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平成29(2017)年度上期の導入を目指して 座席指定の特急車両 「プレミアムカー」のデザインが決定! ~京阪特急の次代を拓く新サービスにご期待ください~

○名称は「プレミアムカー」に決定 ○外観は京阪特急の伝統を継承し「赤」を基調にデザイン ○「快適性とパーソナル空間」を演出する内装(インテリア、シート)

 京阪ホールディングス株式会社(本社:大阪市中央区、社長:加藤好文)では、京阪グループ中期経営計画「創生果敢」(2015~2017年度)において、「鉄道復権」に向けた間断なき鉄道活性化施策の推進を経営基盤の強化のひとつとして掲げておりますが、このたび、その傘下にある京阪電気鉄道株式会社において、平成29(2017)年度上期を目指して導入を進めている座席指定の特急車両の名称およびデザインについて、決定しましたのでお知らせします。
 名称については、大阪ー京都の通勤や観光のあらゆるシーンにおいて“ちょっとしたぜいたく感”を味わっていただきたいという思いから「プレミアムカー」に決定しました。これに伴い、京阪特急の伝統的なシンボルマークである鳩マークとプレミアムカーのグレード感を表す三つ星を組み合わせ、プレミアムな車両と旅客サービスを表現したエンブレムを作成、「プレミアムカー」の外観や内装などにあしらいます。
 外観デザインについては、雅やかな京都への旅を想起させる京阪特急のカラーイメージはそのままに、特別車両の乗降口としての存在感をより際立たせる金色を扉周りに配しました。また、京阪電車では初となる1扉車へと改造し、金色の扉をより特別なものとして位置づけます。
 また、内装は漆黒色とやわらかな生成り色を基調とした落ち着きある空間に、金色をアクセントカラーとして配しました。シートは、快適性とパーソナル空間の演出にこだわって、オリジナルのリクライニングシートを新たに導入。お客さまがそれぞれに快適にお過ごしいただけるよう、2+1の3列でゆったり配置しています。通勤利用のお客さまにも観光利用のお客さまにも「確実に座れる、プレミアムなひととき」をお過ごしいただくことにより、電車に乗ること自体が“楽しい・うれしい・ここちよい”時間・空間となるよう、サービスを提供してまいります。
 京阪特急の次代を拓く「プレミアムカー」の新サービスにどうぞご期待ください。
 詳細は別紙のとおりです。
 
(別 紙)
1.エンブレム
 京阪特急の伝統的シンボルである鳩マークに、「プレミアムカー」のグレード感を表す三つ星を組み合わせました。このエンブレムは、「プレミアムカー」の外観や内装などにあしらい、「プレミアム」な空間や旅客サービスを表現していきます。

「プレミアムカー」を連結した8000系車両
「プレミアムカー」を連結した8000系車両

2.外観デザイン
 京阪電車では、鉄道車両は京阪ブランドを形づくる商品、サービスそのものであるという考えの下、「風流の今様※1」を基本コンセプトに「花鳥風月※2」といったモチーフを車両デザインに取り入れてきました。
 「プレミアムカー」においても、8000系車両(エレガント・サルーン)の基本色である「赤色・黄色・金色帯」の組み合わせとの調和を考えながら、京阪特急の伝統を継承した「赤」を基調に、特別車両のエントランスとしての存在感をより際立たせる「金」を扉周りに配しました。また、扉については京阪電車では初となる1扉車へと改造し、プライベート感溢れる落ち着いた車内空間へ誘います。
※1 古都京都と水都大阪を結び、豊かな文化・風情に彩られた沿線イメージを守りつつ、
   新たなサービスに取り組む「進取(しんしゅ)」の精神と「現代的感覚」を融合
※2 「月(円弧)」の意匠をエクステリアやインテリアにダイナミックに展開し、
   「花鳥風月」の世界観を表現

3.内装デザイン
 内装についても「風流の今様」や「花鳥風月」の考え方を取り入れつつ、より快適性とパーソナル空間の演出にこだわっています。
 金色扉から車内にお入りいただくと、ガラス仕切りで区切られたエントランスと客室がお客さまをお迎えします。漆黒、生成りの2色を基調にアクセントカラーである金が輝く客室には、カーペットの上に大型シートが並び、落ち着いたパーソナル空間が広がります。また、シートは、包み込まれるような座り心地を実現するオリジナルのリクライニングシートを新たに導入し、シートの幅や間隔のみならず、座面の高さや肘掛けの大きさに至るまで徹底的にこだわって検討を重ね、現行よりも前後間隔、サイズを拡大し、1扉車に改造した車内に2+1の3列でゆったりと配置します。

<主な特徴>
■エントランスと客室を区切ることで落ち着いた車内空間に
・エントランス部にガラス仕切りを設置
■「風流の今様」を表現
・シートやガラス仕切の柄は「霞」を、内壁や扉は「霧の山稜」を、
 通路は「水面の月明かり」を、カーペットは「枯山水」をイメージ
■上質な空間、ステータス感を演出
・客室にはカーペットを設置
・「プレミアムカー」のエンブレムをあしらったヘッドレストとヘッドカバー
・足下にはフットライトを設置
・微粒子イオン発生器を設置
■すべての座席でゆったりしたパーソナル空間を演出
・座面幅(現行430⇒開発シート460mm)や背もたれの高さ(640⇒770mm)に
 こだわった大型シート
・大型のヘッドレスト
・2人掛けシートには大型の中肘掛を設置(なし⇒140mm)
・前後の座席間隔もゆったり確保(920⇒1,020mm)
・回転式シートでご家族やグループでのお出かけにも最適
■お好きな姿勢でくつろげる快適性を
・リクライニング角度は最大20度
■移動中にパソコンや資料を広げたいというニーズにも対応
・大型テーブルを装備(一部の席を除く)
・すべてのシートの肘掛部にコンセントを装備

4.導入時期
平成29年度上期
※「プレミアムカー」導入に向けて、特急車両(8000系)の改造工事を開始します。これに伴い、9月24日(土)より8両編成の8000系車両の一部を7両編成に変更して営業運転するほか、一部列車の使用車両や発着番線を変更します。なお、ダイヤの変更は行いません。詳しくは、各駅に掲出するポスターをご覧ください。また、9月中旬頃より、京阪電車ホームページ( http://www.keihan.co.jp/traffic/ )でもご案内いたします。お客さまにはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

 なお、利用料金、チケットの予約、発売方法、アテンダントサービスなどについては現在検討中であり、今後内容が確定しだい発表してまいります。「プレミアムカー」は、現在試作モデルを製作中であり、今秋の「ファミリーレールフェア」(寝屋川車両基地で開催)にて展示する予定です。
 
(ご参考)特急車両(8000系)について
 鴨東線の開業に伴い平成元年から新造した特急用車両で、大きな側面窓と2人がけクロスシートが特長です。平成9年、10年には、ダブルデッカー(2階建て)車両を新造し8両編成に増結(7両編成から8両編成に)、平成21年度からリニューアル工事を実施し、現在の姿となりました。主に特急として淀屋橋~出町柳間を運行しています。
 「プレミアムカー」は6号車、京都側から6両目(大阪側から3両目)となります。

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