夏休みは1食分準備が増えるなど家事の負担増。ワーママを救える...

夏休みは1食分準備が増えるなど家事の負担増。ワーママを救えるのは「うちパパ」!?ワーママを支える「うちパパ」が増加中!

男性の家庭進出に関する意識調査 「毎日家事をする」パパは3人に1人・「男性も家事は当たり前」は2人に1人の時代突入!

 働くことも家庭を営むことも大切にできる社会を目指す、NPO法人tadaima!(本社:東京都国分寺市/代表:三木智有)では、ワーママにとってより忙しい季節となる夏休みを前に、2016年6月、「男性の家庭進出に関する調査」を実施しました。
【期間:2016年6月2日~22日/対象:全国20~49歳の3歳以上の子供がいる男女計1000名】
 
 女性活躍推進法の施行から3ヶ月、女性の社会進出とともに、男性の家庭進出へのニーズはますます高まっています。先日、生活情報誌『サンキュ!』では、家事(料理・掃除・洗濯・片付け・育児)を手伝いでなく主体的に担う新しいパパ像を「うちパパ」と名づけるなど、流れは確実に大きくなっています。男性の家庭進出の現状理解・課題抽出を意図した今回の調査でも、単純に妻の手伝いをするという範囲を超えて、男性も積極的に家のことをこなしていくという、あきらかに従来のものとは異なる新しい時代の訪れを予感させる内容となりました。

 実際に今回の調査では、「毎日家事をする」夫はなんと3人に1人。「男性も家事は当たり前」と答えたのは2人に1人。男性も女性同様に生活力を身に付け、家庭進出する時代へ確実に移りつつあり、夫婦で家事を分担するのは当たり前という意識が広く社会的に芽生えはじめていることが、あらためて浮き彫りになりました。

 この状況について、NPO法人tadaima! 代表三木智有は、「近年、さらに妻に喜んでもらえるポイントを男性が感覚的につかむことができてきているのではないかと感じています。特に夏休みという季節は、ワーママにとっては学校が休みになり、食事の準備が1食増えてしまうなど、より忙しく、ストレスの高い季節。土日のお昼を担当するなど、夏休みのワーママを救えるのは「うちパパ」かもしれません。」と分析しています。 

調査結果まとめ
■男性の家庭進出のきざし - 「うちパパ」の出現
・女性が社会進出する一方男性も家庭進出する時代へ!「毎日家事をする」パパは3人に1人。「男性も家事は当たり前」は2人に1人。
・「罪悪感」はもう古い?「ママへの思いやり」がイマドキ「うちパパ」のモチベーション。家事をする理由のトップ3は「好き・得意だから」「妻に喜んでもらいたい」「妻の自由な時間を増やすため」。

■うちパパの家庭の実態はどうなっている?
・一番参加率の低い家事は料理! パパが参加している家事は、片付け、掃除、洗濯、育児、料理、の順。
・パパは料理で貢献する気満々。でもママはやめてほしいと思っている。パパが答える「手伝いたい家事」ナンバーワンは料理。ママが答える「手伝ってほしくない」家事ナンバーワンも料理。

■パパ・ママ間に発生している家事意識のギャップ
・ ママが答える「パパの料理への不満」 トップ3は、片付けをしない、邪魔になる、段取りが悪い。
・ママがパパに期待している料理は、特別なご馳走よりも「日常の助けとなる家庭料理」。

■雑誌『サンキュ!』武田編集長がみる「男性の家庭進出とは」
・女性が家事・育児・仕事と3つの重荷を一身に抱えているため、男性の生活力向上は必須。

■NPO法人tadaima! 代表 三木智有による「助け合いという新しい夫婦の形」
・家事を一緒に終わらせる感覚が次にパパにもとめられること。
・妻が求めているのは「ご機嫌とり」ではなくて「助け合いの関係」。


■男性も家庭進出する時代へ!「毎日家事をする」パパは3人に1人。「男性も家事は当たり前」は2人に1人。
パパ側に、「どのくらいの頻度で家事をしているか」と聞いたところ、「ほぼ毎日」が28.0%と、約3人に1人のパパが毎日何らかの家事を行っていると回答しています。その他の回答を見ても、1 週間に1 回以上家事に携わるパパの割合は73.8%と非常に高い結果がでています。( 図1 )さらに「男性も日常的に家事をするのは当たり前だと思う」に対して「非常にそう思う」「そう思う」との回答が48.6%、約2 人に1人の割合となっています。( 図2 ) 

■「ママへの思いやり」がイマドキ「うちパパ」のモチベーション
家事をする理由のトップ3 は「好き・得意だから」「妻に喜んでもらいたい」「妻の自由な時間を増やすため」。嫌々こなすのではなく、「家族のために」家事に時間を費やすという意識が目立ちます。( 図3)

■一番参加が低い家事は料理!
パパ側に家事の中で日常的に参加しているものを聞いたところ、片付け、掃除、洗濯、育児、料理という結果になり、一番参加率が低いのが「料理」という結果に。( 図4 )

■パパが答える「手伝いたい家事」ナンバーワンは料理。ママが答える「手伝ってほしくない」家事ナンバーワンも料理。
パパ側に「手伝いたい家事」を聞いたところ、料理、掃除、育児、片付け、洗濯の順となり、「料理」がもっとも手伝いたい家事であることがわかりました。一方で同じくママ側に「夫に手伝って欲しくない家事」を聞いたところ、料理、洗濯、掃除、片付け、育児と、「料理」がトップとなり、パパ側とは逆の見解を持っていることが浮き彫りになりました。パパは料理で貢献する気持ちが比較的強いものの、ママはあまり望んでいないと思っていることが伺える結果となっています。( 図5・6 )

■ママが答える「パパの料理への不満」トップ3 は、「片付けをしない」「邪魔になる」「段取りが悪い」
一方でママ側に、「夫が料理をした際に、どのようなことが不満だったか」を聞いたところ、「片付けをしない」、「邪魔になる」、「段取りが悪い」、という声が上位に上がる結果になり、パパ側が料理で妻に貢献したいと自負しているのに対し、ママ側の不満がうかがえる結果となりました。特に、味ではなく、片付けや段取り、費用といった側面が、「手伝って欲しくない」という気持ちの背景にあると考えられます。( 図7 )

■ママがパパに期待している料理は、特別なご馳走よりも「日常の助けとなる料理」。
また、「夫が今後、どのような料理をつくれるようになって欲しいと思うか」を聞いたところ、「普段の家庭料理」、「家族が喜ぶ料理」、「手早く時間をかけずに作れる料理」となり、特別なものや凝ったものというよりも、日常の助けとなるような料理を期待していることがうかがえます。( 図8 )

■雑誌『サンキュ!』編集長 武田史子氏がみる「男性の家庭進出とは」
 ここ数年、『サンキュ!』を読む男性が増えています。調査してみると、5年で3倍。今や読者の約10%を男性が占めるようになりました。背景として、共働き世帯の増加が考えられますが、一般的には、夫にとって、うちのことは「手伝う」という意識がまだまだ強く、女性が家事・育児・仕事と3つの重荷を一身に抱えている現状を嘆く声が、多く聞かれます。

 まだまだ性別役割分担の意識が強い世の中ですが、『サンキュ!』を読む男性たちに購読理由を聞くと、「妻に叱られ、必要に迫られて、仕方なく家事・育児を学ぶため」より、「自ら興味や関心を持って、うちのことを楽しみたい」と考える男性が多くいます。「妻をもっと助けたい」という生声も多数聞かれ、この傾向は、特に若い父親や、子供が小さい父親に顕著です。

 『サンキュ!』の誌面にも、男性なりの視点で創意工夫しながら、うちのことに楽しさややりがいを見出している新しい父親たちが登場しています。仕事や出世ばかりが人生の選択肢ではない、という価値観の変化も後押しし、これからも男性の家庭進出はさらに進むと考えられます。『サンキュ!』では、家事・育児を、手伝いではなく、日常的・主体的に行う父親を「うちパパ」と命名。雑誌やWEBでスポットをあて、男性も女性も家庭と仕事を充実させるために必要な「男性の生活力向上」に役立つ情報を発信し、男性の家庭進出を応援していきます。

※「うちパパ」とは? : 仕事をする「ワーママ」の対義語でうちのことを主体的にする人たち。「家庭進出」する男性をあらわす言葉。特徴は、家事育児を手伝いでなく、主役として行う(時々でなく毎日)、創意工夫をし楽しんでいる、生活用品やサービス選びに積極的である、などが挙げられます。

■NPO 法人 tadaima!代表 三木智有による「助け合いという新しい夫婦の形」
○家事を一緒に終わらせる感覚が次にパパに求められること
 調査結果から、男性自身に家事を担うべきと言う意識の高まりを感じることができます。その一方で「妻が料理をしている間」の時間の過ごし方は、自分だけのための時間として使っている男性がまだまだ多いようです。妻が家事をしている間に、食卓の準備や子どもの相手、またはお風呂の準備や片付けなど、やるべき家事はいくらでもあります。その日にやらないといけない家事を家族みんなで終わらせる。そんな協力関係こそ、本当に求められている家事シェアではないでしょうか。

○妻が求めているのは「ご機嫌取り」ではなくて「助け合いの関係」
 「妻に喜んでもらいたい」と言う理由で家事に取り組む男性が多いことも、この調査から見えてきました。相手を想いやる気持ちは素敵なことですが、妻に喜んでもらえるポイントを間違えないようにしなくてはいけません。「喜ばせる」と思うとサプライズを考えたり普段は作れないようなスペシャルな料理についつい走りがち。でも、喜んでもらえるポイントはもっと日常的なことにあります。「あなたの夫が今後どのような料理を作れるようになって欲しいですか?」という設問でも日常の助けとなるような家庭料理を求められています。妻が望んでいる(喜びに繋がる)のはあからさまなご機嫌取りではなく「助け合いの関係」なのです。

○そんな「うちパパ」が当たり前になってくる
 日常的な協力関係が大切だと思っているパパは増えています。家の仕事を大切なことと感じ、妻と共に家庭を守っていく。そんな気持ちを当たり前に感じ、家族にちゃんと表現しているパパと出会う機会が多くなってきました。今はまだ、その想いを家族にちゃんと表現できているパパと、そうでないパパがいると思います。想いを表現する方法として、この夏休みから日常のちょっとした料理に取り組むのもお勧めです。例えば、土日のお昼ごはんを担当する。その時につ
くったおかずを常備菜として保存しておけば、翌日のお弁当や晩ごはんの一品にすることもでき、ママも助かることと思います。ただ家事を手伝うだけでなく主役として行う「うちパパ」がこれからのパパの当たり前の姿になると思います。

■NPO 法人 tadaima! ついて
働くことも、家庭を営むことも大切にできる社会=ただいま!と帰りたくなる家庭で溢れた社会を目指して活動。これまで家事育児の多くを女性が担ってきたが、男女共に社会で活躍する事が当たり前になれば、男女関係なく家庭の営みを担っていかなくてはならないと考え設立。家事育児を女性だけでなく、もっと家族や社会でシェアできるようになるための支援事業を行う。

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