生き残る人材は本を1トン読んでいる? 誰も教えてくれなかった、100年時代を生き抜く“大人の学び方”を東大・中原淳先生が解説!

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    2018年1月18日 00:00

    株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『働く大人のための「学び」の教科書』(中原 淳/著)https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273125 を2018年1月15日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。

    ◆僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?
    ベストセラーとなった『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』(東洋経済新報社・刊)では、「100年ライフの時代には、80歳まで働くようになる」という予想が大きな話題となりました。人生100年時代、ひとつのスキルや技能で“一生食べていける”時代ではなくなり、このことは40 代・50 代のミドル世代も、20 代・30 代の若手世代も、うっすら感じているようです。

    では、一生働き続けるために、今から私たちはどんな準備をすればいいのでしょう?
    「教養(リベラルアーツ)」に関する書籍や、100年時代に備えて行動する「大人の学び直し」に関する学習参考書も売れています。
    長期化する仕事人生を全うするためには、「学び直すこと」が重要になります。しかし、私たちはそもそも「大人の学び方」を教わってきていません。子どもの頃は、学び方や勉強の仕方を、学校や塾の先生、そして親が教えてくれました。しかし「大人の学び」はどうでしょう。みなさんは「大人の学び方」を、どこかで、誰かから学んだことがありますか?

    ◆「100年時代」はキャリアを登って下りて、新たに登る時代

    ピークに達した自分のキャリアを横ににらみつつ、長い仕事人生をまっとうするべく、「下山」したり、再び山に向かう「再登山」が求められます。仕事人生の長期化に面喰ってしまい、下山途中で「遭難」する人も急増。
    ピークに達した自分のキャリアを横ににらみつつ、長い仕事人生をまっとうするべく、「下山」したり、再び山に向かう「再登山」が求められます。仕事人生の長期化に面喰ってしまい、下山途中で「遭難」する人も急増。

    昔なら、市場環境が安定していて、ひとつの組織に入ったら、右肩上がりで給与があがり、転職なども少なく、一生ひとつの組織に奉職できた時代においては、ことさら学び直すことや変化を求めることは、それほど必要なことではありませんでした。
    しかし、私たちは、今、ゲームのルールが日々変化していく社会(ゲームチェンジング社会)に生きています。この社会において、変化に対応していくためには、学び、変化し続けていくことがどうしても必要です。
    大人が、新世代の子どものレベルに堕してしまわないためには、来し方を振り返り、未来を構想し、次のステージに自らを振り向ける。つまり、学び続けていくことが必要になるのです。

    ◆読書とは「自分のなかに地図をもつこと」

    大人の学びにとって、最も重要な要素のひとつが「本を読むこと」です。本を読み、知識をアップデートしておくことは、不確実性の高い時代にあって最も重要です。「本を1トン読む」とは、ヤフー株式会社の宮坂学社長の言葉です。宮坂社長は多読家で、2012年からはじまったヤフー株式会社の変革を率いた経営者で、かつて著者も参加した研修で「本を1トン読め」と若いメンバーに檄を飛ばしていました。「本を1トン読め」は、「メタファ」ですが、その言葉には「本をたくさん読め」という言葉では表しきれない重みがあります。
    首都圏のサラリーマンの平均通勤時間は往復116分(2014年不動産サービスアットホーム調べ)。単純計算でも、年間では2万5520分になります。これは、時間に換算すれば425時間です。この時間を読書にあてている人と、スマホでのゲームにあてている人では、「自分のなかの地図の広がり」や「他者の経験の代理学習」に明確な差が生じることはいうまでもないことです。

    ◆やることをOSとアプリに例えて、わかりやすく解説

    「3つの原理原則」はOS、「7つの行動」はアプリと捉えると理解しやすい。OSは①背伸び、②振り返り、③つながり。アプリで注目なのは「②本を1トン読む」!
    「3つの原理原則」はOS、「7つの行動」はアプリと捉えると理解しやすい。OSは①背伸び、②振り返り、③つながり。アプリで注目なのは「②本を1トン読む」!

    まずChapter 1では、今、大人が大人になってまでも、なぜ学ばなければならないのかを論じています。環境の変化、仕事人生の長期化など、わたしたちは、大人になっても「学び」とよいかたちでつきあっていかなければならないことを論じます。
    つづくChapter 2と3では、学びの原理原則として「背伸びの原理」「振り返りの原理」「つながりの原理」を、そして、7つの具体的な行動「行動①タフな仕事から学ぶ」「行動②本を1トン読む」「行動③人から教えられて学ぶ」「行動④越境する」「行動⑤フィードバックをとりに行く」「行動⑥場をつくる」「行動⑦教えてみる」をご紹介します。
    Chapter 4では「学びの履歴書」として、7人のビジネスパーソンの「学びの様子」を事例として紹介しています。7人のビジネスパーソンは、いずれも、自ら学ぶことに向き合い、そのスタイルを築かれた人たちです。
    本書には、大人が効果的に学ぶために、ぜひ参考にしたい原理原則や行動原理がちりばめられています。我流のまま、徒手空拳で学ぶことに向き合うのではなく、本書をもとに、自ら学びたいものを学ぶスタイルを確立してみてください。

    “「会社の看板」に頼らず「自分」に力をつける”と考えたMさん(46歳・男性)のケース。著者の解説とともに、ご本人の「学びから得たもの」や「うまくいかなった学び」を掲載。
    “「会社の看板」に頼らず「自分」に力をつける”と考えたMさん(46歳・男性)のケース。著者の解説とともに、ご本人の「学びから得たもの」や「うまくいかなった学び」を掲載。

    著者は、人材育成・キャリア開発・リーダー育成に関する様々な研修、ワークショップを実施する東京大学 大学総合教育研究センター准教授。これまで行ってきた人材開発研究のアカデミックな知見に基づいて解説していますが、本書では、専門用語を極力排した平易な読みやすい文章でご紹介しています。就活生、新入社員、管理職、定年退職を控えている方など、世代を問わずに学びを深める1冊です。

    【目次】
    Chapter1★僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?
    ・キャリアを登って下りて、そしてあらたに登る時代
    ・下山で遭難する人たちの共通点
    ・何もしなければ「次世代の子ども」より劣る存在になる
    Chapter2★「大人の学び」3つの原理原則
    <原理原則①>背伸びの原理
    <原理原則②>振り返りの原理
    <原理原則③>つながりの原理
    Chapter3★「大人の学び」7つの行動
    <行動①>タフアサイメント=タフな仕事から学ぶ
    <行動②>本を1トン読む
    <行動③>教えられて学ぶ
    <行動④>越境する
    <行動⑤>フィードバックを求める
    <行動⑥>場をつくる
    <行動⑦>教えてみる

    【著者プロフィール】
    中原 淳 (なかはらじゅん)

    東京大学 大学総合教育研究センター准教授。東京大学大学院 学際情報学府(兼任)。大阪大学博士(人間科学)。
    北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員等をへて、2006年より現職。「大人の学びを科学する~働く大人の学びと成長」をテーマに、企業の人材開発・リーダーシップ開発について研究している。専門は人的資源開発論・経営学習論。
    おもな単著(専門書)に『職場学習論』『経営学習論』(東京大学出版会)、一般書に『研修開発入門』(ダイヤモンド社)、『駆け出しマネジャーの成長論』(中公新書ラクレ)、『はじめてのリーダーのための 実践!フィードバック』(PHP研究所)など、他共編著多数。人材育成・キャリア開発・リーダー育成に関する様々な研修、ワークショップを実施。研究の詳細は、Blog:NAKAHARA-LAB.net http://www.nakaharalab.net/

    【書誌情報】

    書名:『働く大人のための「学び」の教科書』
    定価 : 1,620円(税込)
    判型 : 46判
    体裁 : 並製
    頁数 : 256頁
    ISBN : 978-4-7612-7312-5
    発行日 : 2018年1月15日

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