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    GfK Japan調べ パソコン販売動向:店頭市場夏商戦 前年同月比 数量8%増、金額6%減

    ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、パソコンの家電量販店店頭における夏商戦の販売動向をまとめた。

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    【概要】

      ・2008年夏商戦(6-8月)のPC市場の前年比は、数量ベース8%増、金額ベース6%減
      ・ノートブックPCにおける画面サイズ10インチ未満の数量構成比は13%
      ・10インチ未満の低価格ノートブックPC購入者は、「買い増し」が8割以上
      ・夏商戦、10インチ未満PCのノートブックPC全体に対する押し上げ効果は、数量ベースで推測10%


    【PC 店頭市場 夏商戦総括】

    2008年夏商戦(6-8月)のPC店頭市場は、前年比 数量ベースで8%増、金額ベースで6%減となった。
    北京オリンピック開催によって薄型TVやDVDレコーダーなどのデジタル家電へと需要が流れる可能性も懸念されたが、特にノートブックPCの販売好調が、PC市場全体を押し上げた。今年の夏商戦のノートブックPCの前年比(数量)は12%増PC全体に占めるノートブックPCの数量構成比は73%と、昨年の夏商戦時期の構成比70%より3%増加し、ノートブックPCへのシフトが更に進んだ。
    しかし平均単価の下落により、金額前年比は前年割れが続いている状況。
    特にノートブックPCでの単価下落は大きく、直近では平均単価11万円を下回っている。

    【画面サイズ10インチ未満の数量構成比 は13%】

    2008年8月期、ノートブックPCにおける画面サイズ10インチ未満の数量構成比は13%まで拡大した。

    2008年1月末のASUSTeK Computer社の「Eee PC 4G-X」の登場を境に、2月期より10インチ未満の数量構成比は1%未満から3%へと拡大。2008年7月期は、Eee PCの新モデル「Eee PC 901-X」の発売がきっかけとなり、10インチ未満の数量構成比は一気に10%まで拡大した。
    「Eee PC 901-X」は、以前の「Eee PC 4G-X」に比べ、画面サイズは7インチから8.9インチに、さらにSSD容量やバッテリー駆動時間などがスペックアップされており、旧モデル発売当初を上回る勢いで販売数を伸ばした。
    また「100円PC」で話題の、データ通信カードの契約を条件にした割引キャンペーンなども開始され、低価格ノートPCへの注目が高まった。
    2008年8月期は、acer社の「Aspire One(AOA150-B)」が登場し、10インチ未満の数量構成比は13%となった。
    9月現時点においても「10インチ未満の低価格PC」市場の勢いが衰える様子はない。

    2008年8月期のノートブックPCのモデルランキングでは、6位に「Eee PC 901-X」、7位に「AOA150-B」がランクインした。「AOA150-B」は8月下旬からの発売であったため、8月全体としては7位となった。9月期は両モデルともに8月期よりさらに上位にランクインする可能性が高く、ノートブックPC市場において「10インチ未満低価格PC」の存在感はさらに増しているようだ。


    【10インチ未満の低価格PC購入者は「買い増し」が8割以上】

    GfK購入者調査(CCI)から、画面サイズ10インチ未満で低価格(10万円以下)のPC購入者を分析した。
    10インチ未満の低価格PC購入者の男女比は、「男性」が75%と、ノートブックPC購入者全体と比較して男性比率が高い。さらに購入理由では、「買い替え」がノートブックPC購入者全体で57%であるのに対し、10インチ未満の低価格PC購入者では10%と少なく、「買い増し」が83%を占めた。
    7月期までの調査結果からみると、10インチ未満の低価格PC購入者は、「男性」で「買い増し」の購入者が多く、どちらかといえば「PCのコアユーザー」というイメージに近いようだ。今後は、「100円PC」等のキャンペーンや各メーカーからの新製品の登場などにより、新たな購入者層への広がりが期待される。


    【10インチ未満PCの市場全体へのインパクト】

    買い増し購入者が多いことからも、10インチ未満PCは、今年の夏商戦のノートブックPC市場に対して押し上げ効果をもたらしたといえる。図4はノートブックPC全体での前年比(数量)と、10インチ未満PCを除いたノートブックPC計の前年比を比較したものである。この前年比の差分から、PC全体の前年比が、10インチ未満PCによってどの程度上昇したかを検証した。2008年2月以降2~4%程度の押し上げ効果がみられるが、7月以降、それは10%となり、さらに8月期では16%の効果があったと推測される。
    夏商戦(6-8月)全体では、10インチ未満PCの数量ベースの押し上げ効果は約10%とみている。10インチ未満PCを除いても、ノートブックPCの数量前年比は2%増と前年を越えており、低価格ノートPCによるPC市場全体への注目度の高まりが、ノートブックPC市場全体を活性化させたといえそうだ。
    数量ベースでの貢献が大きい一方、金額ベースでの押し上げ効果は夏商戦で4%程度とみている。10インチ未満PCが5万円前後と低価格であることから、数量の場合と比べて金額への影響値は約半減する。ノートブックPC全体の単価下落の影響もあり、ノートブックPCの金額前年比は前年割れが続いている。

    10インチ未満の低価格ノートPC市場は、メーカーの新規参入に加えて、10.2インチモデルの登場と話題も続いており、年末商戦に向けて引き続き盛り上がりをみせると思われる。
    GfK Japanでは、2008年のPC店頭市場は、数量ベースで約5%のプラス成長を達成すると見込んでいる。


    ≪GfK Japanのデータについて≫

    全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
    また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。

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