各賞の受賞者を決定したことをご報告いたします。

大久保 尚武氏
大久保 尚武氏

一般財団法人日本科学技術連盟ホームページ: http://www.juse.or.jp/
デミング賞ホームページ: http://www.juse.or.jp/deming/

※デミング賞各賞詳細については、参考資料をご覧ください。
参考資料: https://www.atpress.ne.jp/releases/113450/att_113450_1.pdf


■2016年度(平成28年度)デミング賞 各賞受賞者
2016年度(平成28年度)のデミング賞各賞の審査は、デミング賞委員会の各委員会において2016年5月から9月にかけて行われてまいりましたが、2016年10月4日開催のデミング賞委員会において以下のとおり受賞者が決定いたしました。
授賞式は、11月9日(水)17時30分から東京・大手町の経団連会館において行われます。
授賞式に引き続き、18時30分から同会館において受賞記念祝賀会が行われます。
また、受賞者による受賞報告講演会は、授賞式に先立って、11月9日(水)
13時00分から同会場で行われます。


■受賞者
1. デミング賞本賞
大久保 尚武(おおくぼ なおたけ)氏
積水化学工業株式会社 相談役(1940年3月16日生)

2. デミング賞(受賞組織名五十音順)
Ashok Leyland Limited, Pantnagar Plant
(Mr. Alok Kumar Gupta(アロック・クマール・グプタ), Vice President Operations - Pantnagar)

トヨタ自動車九州株式会社
代表取締役社長 金子 達也(かねこ たつや)氏

丸和電子化学株式会社
代表取締役 小島 洋一郎(こじま よういちろう)氏


■受賞者参考事項
1. 2016年度デミング賞本賞
大久保 尚武(おおくぼ なおたけ)氏
積水化学工業株式会社 相談役 (1940年3月16日生)
<受賞理由>
大久保 尚武氏は、積水化学工業のトップとして、顧客満足(CS)と人材育成を経営の基軸とし、「CS品質経営」の発展にリーダーシップを発揮した。さらに、この考え方を、企業の品質、社会的責任・使命という面にまで高め、CSR経営として全社的に展開・実践した。また、日本品質管理学会会長として、品質管理界が目指すビジョン「新中長期計画2020」を策定し、日本全体の品質活動の統合を目指したアンブレラ組織の創設を起案した。

2. 2016年度デミング賞(受賞組織名五十音順)
Ashok Leyland Limited, Pantnagar Plant
アショック レイランド株式会社 パントナガール工場(インド)
代表者名:アロック・クマール・グプタ氏
     (バイス・プレジデント、パントナガール工場長)
     Mr. Alok Kumar Gupta
     (Vice President Operations - Pantnagar)
所在地 :Plot No. 1, Sector-12, I.I.E., SIDCUL, Pantnagar,
     Dist. U.S. Nagar, Uttrakhand, 263153, INDIA
TEL   :+91-59-4425-9018
事業内容:トラック・バスの製造
売上高 :780億ルピー(約1,248億円)[工場での売上高]
従業員数:5,077名
<受賞理由>
同工場は2010年の操業開始時からTQM活動を開始した。初めて進出したインド北部において独自の方法で現地の人材の雇用と育成を進め、現地のサプライヤーの育成にも工夫を凝らし、地域に密着したTQMにより製品の品質向上、コストダウンなどで大きな成果をあげた。また、製造現場では全員参加の多様な改善活動を絶え間なく推進し、工程不良及び市場不良を大きく低減させた。その結果、2015年度には市場占有率が大幅に上昇し、同工場の業績は過去最高となった。

トヨタ自動車九州株式会社
代表者名:金子 達也(かねこ たつや)氏(代表取締役社長)
所在地 :〒823-0015 福岡県宮若市上有木1番地
TEL   :0949-34-2358
事業内容:自動車、自動車部品
売上高 :10,079億円
従業員数:9,300名
<受賞理由>
同社は、トヨタ自動車株式会社が100%出資するトヨタグループの一員会社として1991年に設立され、現在は基幹ユニットから完成車両までの一貫生産工場へと発展している。この過程で高質廉価なモノづくりを実現すべくTQMを導入し、人財育成、社会との協働、こだわりのモノづくりを基盤として『世界のお手本工場』を目指した活動を行い、2016年度米国IQS製造スコアで世界140工場中の第1位(プラチナ賞)を受賞している。

丸和電子化学株式会社
代表者名:小島 洋一郎(こじま よういちろう)氏(代表取締役)
所在地 :〒471-0804 愛知県豊田市神池町2-1236
TEL   :0565-80-3245
事業内容:自動車部品(空調コントロールパネル等)
売上高 :103億円
従業員数:286名
<受賞理由>
同社は、1960年に設立され、小島プレス工業株式会社グループの中で、トヨタ自動車株式会社向けに自動車用電子部品を製造している。グローバル競争による国内生産の減少に対応するため、トップの強力なリーダーシップのもと、2013年にワンフロアの一気通貫工場を立ち上げた。さらに、そのメリットを引き出すためにTQMを導入し、人中心の経営を通して、生産リードタイムの短縮、高利益率の確保を達成し、顧客に信頼される体制を整備してきている。


■2016年度日経品質管理文献賞受賞者が決定いたしました
デミング賞委員会は、2016年10月4日開催のデミング賞委員会において、2016年度日経品質管理文献賞の受賞者を下記のとおり決定いたしました。
授賞式は、2016年11月9日(水)17時30分から東京・大手町の経団連会館においてデミング賞授賞式とあわせて行われます。

<受賞文献 4件(受賞文献名五十音順)>
「開発・設計に必要な統計的品質管理―トヨタグループの実践事例を中心に―」
編集 :一般社団法人日本品質管理学会 中部支部 産学連携研究会
発行所:一般財団法人日本規格協会

「JSQC選書25 QCサークル活動の再考―自主的小集団改善活動―」
一般社団法人日本品質管理学会監修
著者 :久保田 洋志(くぼた ひろし)
発行所:一般財団法人日本規格協会

「実験計画法と分散分析」
著者 :三輪 哲久(みわ てつひさ)
発行所:株式会社朝倉書店

「品質・安全問題と信頼―信頼を得るとき、信頼を失うとき―」
著者 :伊藤 誠(いとう まこと)
発行所:株式会社日科技連出版社

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