汚染牧草の減容化処理実験を開始  微生物を活用した牧草の安定化と植物への影響を検証

    業績報告
    2016年6月13日 11:00

    共和化工株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:吉村 俊治)は、東京電力福島第一原発事故で放射性物質に汚染され、数年間保管されている牧草に対し、微生物を活用した減容化処理の実証実験を宮城県栗原市にて開始いたしました。

    実験施設外観

    本実験は、自治体による農業系廃棄物の減容化という全国的に例を見ない実験であり、同様の農業系廃棄物の処理方法を模索している自治体にも展開が可能になります。


    ■実験着手の背景
    栗原市には、市町村が一般ごみとして処理をするよう定められた基準(※)の汚染牧草およそ2,600トンが畜産農家に保管されています。
    その処理方法と再生利用の安全性を併せて検証するため、微生物を活用した減容化処理方法を検討することとなりました。
    ※ 放射性物質濃度が1キログラムあたり8,000ベクレル以下


    ■実験内容
    実験では、当社の持つ超高温好気性発酵処理技術を用いて、約45~50日間かけて牧草を減容化処理し、その減容率や放射性物質濃度の変化を検証すると共に、処理産物の安全性を植物栽培実験で検証します。


    ■今後の展開
    汚染牧草はおよそ10分の1までの減容化を見込んでおり、安全性が確認できれば、栗原市内に保管されているおよそ2,600トンの減容化処理が可能で、同様の農業系廃棄物の処理方法を模索している自治体にも展開が可能になります。
    また、処理産物を用いた植物栽培実験により安全性が確認できれば、再生利用に向けた具体的な処理方法として適用が可能です。


    ■会社概要
    商号  : 共和化工株式会社
    設立  : 1959年1月26日
    所在地 : 〒141-8519 東京都品川区西五反田7-25-19
    代表  : 代表取締役社長 吉村 俊治
    事業内容: 総合水処理プラントの設計・施工・監理・研究開発
          超高温好気性発酵技術による堆肥化事業
    URL   : http://www.kyowa-kako.co.jp/

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    実験施設外観
    実験施設内部
    牧草と微生物資材
    発酵処理中
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