研究者は「好き」だけでは続かない? 好奇心と根気を忘れない研究者が、大切にしていること

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    2020年3月13日 11:10
    研究者は「好き」だけでは続かない?  好奇心と根気を忘れない研究者が、大切にしていること
    研究者は「好き」だけでは続かない? 好奇心と根気を忘れない研究者が、大切にしていること

    令和元年、大学院への入学者数は、修士課程で 72,574 人(社会人・外国人も含む)。大学(学部)卒業者の10.5%が、大学院への進学を決めている。
    https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_3.pdf
    <参考:文部科学省/学校基本調査-令和元年度結果の概要- 調査結果の概要(高等教育機関)>

    「より専門性の高い学びを求め、自分の得意な研究分野で仕事がしたい」という進学理由が多いが、「就職したくない」「目的はないが、なんとなく進学した」という人もいる。そのため大学院に進学したとしても、就職活動で他の人に負けないアピールができるよう、功績を残さなければいけない。大学院卒の進路希望で、多く上がるのが研究職だ。

    研究職の主な勤務先
    ◯ 研究所・研究機関
    ◯ 大学などの教育機関
    ◯ 民間企業の研究部門

    志望理由は「大学に残って、好きな研究を思いっきりやりたい」「企業に入り、自分の発見や研究で、世の中の役に立ちたい」など、さまざま。それぞれ狭き門であり、長く研究を続け、結果を出すことが求められる。研究の道は、楽しいだけでなく、苦労が多い。好きなことを勉強したいだけでは、仕事にすることは難しいのか?それぞれの専門分野で活躍してきた二人のゲストから、研究者になるためのヒントを聞いていく。

    ● 公開日時:2020年3月12日(木)15:00 ウェブマガジンSOCIO:https://www.socio22.com/

    ▼ 記事概要・ゲスト紹介

    想像力と好奇心を育てた、名誉教授の小・中学時代

    自分の好きなものを見つめ、極めるというのは、簡単そうで難しい。大学に進んだものの「自分はこの道ではなかった」と感じ、大学の専門分野と関係ない仕事につく人は多い。好きなことが仕事にできる人は、どんな人だろう。
      
    「研究に向いている人には、「好奇心」「想像力」「運」があります。それからなにもないところでも、なんとか工夫して必要なものを創りだす心です。」

    蟹澤聰史さん(東北大学名誉教授)は理科が大好きな少年だった。小学校の担任が古い科学雑誌を教室に持ち込み、中学では物理学校(今の東京理科大学)出身の先生が、さまざまな実験をしてくれたことがきっかけだという。

    蟹澤聰史(かにさわ・さとし)

    東北大学名誉教授。
    『「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る』の著者。
    【略歴】
    ●1936年長野県伊那市生まれ。1964年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。専門は地質学・岩石学・地球化学。
    ●東北大学教養部、理学部、大学院理学研究科教授などを経て、2000年3月東北大学停年退官。東北大学名誉教授。
    ●編著書に『日本の地質(2)東北地方』(共立出版)1989年、『現代の地球科学──基礎編』(学術図書)1990年、『文学を旅する地質学』(古今書院)2007年、『石と人間の歴史』(中公新書)2010年など。

    『「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る』
    『「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る』

    研究への根気・執念・努力はどうすれば評価されるのか?

    好きなことを研究していても、つらい現実に立ち向かうことがある。久行計全さん(元自衛官)は、工学博士・防衛大学教授の経歴があり、研究者に必要なものをこう語る。

    「大学だけでなく、すべての職域で研究者としてやっていくために大切なのは、根気・執念・諦めないことにつきます。「常に疑問や好奇心を持ち、集中力を持続する」といったことを、ノーベル賞受賞者が新聞などでおっしゃっていますが、その上でどんなことにも屈しない強さが必要です。」

    久行計全(ひさゆき・かずまさ)

    元自衛官。
    『合本 人世と日本人についての考察』の著者。
    【略歴】
    1937年、韓国全羅北道全州府生まれ。名前の中の全は全州府に由来、山口県出身。山口県立徳山高等学校卒業。防衛大学校卒業。京都大学大学院工学研究科修了、工学博士。防衛庁技術研究本部班長、沖縄の特別不発弾処理隊長、防大教授、防医大学生部長等を歴任。

    『合本 人世と日本人についての考察』
    『合本 人世と日本人についての考察』

    ▼ SOCIOについて

    SOCIO(ソシオ)は、「あたらしい自分と社会をつくる」をコンセプトにしたウェブマガジンです。毎記事で1つのテーマを取り上げ、各界で活躍する作家が質問にお答えします。社会問題から人生のお悩みまで、さまざまな気になることを作家とともに考えていきます。SOCIOを通して、みなさまが未来について考える機会をお届けしたい。そんな想いで、発信してまいります。
    公式HP: https://www.socio22.com/
    Twitter: https://twitter.com/SOCIO_sns

    「あたらしい自分と社会をつくる」ための3つのメッセージ
    ① 多様性:多様性が求められる社会で、他人の主張を無視しない。
    ② 気づき:その中にある気づきを育み、自分だけの行動指針を生み出す。
    ③ 営む:ひとり一人の決断の連鎖で、社会をアップデートする。

    「あたらしい自分と社会をつくる」ための3つのメッセージ
    「あたらしい自分と社会をつくる」ための3つのメッセージ

    ▼ 運営会社について

    株式会社22世紀アート

    「みんなを幸せにする出版社」を企業理念に掲げ、「出版とは、今、社会が必要とする情報を発信すること」という思いのもと、誰もが「本」に触れ、「本」を生み出し、「本」を愛する人になる。そんな文化インフラを作るために、20名のスタッフにより運営されています。

    代表者  : 向田翔一
    所在地  : 〒105-0003 東京都港区西新橋1-5-12 佐野ビル6F
    設立   : 2014年12月
    事業内容 : 書籍・電子書籍制作及び出版
    TEL   : 03-5941-9774
    FAX   : 03-5941-9773
    MAIL  : info@22art.net
    公式HP : https://www.22art.net/
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