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    デジタルスチルカメラ販売動向:2-4月春商戦 ~ デジタル一眼レフは数量前年比110%で成長続く ~

    報道関係者各位 プレスリリース                      2008年6月3日          ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社 ===================================        デジタルスチルカメラ販売動向:2-4月期春商戦       = デジタル一眼レフは数量前年比110%で成長続く = =================================== ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都 中野区)は、デジタルスチルカメラ新製品の発売が集中する2-4月期の販売動向 を発表しました。家電量販店・カメラ専門店店頭の販売実績を収集しました。 =概要= ・2-4月期の3ヶ月計では前年同期比は数量ベース1%増。  3月期は同10%増と好調であったものの、春商戦を総括すると前年比微増の  結果となった。 ・直近4月期の一眼レフカメラの数量構成比は13%と過去最高となった。  一眼レフカメラは2-4月期の前年同期比でも10%増と成長を維持している。 ・コンパクトカメラでは1000万画素クラスが新製品発売により伸長し、数量  構成比で30%を越えた。 ・一眼レフカメラではレンズセットモデルが上位に集中した。 【3月期販売実績は前年同月比10%増も成長鈍化の様相】  12月に並ぶ商戦期である3月期のデジタルカメラ市場は数量前年比110%と 好調(図1※)。しかし2、4月期は前年割れとなり、2-4月期の3ヶ月を通じてみると 数量前年比101%と微増であった。この半年の動向を追ってみると、年末年始 などの商戦期以外の時期では軒並み前年と同レベルにとどまるなど、数量 前年比114%と成長著しかった2007年に比べ伸び率が鈍化してきていることは 否めない。  コンパクトカメラの新モデルについては、直近4月期の販売実績のうち約60% を今年発売されたモデルが占めた。新モデルへの入れ替わりは昨年と同様の ペースで進んでいる。ただし半年前に発売された旧モデルの価格が大幅に 下がっており、これが結果としてコンパクトカメラ全体の平均価格を押し下げて いる。4月期でも27,000円台後半と、昨年の同時期に比べ約3,000円程安くなって いる。  一方、一眼レフカメラは堅調な成長を続けている。数量ベース146%成長を 記録した2007年には及ばないが、2-4月期の数量前年比は110%、金額前年比も 118%と二桁成長を維持している。昨年後半には中級機、今年の春モデルでは 入門機が相次いで発売されるなど、ラインナップの拡充により安定した成長を みせている。デジタルカメラ全体に対する割合も徐々に増加しており、4月期 では数量ベースでは過去最高の13%、金額ベースでは40%を記録した。 特にカメラ専門店ではもともと一眼レフカメラの販売比率が高く、また売れ筋 には中級機以上のモデルも多い。カメラ専門店だけに注目すると、デジタル 一眼レフの構成比は直近4月期で数量ベース31%、金額ベースでは70%にまで のぼる。 ※図1:リリース末部の付帯情報「図1」をご参照ください 【コンパクトカメラでは1000万画素クラスが台頭】  コンパクトカメラの2008年春モデルは、エントリーモデルが800万画素クラス、 ハイエンドモデルが1000万画素クラス中心のラインナップとなった。1000万画素 クラスのモデルが充実してきたことにより、その構成比は1月期の7%から4月期 の34%へと一気に5倍近く拡大した。  4月期の販売ランキングを見ると、トップのモデルは広角25mm、光学4倍ズーム、 1010万画素、手ぶれ補正機能、顔認識機能と一通りの機能を有したバランスの とれたモデルとなっている(表1※)。当社のマンスリー消費者パネル調査(CCI)に おいても、機能面の購入ポイントとして「画素数」「画質」「手ぶれ補正」 などが多く挙げられており、消費者の求めるポイントを押さえていることが 評価につながっているようだ。また、トップ5のうち3モデルは昨年秋に発売 されたモデルである。新製品発売に伴う値下げにより、買い得感が強まった。 ※表1:リリース末部の付帯情報「表1-2」内の表1をご参照ください。 <ご参考> 図2:コンパクトカメラ 画素数クラス別数量構成比    (リリース末部の付帯情報「図2」をご参照ください) 【一眼レフカメラはレンズセットがトップ5を制覇】  一眼レフカメラの4月期の販売ランキングは「表2※」の通りで、トップ5には デジタル一眼レフ2大メーカーのモデルが相次いでランクイン、さらに全てが レンズセットのモデルとなった。一眼レフカメラ市場におけるレンズセット 比率は高く、直近では約7割をレンズセットが占める。特にここ数年一眼レフ カメラの取り扱いが著しく増加している家電量販店においては、レンズセット での販売が8割となった。マンスリー消費者パネル調査(CCI)からみた購入者像 では、購入者の約半数がコンパクトカメラから新たに一眼レフカメラを買い 増したユーザーであり、特に昨年に比べると女性購入者の増加が認められている。 一眼レフカメラのユーザー層は徐々に拡大しており、10万円前後の入門機で 本体質量が500g未満のレンズセットが人気だ。またカメラボディに手ぶれ補正 機能があるものは未だ少なく、手ぶれ補正に関しては、手ぶれ補正機能付き レンズを標準セットにしているレンズキット等、レンズに手ぶれ補正がついて いるタイプが主流となっている。  今後、一眼レフカメラ市場ではますます一眼レフカメラ初心者層が増えて くると思われる。購入者層の拡がりは、当分入門機人気を維持させることに なりそうだ。 ※表2:リリース末部の付帯情報「表1-2」内の表2をご参照ください。        (マーケット・インテリジェンス部 アナリスト 新井 沙織) ◆本レポートに関するお問い合わせ先 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社 経営企画室 纐纈(こうけつ) 潤子 TEL  : 03-5350-4624 E-mail: info@gfkjpn.co.jp ≪GfK Japanのデータについて≫ 全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆる カテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えている のに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。 また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなど からも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの 販売データを構築している。 ※ご不明な点がありましたら、上記の連絡先までお気軽にお問い合わせ下さい。 ※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、 「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。
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