「私の中の古典に立ち返る。」その打破の先に見える世界は真か偽物か。100年個展「偽古典主義」8月29日よりMEDEL GALLERY SHUにて開催

    MEDEL GALLERY SHUでは、8月29日より9月10日まで、100年の個展「偽古典主義」を開催いたします。

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    2025年8月1日 17:00
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    MEDEL GALLERY SHUでは、8月29日より9月10日まで、100年の個展「偽古典主義」を開催いたします。

    100年の作品は「可愛さ」を裏付けるための、その対極となる「毒・麻薬」のような、普段の社会では見えない世界観があり、その癖になりそうな味わいを備えた作品が魅力です。
    これまでにないような危うさが、作品に内包するテーマやコンセプトに強烈な衝撃を与え、作品を見る者たちの心を鷲掴みにします。

    今回、2年間の作品制作から離れた時間を経て、自身の中での古典(変わらず好きなもの/惹かれるもの)に立ち返り、自分の制約を打破することを試みた100年。
    一新をかけた100年の未知数の挑戦を会場にてご体感ください。

    古典の手法に立ち返ろうという動きは、美術の世界のみならず、あらゆる潮流の中で度々見られることでしょう。
    この展示では、私の中での古典のようなものに立ち返りつつ自分の今惹かれているものや現在地を探る試みをしました。また、これまで主にデジタルイラストを制作してたところを、油絵という古典的な媒体に立ち返りました。

    2年ほど前からあまり絵が描けなくなり、いろんなことを考えました。どんなものになら、自分は再び心が動くか、どんなものになら、追求していいと思えるか考えました。

    そこには自分の思考の制約を破るという厳しい過程があります。自分の中の漫然と固まった価値観や思考を打ち破るには、革新的な新しい何かを起こすか、それとも忘れていたような古典を復興させるか、とにかくそういった革新が必要でした。
    そこで今回、自分の中での古典(たぶん、変わらず好きなもの、惹かれるもの)に立ち返り、自分の制約を打破することを試みました。

    このような古典の復興を行う動きは、単に「あの頃の方が良かった」という懐古的な思想ではなく、あくまでその古典の復興によって、この停滞した現状をより良く進めていこうというものだと解釈しています。
    私もこの展示を通して停滞しきった現状をより良くしたい、と思ってこの極めて個人的な復興を行いましたが、これが果たして現状の打破に寄与するのか、それとも単なる想像力の頭打ちによる懐古でしかないのか、それはまだ決めかねる部分です。

    この復興は、古典主義と呼べるような褒められた試みになるかどうか、擬古典主義的な、偽の古典主義と呼ぶような偽物の運動に終わってしまうのか、まだ未知数ということです。

    それはこの先の自分が、(もしくは鑑賞しているあなたが)決めることであり、歴史は常に後世の人間が決めるのと同じように、結果論に過ぎないのです。
    ただし、悪でも偽物でも、そこに試みがあったことだけは揺るがないことだと信じています。
    ― 100年

    100年 | Hyakunenn

    2001年生まれ。
    デジタルイラストと油彩の両方で活動。

    【個展】
    2021年に日本個展「電子画面の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を起こすのか?」を開催。
    2024年に台湾個展「MATERIAL GIRL」を開催。

    展示に加え、イラストに関する講師としての活動や、文庫本装画、Nintendo switchソフト「岩倉アリア」アートワーク等も担当。

    MEDEL GALLERY SHU

    MEDEL GALLERY SHU|愛でるギャラリー祝
    https://medelgalleryshu.com/
    東京都渋谷区神宮前4-28-18
    カトル・バン原宿B1
    info@medelgalleryshu.com
    13:00〜19:00(最終日は17時まで)
    木曜休廊

    MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。

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