急成長の「デジタルフォトフレーム」= 6月期は昨年同月対比1...

急成長の「デジタルフォトフレーム」= 6月期は昨年同月対比18倍超、2008年市場全体は昨年の3倍超 =

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、以下:GfKジャパン)は、今年春から注目を集めている「デジタルフォトフレーム」の販売動向を発表した。家電量販店・カメラ専門店店頭の販売実績をもとに、2008年市場規模の予測および急成長の要因を分析した。

販売数量
販売数量

=概要=
1. 2008年の国内市場規模は、昨年と比べておよそ3倍超と急拡大(GfKジャパン推定)
2. 3月期のギフト需要、4月末のソニー製品発売開始の二段階を経て販売は急増
3. メーカーシェアは、4月期にソニーへと首位交代
4. 最近の売れ筋は高画質・多機能、6月期の販売数量TOP5モデル中ソニー3機種がランクイン

【2008年の市場規模は昨年と比べておよそ3倍超の約9万5千台。家電量販店の取り扱いも、さらに増える傾向】

 GfKジャパンの推定では、2007年のデジタルフォトフレームの国内における販売数量は約2万9千台。これに対して2008年は数量前年比3倍以上の約9万5千台と、大幅に拡大する見通し。(予測値推定の前提として、今後2008年末までの新規参入メーカーは1-2社程度と仮定した。また平均価格は年末までに1割程度の下落を見込む。)
 しかし現状、全ての家電量販店がデジタルフォトフレームを取り扱っているわけではない。また、取り扱いのある家電量販店でも展示スペースが設置されている店舗もあれば、陳列棚の片隅にわずか数点だけ置かれているような店舗もあり、その対応にはばらつきがある。カテゴリーとしての認知向上、市場拡大には、家電量販店等での更なる訴求が期待される。

【二段階を経て販売数量が急増。一段階は3月期のギフト需要、二段階は5月期のソニー再参入】

 付帯情報「販売数量とモデル数」は昨年4月を基準として販売数量を指数化したものである。これによると、販売拡大の第一波は、今年3月のギフト需要。この時期、数メーカーの新規参入が相次いだことで、家電量販店での取り扱いモデル数が増え、店頭認知につながった。結果、3月特有のギフト需要の後押しもあり、販売数量が前月の2倍近くまで伸張した。
 拡大の第二波は、デジタル家電大手であるソニーが1999年以来の再参入をした4-5月。同社の新製品3機種が店頭陳列を開始したのは4月25日前後であり、それ以前の予約販売を考慮しても、4月の販売日数は多くない。それにもかかわらず、参入当月の4月に首位を獲得、翌5月には65%まで販売数量シェアを伸ばした。店頭では5月連休明けにソニーのDPF-D70が品薄状態になっていたことが確認されており、好調の様子が伺える。その結果、ソニーは4月期に早々メーカーシェアで首位に立つとともに、5月期は市場全体の販売数量を前月比2倍に押し上げ、市場全体を牽引することとなった。

【直近の売れ筋は高画質・多機能6月期のTOP5モデル中ソニー3機種がランクイン】

 付帯情報「6月期ランキング」は6月期におけるモデル別数量ランキングである。上位5モデルに、ソニーの新製品3機種全てがランクインする状態となった。特に1位の「DPF-D70」は、この1モデルだけでデジタルフォトフレーム全体の約46%(数量ベース)を占める圧倒的な1位となっている。6月期の販売モデル数は全30種類あることを考慮すると、非常に高いシェアであることが分かる。デザイン性の高い外見、高性能な液晶で機能も充実しており、価格も手ごろなことからから多くの支持を得たと考えられる。また、ギフトとして“画像データをあらかじめ保存して渡す”ことを想定した開封しやすいパッケージ等、細やかな配慮がされていることも支持を得た理由の一つであろう。TOP5モデルの特徴を見ても「高画質液晶」や「スライドショー機能」のほか「補正機能」「音楽再生」など多彩なスペックを求められていることが伺える。
 今後の売れ筋モデルの条件としては、高画素で撮影した写真をさらに鮮明に表示させる高画素液晶パネルの搭載や、画像補正の高機能化、室内のインテリアにあわせて着せ替えできるフレームなど、「より綺麗に」「より自分好みに」といった点が挙げられるだろう。

≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。

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