<新生活に向けた自転車購入基準調査>“面倒くさい”が事故のも...

<新生活に向けた自転車購入基準調査> “面倒くさい”が事故のもと? 愛着ゼロの“メンテナンス放棄自転車”に要注意! 母親は半数以上が不足!子どもより低意識の悲しい実態

春からの新生活に向けて新たに自転車の購入を検討する人や、冬の寒い間は自転車の利用を控えていたけれど利用を再開するという人が増える季節。そこで、自転車の安全利用促進委員会では、1月27日~28日に、中高生の自転車通学をする子どもを持つ主婦500名を対象に、購入する前に知っておきたい自転車購入についての失敗や、日頃のメンテナンス状況について調査しました。

Q:自転車を購入して後悔したことはありますか?
Q:自転車を購入して後悔したことはありますか?

調査の結果、購入した自転車について「後悔」や、メンテナンスについて「面倒くさい」「わからない」「できない」などといった、ネガティブな感情をもっている人が多数いることがわかりました。またこれらのネガティブな感情は、中高生の子どもより母親の方が高い割合を示すという結果となっています。
以前当委員会がおこなった調査では、ブレーキ状況ひとつをとっても、整備が行きと届いたものとそうでないものでは、ブレーキをかけてから停車するまでの距離に差が出ることがわかっています。より安全性の高い自転車を購入することや、定期的にメンテナンスをおこなうことは極めて重要であり、意識を高めていく必要があるといえます。


【調査トピックス】
<4割以上が自転車購入後に後悔!自業自得の自転車選びとは?>
●せっかく買ったのに!主婦・中高生ともに「自転車を購入した後に後悔した経験あり」が4割以上
●母親の2人に1人が“価格重視”を後悔!中高生は“デザイン重視”で3割が後悔

<母親・中高生の約半数が該当?“面倒くさい”が事故のもと
 愛着ゼロの“メンテナンス放棄自転車”に要注意!>
●半数以上の母親が「メンテナンスは年に1回未満」と回答
●中高生は意識が二極化。メンテナンス「月に1回以上」と「年に1回未満」がほぼ同数

<誰か教えて!自転車のメンテナンスってなに?
 “必要性を感じない”自転車事故予備軍ママも!>
●自転車のメンテナンスは「面倒くさい」「仕方・頻度がわからない」が多数
●衝撃の回答!「メンテナンスの必要性感じない」母親が10人に1人


【全国の中学高校教職者向けアンケート 】
調査方法:FAXリサーチ
回答数 :合計300校
調査時期:2015年11月


【中高生の自転車通学をする子供を持つ主婦へのアンケート】
調査方法:インターネットリサーチ
回答数 :合計500名
調査時期:2016年1月27日(水)~1月28日(木)


<4割以上が自転車購入後に後悔!自業自得の自転車選びとは?>
●せっかく買ったのに!主婦・中高生ともに「自転車を購入した後に後悔した経験あり」が4割以上
●母親の2人に1人が“価格重視”を後悔!中高生は“デザイン重視”で3割が後悔

春から自転車通学・通勤デビューするために、暖かくなったら運動のためになど、自転車の購入を検討している人が多いのではないでしょうか。しかし、せっかく購入しても、あとから「こんなはずじゃなかった…!」と後悔するのは避けたいところ。そこで、当委員会では、自転車を購入して後悔したことがあるか、またその理由について質問しました。

その結果、母親と中高生どちらも4割以上が自転車を購入した後に後悔した経験があることがわかりました。

Q:自転車を購入して後悔したことはありますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_1.png
Q:後悔した理由としてどのようなことが考えられますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_2.png

調査の結果、「自転車を購入して後悔したことがある」と回答した母親は44.1%、中高生は43.4%と、どちらも4割以上が後悔した経験があることがわかりました。
また、後悔した理由について、母子ともに、価格(安さ)やデザインを重視したからという回答が目立っています。特に母親については半数以上が「価格(安さ)を重視したから」(52.1%)と回答しています。一方、人からの見られ方を気にしがちな中高生は、約3割が「デザインを重視したから」(30.2%)という結果になりました。さらに、自転車は高額な買い物であるにも関わらず、自転車自体の安全性や機能を細部まで確認をしていない人は約10人に1人となり、ハード面に対する意識が足りない人がまだまだいるという現状が明らかとなりました。

自転車は自分の命を乗せて走るもの。後悔することなく安全安心に自転車を利用するためには、価格やデザインのみにとらわれるのではなく、機能面や、自転車自体の安全性を示すBAAマークやメンテナンス関連のTSマークの有無など、しっかりと確認することが大切です。


<母親・中高生の約半数が該当?“面倒くさい”が事故のもと
 愛着ゼロの“メンテナンス放棄自転車”に要注意!>
●半数以上の母親が「メンテナンスは年に1回未満」と回答
●中高生は意識が二極化。「月に1回以上」と「年に1回未満」がほぼ同数

通勤や通学、夕飯のお買い物など、毎日のように自転車を利用している人も多いですが、毎日安全安心に自転車を利用するためには、日頃のメンテナンスは欠かせません。
そこで、自転車のメンテナンスに関する実態について、調査しました。

Q:どのくらいの頻度で自転車のメンテナンスをしていますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_3.png

調査の結果、毎日のように利用するものにも関わらず、メンテナンスについてはまだまだ意識が低いことがわかりました。特に、母親の半数以上がメンテナンスは年に1回未満と回答するなど、自転車を長期間メンテナンスせず放置したままという大変危険な実態が明らかとなりました。中高生に関しては、メンテナンス頻度は「1か月に1回以上」(39.0%)と、「1年に1回未満」(40.0%)がほぼ同数と、自転車のメンテナンスに対する意識が二極化しているという結果となりました。

委員会のメンバーでもある疋田 智 氏は、「自転車には車検がありません。結果、空気が入っていないベタベタのタイヤ、効かないブレーキ、キーキー異音を発する自転車など『それに乗っていると危ないよ』と、一発で分かる自転車をよく見かけます。製品欠陥や整備不良がキッカケとなる大きな事故を防ぐために『BAAマークをはじめとする安全基準を満たした自転車の購入』『定期的なメンテナンス』も必要でしょう。」とコメントしています


【参考資料】
<自転車の製品欠陥・メンテナンス不足で引き起こされる自転車事故>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_6.jpg
NITE(製品評価技術基盤機構)では、2004~2013年の間に製品欠陥が原因で発生した事故が367件に及ぶという調査結果を発表しています。「強度不足」(106件)、「取り付け不備」(58件)、「加工不良」(32件)などそもそもの製品欠陥がキッカケとなり、運転中に自転車が壊れ事故化、症状が重症化しているケースも見られます。

これらの大きな欠陥による事故だけでなく、「ブレーキが利かない」「ペダルが回らない」「ハンドルが切れない」などが要因となった事故についても見逃すことができません。ブレーキの状況を1つ取っても、整備の行き届いたものと、そうでないものでは、ブレーキをかけてから停車するまでの距離に大きな差が出るという検証結果もあります(委員会調べ)。自転車購入時に、より安全性の高い自転車を購入する、また、自転車店でのプロメンテナンスやセルフメンテナンスもこれらの事故を減らすためには必要です。


<誰か教えて!自転車のメンテナンスってなに?
 “必要性を感じない”自転車事故予備軍ママも!>
●自転車のメンテナンスは「面倒くさい」「仕方・頻度がわからない」が多数
●衝撃の回答!「メンテナンスの必要性感じない」母親が10人に1人

自転車のメンテナンス頻度は、母親・中高生ともに高いとは言い難いことがわかりましたが、そもそも自転車のメンテナンスについてどのように感じているのか、質問しました。

Q:自転車のメンテナンスについてどのように感じていますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_4.png

調査の結果、メンテナンス不足による残念な事故が多発しているにも関わらず、母親・中高生ともに約4割がメンテナンスを「面倒くさい」と感じていることがわかりました。さらに、「メンテナンスの必要性を感じない」という声もあり、特に母親は10.9%もの人が回答。自転車のメンテナンス不足に対する危機感が非常に薄いという実状が明らかになりました。子どもの安全を守るためにも、子どもを指導する立場である母親は、意識を高くもつ必要があるといえます。

2015年6月1日に施行された改正道路交通法(道交法)では“ブレーキが効かない”“ライトがつかない”といった整備不良は自転車運転者講習の対象となる危険行為であり、重大事故の要因となりかねません。安全安心に自転車を利用するために、定期的なメンテナンスはもっと重要視されるべきではないでしょうか。

また調査では、「メンテナンスの仕方・頻度がわからない」という回答も多く、メンテナンスについて理解や知識が足らず、メンテナンスを行動に移せない人が多数いることがわかりました。


なお、当委員会が2015年11月に、自転車通学や自転車の活用実態について、中学校・高校の自転車通学指導者宛におこなったFAXアンケートでは、生徒におこなう通学指導の内容として「定期メンテナンス推奨」は3割未満という結果が明らかとなりました。ルールマナーはもちろんですが、メンテナンスの仕方・頻度や重要性についてもしっかりと生徒に指導する必要があるといえるかもしれません。

Q:生徒に対してどのような通学指導をおこなっていますか?(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/92450/img_92450_5.png

取材依頼・商品に対するお問い合わせに関しては
プレスリリース内にございます企業・団体に直接ご連絡ください。