あなたもいずれ介護する。 ストレスと戦う未来。なにを準備すべきか?

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    2020年2月19日 09:50
    あなたもいずれ介護する。 ストレスと戦う未来。なにを準備すべきか?
    あなたもいずれ介護する。 ストレスと戦う未来。なにを準備すべきか?

    高齢化社会の今、介護は大きな問題となっている。
    いずれ自分の親に必要になるかもしれない、とは思っていても、身近な問題としては考えたくない、というのが本音だろう。

    介護サービス受給者(現物給付平成30年11月サービス分、償還給付12月支出決定分)の人数は、居宅(介護予防)サービス受給者数は、378.6万人。地域密着型(介護予防)サービス受給者数は87.5万人、施設サービス受給者数は94.4万人となった。
    https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m19/dl/1901a.pdf
    <参考:厚生労働省/介護保険事業状況報告の概要(平成31年1月暫定版)>

    ◯居宅サービス…在宅の人を対象とした介護サービス
    ◯地域密着型サービス…市町村の指定・監督のもと、介護度が重くなっても住み慣れた地域で生活できるようにするサービス。
    ◯施設サービス…介護保健施設に居住して受けるサービス

    介護は肉体的にも精神的にもストレスが多く、苦労や悩みがつきないイメージがある。平成28年の調査によると、介護者のうち、日常生活での悩みやストレスが「ある」と答えた人は68.9%。原因は、男女ともに「家族の病気や介護」が 73.6%・76.8%ともっとも高い。
    https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/05.pdf
    <参考:厚生労働省/平成28年国民生活基礎調査の概況 IV 介護の状況>

    それだけではなく、介護の費用や介護者自身の健康など、介護者の悩みは多岐にわたる。身近な人に介護が必要になったとき、気をつけるべきことはなんだろうか。そもそも介護には、なにが必要だろうか。
    二人のゲストから話を聞き、考えていく。

    ● 公開日時:2020年2月18日(火)13:00 ウェブマガジンSOCIO:https://00m.in/v2t4b

    ▼ 記事概要・ゲスト紹介

    要介護とはどんな状態を指すのか

    要介護認定とは、65歳以上の高齢者を対象に、どの程度の介護が必要なのかを判断する基準。判定は、市町村に設置される介護認定審査会でされる。申請書・保険証が必要になり、申請をしてから結果が出るまでは1か月程度かかる。

    「条件があわず、入居ができなくなった」とならないための施設選び

    豊田勝良さん(医学博士、鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師、薬剤師)の母親は、85歳で認知症気味になり、介護が必要になった。
    「兄夫婦の家で生活していましたが、近所の人々とトラブルが多くなり、私の家で世話をしてくれと依頼があったのです。当時私は自宅兼店舗で薬局と鍼灸院を営んでおり、介護をする余裕はありませんでした。幸いなことに、講師をしていた看護学校が運営する、介護老人保健施設に入ることができました。しかし、介護老人保健施設の入居は、三か月までとなっていたのです。」

    介護者がボロボロになってしまう、老々介護の現状や対策は?

    豊田さんは、介護をする側の高齢化についても話している。
    「人生百年時代に入り、少子高齢化が進む社会です。介護する人も介護される人も高齢者という、老々介護という状況は増えており、厳しい社会になることが予想されます。」

    豊田勝良(とよだ・かつよし)

    医学博士、鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師、薬剤師。
    『伊勢路の女』の著者。
    【略歴】
    昭和12年 愛知県名古屋市生まれ
    昭和36年 名古屋市立大学薬学部卒
         大日本製薬株式会社入社(現・大日本住友製薬株式会社)
    昭和44年 岩塚薬局開局
    昭和56年 中和鍼灸専門学校卒
    昭和57年 岩塚鍼灸治療院開業
    昭和56年~平成6年 名古屋市立大学医学部第一解剖学教室研究員として在籍
    平成元年 名古屋市立大学より医学博士号取得

    『伊勢路の女』
    『伊勢路の女』

    責任の押しつけや介護離婚で、家族がバラバラにならないためには?

    久保井勝巳さん(作家)は、介護によって家族の気持ちが離れてしまうことを案じている。
    「親と別居している場合、方法の一つとして夫婦のどちらかが別居生活をしたり、実家に通うことが必要となります。離れている時間が増えると、夫婦の崩壊へと流れる可能性が大きいものです。かといって、都心の住居での共同生活も難しい。」

    久保井勝巳(くぼい・かつみ)

    作家。
    『亡妻との追憶: 共に生きた40年の日々』の著者。
    【紹介】
    昭和十一年三月十二日生。福岡県北九州市在住。
    著書『光輝く・祈りある導き』日本文学館、平成十六年五月
      『光輝く看護の思い・亡妻に捧げる』朱鳥社、平成十六年六月
      『子どものこころの声』新風舎、平成十六年七月
      『心の思いを語る』新風舎、平成十六年九月予定
    篠栗八十八ヶ所霊場結願。
    四国八十八ヶ所霊場結願。
    九州八十八ヶ所霊場成満。
    西国三十三ヶ所観音巡礼結願。
    今後の目標は阪東三十三観音と秩父三十三観音巡礼。
    趣味は魚釣りと旅行と巡礼の旅。

    『亡妻との追憶: 共に生きた40年の日々』
    『亡妻との追憶: 共に生きた40年の日々』

    ▼ SOCIOについて

    ウェブマガジン SOCIO
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    SOCIO(ソシオ)は、「あたらしい自分と社会をつくる」をコンセプトにしたウェブマガジンです。毎記事で1つのテーマを取り上げ、各界で活躍する作家が質問にお答えします。社会問題から人生のお悩みまで、さまざまな気になることを作家とともに考えていきます。SOCIOを通して、みなさまが未来について考える機会をお届けしたい。そんな想いで、発信してまいります。
    公式HP: https://www.socio22.com/
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    ① 多様性:多様性が求められる社会で、他人の主張を無視しない。
    ② 気づき:その中にある気づきを育み、自分だけの行動指針を生み出す。
    ③ 営む:ひとり一人の決断の連鎖で、社会をアップデートする。

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    株式会社22世紀アート

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    代表者  : 向田翔一
    所在地  : 〒105-0003 東京都港区西新橋1-5-12 佐野ビル6F
    設立   : 2014年12月
    事業内容 : 書籍・電子書籍制作及び出版
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