株式会社デンケンが『太陽電池セルテスター』を開発

~結晶系太陽電池セルのI-Vカーブなどの特性検査で高効率化を実現~

 半導体製造向けの検査装置、ICハンドラー等の開発・販売を行う株式会社デンケン(本社:大分県由布市、代表取締役:石井 四郎)は、太陽電池の製造ラインで使用される特性検査装置『太陽電池セルテスター』を新たに開発いたしましたのでお知らせいたします。

 CO2などの温室効果ガスの排出が少ない「低炭素社会」の実現に向けて、化石燃料に依存しない太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーへの期待が高まるとともに、新たな技術開発と普及に向けた取り組みが産官学をあげて急がれています。

 太陽光から電気エネルギーを生成する「太陽電池」。その太陽電池の製造ラインで使用される特性検査装置を株式会社デンケンが開発しました。ソーラーシミュレーター(模擬太陽光)を太陽電池に当て、必要なエネルギー効率が得られているかを測定し、その測定結果に応じて分類する装置です。

 株式会社デンケンでは、従来、半導体製造向けの検査装置、ICハンドラー等で開発販売で多くの実績がありますが、半導体メーカー各社が太陽電池の開発を行っていることから、太陽電池向けの関連設備の引合いにより装置開発を行って来ました。
 この度、新たに「太陽電池セルテスター」を自社開発のうえ本格的に太陽電池関連市場への参入を開始したものです。

 「太陽電池セルテスター」は、日本工業規格JIS C8913結晶系太陽電池セル出力測定方法に準拠した測定を行い、その測定結果をもとに被測定セルの良否判定、ランク分けを行う装置です。デンケンのセルテスターの特徴は、測定系と搬送系ともに自社設計となっており、2.5秒以内の高速なタクトタイムを実現します。
 株式会社デンケンでは、これまでの半導体検査装置やICハンドラー開発で培った技術知見とノウハウをもとに、セル検査の自動化に向けた「搬送分類装置」や「IVテスター」の開発を行い、生産現場のニーズに最適なシステム提案が可能なコンセプトと卓越技術を提供していきます。

 2009年2月25日から3日間開催される『PV EXPO 2009』(東京ビッグサイト展示場)では、世界の太陽電池メーカーや関連機器各社が一同に集まり製品展示と商談が予定されており、株式会社デンケンも出展のうえ、見込客との商談に加えて、業界動向や技術情報の収集を積極的に行う計画です。
 同展会期中には、出展担当者のほか関連技術者が情報収集に参加する予定で、業界関係者に対して大分発の「太陽電池セルテスター」を世界にアピールしていきます。


【会社概要】
社名    : 株式会社デンケン
本社所在地 : 〒879-5513 大分県由布市挾間町高崎97番地1
設立    : 1976年(昭和51年)6月
代表者   : 代表取締役 石井 四郎
従業員数  : 422名 (2008年4月15日現在、契約社員含む)
払込資本金 : 7,520万円 (授権資本 1億2,000万円)
主要事業内容: 電子応用機器の研究・開発
        半導体製造装置、メカトロ機器の開発・製造
        各種FA自動測定試験装置
        光造形システムの開発・製造、3次元モデリングサービス
        ホール管理用コンピュータ開発・製造
        駐輪場総合管理システムの開発・製造
        試験用電源の開発・製造
        IC/LSI組立/測定/検査受託サービス
        汎用パッケージ/セラミック試作受託サービス
        不良解析/各種信頼性試験受託サービス
        人材派遣/請負業務サービス
        家庭用医療用具の製造販売
URL     : http://www.denken-eng.co.jp/

カテゴリ:
技術・開発
ジャンル:
技術・テクノロジー
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