極小径高送りカッタ MFH Microの発売

    高能率加工の実現により、生産性向上に貢献

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    2016年3月23日 14:15
    京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、金属部品の加工に使用するフライス工具の新製品として、極小径高送りカッタ「MFH Micro」を開発し、本年4月1日(金)より発売しますのでお知らせいたします。  本製品は、新開発したチップと、チップを固定する専用ホルダからなる刃先交換型の高送りカッタ(エンドミル)で、独自設計の刃先形状の採用により、加工時の衝撃や振動を抑制し、高能率化と製品のさらなる小型化を実現しました。 これにより、大型の部材から小型の部材まで、加工可能な製品ラインアップを充実させ、金型加工、部品加工を中心に多様化する市場ニーズにお応えしてまいります。 ■製品名/極小径高送りカッタ MFH Micro ■型番数(価格帯)/ホルダ:10型番(18,500~35,200円 税別)           チップ:3型番( 800円、税別) ■発売日/2016年4月1日(金) ■加工径(直径)/8mm~16mm ■加工用途 /平面・肩加工、等高線加工、溝加工、ポケット加工、ランピング加工、        ヘリカル加工 ■推奨被削材/炭素鋼、合金鋼、金型鋼、ステンレス鋼、ねずみ鋳鉄、        ダグタイル鋳鉄、Ni基耐熱合金、チタン合金 ■生産拠点/滋賀八日市工場、鹿児島川内工場 ■販売目標/1億円/年 【新製品 MFH Microの概要】 高送りカッタ(エンドミル)は、金属表面を広範囲にわたり荒加工する際に使用される工具であり、広い面積を、より早く、安定的に加工できる高い切削能力が求められています。本製品は、独自設計の刃先形状により、チップが被削材に接触(食い付き)する際の衝撃を低減しました。これにより、振動やびびりの発生を抑制し、低抵抗で高能率な加工を実現しました。また、チップ材種には、独自開発の特殊ナノ積層コーティング「MEGACOAT NANO」(メガコート ナノ)と、CVD(化学蒸着)コーティングの2種類をラインアップしています。被削材の特性に応じて、最適なコーティングチップを選択することで、優れた耐摩耗・耐欠損性を発揮します。 【新製品 MFH Micro の特長】 1.低抵抗で、高能率加工を実現 独自設計の刃先形状「3次元凸型切れ刃」を採用した新開発のチップにより、被削材への接触時(食い付き時)の衝撃やびびりを抑制し、低抵抗で高能率な加工を実現。また、刃先一体型のソリッドエンドミルに比べ、交換費用が低減でき、お客様の加工コスト削減に貢献します。 2.広範囲で安定した高送り加工が可能 条件の最適化により、最大切込み深さを0.5mmまで拡大し、加工回数を低減。さらに、1刃当たりの送り量(移動量)を高く設定することで、高能率加工に対応します。 3.良好な切りくず排出性 切りくずを進行方向に対し後方へ排出する設計により、加工壁面への切りくずの巻き込みを抑制。安定加工と良好な仕上げ面品質を確保します。 4. 多様な被削材で長寿命・安定加工 主要なチップ材種の1つとして、当社独自開発の「MEGACOAT NANO」(メガコート ナノ)を採用。高靭性母材と特殊ナノ積層コーティングの組み合わせで、鋼からステンレス鋼、鋳鉄に至るまでさまざまな被削材で優れた性能を発揮します。 ※「MEGACOAT NANO」は京セラ株式会社の登録商標です。

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