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    輸液療法の日本市場(2026年-2035年)、市場規模・分析レポートを発表

    株式会社マーケットリサーチセンター(本社:東京都港区、世界の市場調査資料販売)では、「輸液療法の日本市場(2026年-2035年)、英文タイトル:Japan Infusion Therapy Market 2026-2035」調査資料を発表しました。本資料には、輸液療法の日本市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業の情報などが盛り込まれています。

    ■主な掲載内容

    日本の輸液療法市場は、2025年時点で36.3億米ドル規模に達しており、2026年から2035年にかけて年平均成長率(CAGR)6.4%で拡大し、2035年には67.5億米ドルに達すると予測されている。市場成長の主因は、慢性疾患やがん患者の増加、高齢化、在宅医療ニーズの拡大、輸液ポンプなどの投与機器の高度化、さらに新規デバイスや静注治療薬に対する規制承認の進展である。

    輸液療法は、薬剤、栄養、輸液、血液関連製剤などを静脈内またはその他の経路で持続的・間欠的に投与する治療であり、病院だけでなく外来、専門クリニック、在宅医療でも利用される。治療の正確性や安全性が重要であるため、薬剤そのものだけでなく、ポンプ、輸液セット、カテーテル、各種アクセサリーまで含めた市場が形成されている。

    製品別では、輸液ポンプ、輸液セット、アクセサリーに分類される。予測期間中は輸液ポンプが市場を主導すると見込まれている。ポンプは投与速度や投与量を細かく制御でき、抗がん剤、免疫グロブリン、鎮痛薬、栄養療法など、正確な薬剤投与が必要な治療で重要性が高い。

    輸液ポンプはさらに、携帯型、据置型、シリンジポンプ、使い捨てポンプ、大容量ポンプ、エラストメリックポンプなどに細分化される。病院では大容量ポンプやシリンジポンプが重要である一方、在宅療法では携帯性や操作性を重視したポンプへの需要が高まりやすい。

    在宅医療の拡大は市場の重要な成長要因である。高齢者や慢性疾患患者にとって、治療のたびに病院へ通う負担は大きく、自宅で安全に薬剤を投与できるシステムの価値が高まっている。特に長期間の治療が必要な患者では、在宅輸液によって生活の自由度を高められる可能性がある。

    2024年7月にはKORU Medical Systemsが「FreedomEdge Infusion System」について日本で規制上の承認を得たとされる。同システムは皮下免疫グロブリン(SCIg)や希少疾患治療を患者の自宅で行うことを可能にする携帯型輸液システムで、在宅輸液市場の拡大を象徴する事例となっている。

    この動きは、輸液療法が「病院内で専門職が実施する治療」から、「一定の患者が自宅で安全に継続できる治療」へ広がっていることを示している。今後は操作の簡便性、誤投与防止、携帯性、遠隔モニタリングなどが製品競争力を左右すると考えられる。

    治療タイプ別では、抗菌薬・抗ウイルス薬、抗凝固薬、制吐薬、血球産生刺激因子、化学療法、栄養療法、水分補給、疼痛管理などに分類される。このうち抗菌薬・抗ウイルス薬が歴史的に最大で、売上の26%を占めたとされる。

    抗菌薬・抗ウイルス薬が大きい背景には、重症感染症などで迅速かつ確実に薬剤濃度を確保するため静注投与が必要になるケースがあることが挙げられる。入院患者や免疫機能が低下した患者では経口薬だけでは十分でないこともあり、輸液療法の重要な適応分野となっている。

    一方、予測期間中はがん領域の存在感がさらに高まる見込みである。がんは適応症別で最大シェアを占めるとされ、抗がん剤、支持療法、制吐薬、水分補給、疼痛管理など複数の輸液需要を生み出す。

    オンコロジー領域では、新しい静注治療薬の導入が市場を押し上げている。レポートでは、再発・難治性濾胞性リンパ腫に対するLUNSUMIO(mosunetuzumab)の日本導入が例として挙げられている。一定期間で治療を完了する静注療法は、治療期間や通院負担を抑える点で患者利便性向上につながる可能性がある。

    また、2024年5月にはNippon Shinyakuが、高リスク急性骨髄性白血病向けに「Vyxeos Combination for I.V. Injection」を発売したとされる。同製品は2024年3月に厚生労働省の承認を得たとされ、リポソーム製剤によって薬剤放出を制御する設計が特徴として挙げられている。

    こうしたリポソーム製剤や高度な静注薬の普及は、単に薬剤市場を拡大するだけでなく、投与精度の高いポンプや輸液セットの需要も押し上げる。特に抗がん剤では、投与速度や投与量の誤差が安全性に直結するため、スマートポンプや精密投与機器との組み合わせが重要になる。

    適応症別では、がん、消化器疾患、うっ血性心不全、関節リウマチ、血友病、免疫不全などに分類される。がんが最大カテゴリーになる見通しだが、免疫不全や血友病など、長期的な反復投与が必要な疾患も輸液療法との親和性が高い。

    免疫不全では免疫グロブリン補充療法が必要になることがあり、在宅でのSCIg投与が普及すれば、病院依存度を下げながら継続治療が可能になる。KORUのFreedomEdgeのような製品は、この方向性を後押しする。

    関節リウマチやその他の免疫疾患でも、一部の生物学的製剤は点滴で投与されるため、専門クリニックや外来輸液センターでの需要が発生する。慢性疾患患者数が増えるほど、長期的な反復投与を支える輸液設備の重要性も高まる。

    栄養療法も市場の一部を構成する。経口摂取が困難な患者や、消化管から十分な栄養を得られない患者では静脈栄養が必要になる。高齢化が進む日本では、入院患者だけでなく在宅療養患者への栄養管理も市場機会となる。

    疼痛管理では、術後、がん、慢性疼痛などに対して一定量の鎮痛薬を持続投与する用途がある。携帯型ポンプや使い捨てポンプが活用されれば、患者が移動しながら治療を続けることも可能になる。

    エンドユーザー別では、病院・クリニック、外来手術センター、在宅医療、その他に分類される。現時点では病院・クリニックが市場の中心と考えられるが、今後は在宅医療の伸びが重要になる。

    病院では、がん治療、重症感染症、術後管理、集中治療など多様な用途で輸液が必要になるため、ポンプやセットの消費量が大きい。また、高度な輸液ポンプや電子記録システムとの連携も進みやすい。

    在宅医療では、携帯性、静音性、簡便な設定、誤操作防止、患者教育が特に重要である。患者や家族が機器を扱うことを前提とするため、病院向け装置とは異なる設計思想が求められる。

    市場の技術トレンドとしては、輸液ポンプのスマート化が重要である。設定ミスを防ぐアラート、投与履歴の記録、薬剤ライブラリとの照合などを組み込めば、投薬エラーを低減しやすい。今後は病院情報システムや電子カルテとの連携も競争力になる可能性がある。

    競争環境では、B. Braun、Medtronic、Becton Dickinson(BD)、ICU Medicalが主要企業として紹介され、このほかBaxter、Terumo、Fresenius Kabi、Cardinal Healthなどが挙げられている。

    B. Braunは、輸液ポンプ、輸液液、IVアクセス製品などを幅広く扱い、病院・クリニック・在宅分野をカバーする総合的なポートフォリオを持つ。輸液療法だけでなく、手術、透析、麻酔、創傷管理など複数の医療領域と接点を持つ点が強みである。

    BDは、大容量ポンプ、シリンジポンプ、輸液セット、薬剤投与デバイスなどを展開しており、輸液療法の中核機器に強みを持つ。病院向けだけでなく、外来や在宅医療への展開も市場機会となる。

    ICU Medicalは、スマートIVポンプ、携帯型・大容量輸液ポンプ、輸液液、輸液セット、無針コネクター、閉鎖式薬剤移送システムなど、輸液に特化した幅広い製品を持つ。特に抗がん剤など危険薬剤を扱う領域では、安全性を高める製品群が重要になる。

    Terumoは日本企業として、輸液関連機器や医療用デバイスで国内医療機関との接点が大きい。今回の概要では企業詳細は示されていないものの、日本市場における主要プレイヤーとして挙げられている。

    一方、Medtronicについては、今回の企業説明は心血管、神経、外科、糖尿病など同社全体の事業内容が中心で、輸液療法市場における具体的な製品や市場ポジションは十分に説明されていない。そのため、主要輸液企業としての位置付けについてはレポート記載として慎重に見る必要がある。

    総合すると、日本の輸液療法市場は2025年の36.3億米ドルから2035年には67.5億米ドルへ拡大し、CAGR6.4%の比較的堅調な成長が見込まれる。歴史的には抗菌薬・抗ウイルス薬が26%で最大の治療カテゴリーだったが、今後はがん治療と高度な輸液ポンプの重要性が増す見通しである。

    市場構造の変化として特に重要なのは、輸液療法の「病院中心」から「病院+外来+在宅」への拡張である。携帯型ポンプ、在宅免疫グロブリン療法、精密な抗がん剤投与などが増えるほど、機器メーカーには高精度だけでなく、操作性、接続性、安全性が求められる。

    2035年に向けた主要テーマは、「輸液ポンプ」「在宅輸液」「抗がん剤」「SCIg」「携帯型ポンプ」「スマート投与」「抗菌薬・抗ウイルス薬」「リポソーム製剤」「患者中心の薬剤投与」に集約できる。日本の輸液療法市場は、病院内での大量投与を支える機器・薬剤市場から、精密投与と在宅治療を両立する分散型ドラッグデリバリー市場へ発展していくと考えられる。

    ※目次構成

    1. 序文
      1.1 調査目的
      1.2 主要前提条件
      1.3 レポート対象範囲 ― 主要セグメンテーションおよび分析範囲
      1.4 調査方法

    2. エグゼクティブサマリー

    3. 輸液療法市場概要

    3.1 アジア太平洋地域の輸液療法市場概要
     3.1.1 アジア太平洋地域の輸液療法市場の過去市場規模(2019~2025年)
     3.1.2 アジア太平洋地域の輸液療法市場予測(2026~2035年)

    3.2 日本の輸液療法市場概要
     3.2.1 日本の輸液療法市場の過去市場規模(2019~2025年)
     3.2.2 日本の輸液療法市場予測(2026~2035年)

    1. 日本の輸液療法市場ランドスケープ

    4.1 日本の輸液療法市場:開発企業ランドスケープ
     4.1.1 設立年別分析
     4.1.2 企業規模別分析
     4.1.3 地域別分析

    4.2 日本の輸液療法市場:製品ランドスケープ
     4.2.1 製品別分析
     4.2.2 適応症別分析
     4.2.3 治療タイプ別分析

    1. 日本の輸液療法市場ダイナミクス
      5.1 市場促進要因および制約要因

    5.2 SWOT分析
     5.2.1 強み
     5.2.2 弱み
     5.2.3 機会
     5.2.4 脅威

    5.3 PESTEL分析
     5.3.1 政治的要因
     5.3.2 経済的要因
     5.3.3 社会的要因
     5.3.4 技術的要因
     5.3.5 法的要因
     5.3.6 環境要因

    5.4 ポーターの5フォース分析
     5.4.1 サプライヤーの交渉力
     5.4.2 買い手の交渉力
     5.4.3 新規参入の脅威
     5.4.4 代替品の脅威
     5.4.5 競争の激しさ

    5.5 主要需要指標
    5.6 主要価格指標
    5.7 業界イベント、主要施策およびトレンド
    5.8 バリューチェーン分析

    1. 日本の輸液療法市場セグメンテーション(2019~2035年)

    6.1 製品別・日本の輸液療法市場(2019~2035年)

    6.1.1 輸液ポンプ
     6.1.1.1 携帯型輸液ポンプ
     6.1.1.2 据置型輸液ポンプ
     6.1.1.3 シリンジ輸液ポンプ
     6.1.1.4 使い捨てポンプ
     6.1.1.5 大容量輸液ポンプ
     6.1.1.6 エラストマーポンプ

    6.1.2 輸液セット
    6.1.3 アクセサリー

    6.2 適応症別・日本の輸液療法市場(2019~2035年)
     6.2.1 がん
     6.2.2 消化器疾患
     6.2.3 うっ血性心不全
     6.2.4 関節リウマチ
     6.2.5 血友病
     6.2.6 免疫不全
     6.2.7 その他

    6.3 治療タイプ別・日本の輸液療法市場(2019~2035年)
     6.3.1 抗菌薬/抗ウイルス薬療法
     6.3.2 抗凝固療法
     6.3.3 制吐療法
     6.3.4 血液成分産生刺激因子療法
     6.3.5 化学療法
     6.3.6 栄養療法
     6.3.7 補液療法
     6.3.8 疼痛管理
     6.3.9 その他

    6.4 エンドユーザー別・日本の輸液療法市場(2019~2035年)
     6.4.1 病院・クリニック
     6.4.2 外来手術センター(ASC)
     6.4.3 在宅ケア
     6.4.4 その他

    1. 規制枠組み

    2. 資金調達・投資分析
      8.1 資金調達件数別分析
      8.2 資金調達タイプ別分析
      8.3 資金調達額別分析
      8.4 主要企業別分析
      8.5 主要投資家別分析
      8.6 地域別分析

    3. 戦略的取り組み
      9.1 パートナーシップ件数別分析
      9.2 施策タイプ別分析
      9.3 主要企業別分析
      9.4 地域別分析

    4. サプライヤーランドスケープ

    10.1 ベンダーポジショニング分析
     10.1.1 主要ベンダー
     10.1.2 将来有望なリーダー企業
     10.1.3 ニッチ市場のリーダー企業
     10.1.4 ディスラプター/市場変革企業

    10.2 市場シェア分析(上位5社)

    10.3 B. Braun SE
     10.3.1 財務分析
     10.3.2 製品ポートフォリオ
     10.3.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.3.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.3.5 認証

    10.4 Medtronic plc
     10.4.1 財務分析
     10.4.2 製品ポートフォリオ
     10.4.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.4.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.4.5 認証

    10.5 Becton, Dickinson and Company
     10.5.1 財務分析
     10.5.2 製品ポートフォリオ
     10.5.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.5.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.5.5 認証

    10.6 ICU Medical
     10.6.1 財務分析
     10.6.2 製品ポートフォリオ
     10.6.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.6.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.6.5 認証

    10.7 Baxter AG
     10.7.1 財務分析
     10.7.2 製品ポートフォリオ
     10.7.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.7.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.7.5 認証

    10.8 Terumo Medical Corporation
     10.8.1 財務分析
     10.8.2 製品ポートフォリオ
     10.8.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.8.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.8.5 認証

    10.9 Fresenius Kabi
     10.9.1 財務分析
     10.9.2 製品ポートフォリオ
     10.9.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.9.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.9.5 認証

    10.10 Cardinal Health
     10.10.1 財務分析
     10.10.2 製品ポートフォリオ
     10.10.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
     10.10.4 企業ニュースおよび事業展開
     10.10.5 認証

    1. 日本の輸液療法市場 ― 流通モデル(追加分析)
      11.1 概要
      11.2 潜在的な販売・流通事業者
      11.3 流通パートナー評価の主要項目

    2. キーオピニオンリーダー(KOL)インサイト(追加分析)

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