ABB メキシコにて1億4千万米ドルの電力プロジェクトを受注

電力容量を拡大し、信頼性を高めるABBの変電所

企業動向

2009年5月29日 15:30

(ABBグループ、2009年5月26日発表)電力技術とオートメーションのリーディングカンパニーであるABB(本社：スイス連邦・チューリッヒ)はこのほど、メキシコ電力庁より1億4千万米ドルのプロジェクトを受注しました。このプロジェクトは送配電容量の増強と系統の信頼度向上を目的とした、変電所とSVC(静止型無効電力補償装置)ソリューションで、約18ヶ月で完了する計画です。

この新設により、CFE(メキシコ電力庁)は、増大するメキシコの電力需要に対応し、また、天候に起因する停電が低減され、電力供給の信頼性の向上が望めます。現在CFEは、5万メガワットの発電能力を有し、約8千万人に電力を供給しています。

「このソリューションは、メキシコの電力供給網を拡大するだけではなく、電力の安全性と信頼性の向上に寄与します。」と、ABBパワーシステムの責任者、ピーター・ロイプは述べています。

プロジェクトには、2ヶ所の変電所と400キロボルトのSVCの供給が含まれます。SVCは電力系統に無効電力を供給することで電力系統の電圧変動を高速で調整する設備で、送電線容量に安全上必要な一定の余力を確保しつつ、より大きな送電を可能とします。当プロジェクトでは、タバスコ、ユカタン、およびカンペチェ州の179キロメートルに及ぶ送電線の増強も行います。

また、米国国境近くの北東メキシコで展開されている類似のプロジェクトでは、ABBは容量180MVA変電所8基と亘長44キロメートルの送電線の設計、部材供給、設置、現地調整を担当しています。これらの変電所はコアウィラ、ヌエボ・レオン、タマウリパス各州に電力を供給します。当プロジェクトでは、空気絶縁スイッチギヤ(AIS)、変圧器、ならびに漏電遮断器も含まれています。

変電所は、電圧レベルを調整し、電力を供給する送電および配電網の要となる装置です。
ABBは、800キロボルトに至るまでのさまざまな電圧レベルの変電所を世界中で1万件以上設置した実績を有しています。ABBは空気絶縁、ガス絶縁スイッチギヤ、変電所、IEC61850通信プロトコルに基づいた変電所総合自動化システムなどにおいて、世界をリードしています。

ABBは、世界のおよそ100カ国に12万人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。

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ABBは、世界のおよそ100カ国に12万人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。

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また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約700名の従業員、12都市にわたる販売／サービスネットワークを擁しています。