正義の反対は、正義! 童話にかくされたストーリーを親子で読み解き、考える力を育てる児童書が発売!

    なぜ人気放送作家が児童書を書いたのか?

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    2021年10月26日 18:00

    『アウト×デラックス』『行列のできる法律相談所』などの人気番組を手掛ける放送作家・石原健次さんの初の著作が、10月23日に発売されました。

    それが、株式会社アスコム(所在地:東京都港区、代表取締役:高橋克佳)刊の『10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』です。

    きっかけは、極楽とんぼ・加藤浩次さんの言葉

    本書は「正義の反対は、もうひとつの正義」をテーマとする児童書です。

    このテーマが生まれたのは、極楽とんぼの加藤浩次さんの言葉がきっかけでした。
    あるとき、石原さんが加藤さんに「朝の情報番組でむずかしいことはなんですか?」と聞くと、加藤さんは、ニュースを伝えるときに、いろんな人の立場になって話すことがむずかしいと答えたそうです。

    そして、ケースにもよるけれど、「正義の反対は、相手の正義」なのだと言ったそうです。
    石原さんは、この考え方こそ、これからの未来を生きる子どもたちに必要だと考えました。

    正義の反対は、悪ではなく、もうひとつの正義。
    この考え方を理解することは、物事をいろんな角度から見る力を養います。
    特に今の時代は、学校の授業でも「考える力」が重視され、受験でも解答までのプロセスが求められるようになってきています。

    ここ数年で、物事を一方向から「こうだ!」と決めつけないことを意識した番組づくりを心がけ、また、自身も子育てを通じて、「物事をいろんな角度から考える力」の大切さを理解していた石原さんは、この考え方を、より多くの子どもたちに伝えたいと考え、本書を執筆しました。

    童話にかくされたストーリーを読み解く!

    この本では、童話探偵ブルースと、秘書のシナモンが、世界の名作童話を「ちょっとちがう視点」から読み解いていきます。

    童話は、子どもにとって最高の教科書です。
    そこには、必ず、正しい教訓が含まれています。

    「ウソをついてはいけない」
    「人に迷惑をかけてはいけない」
    「そんなことをしたら、あとでひどいめに合う」

    わかりやすい悪者が登場し、必ず最後にはこらしめられます。

    たとえば『三匹の子ブタ』は、悪者のオオカミを見事に退治して、めでたしめでたしで終わります。
    しかし、子ブタを襲ったオオカミだって、生きなくてはなりません。
    ひょっとしたら、お腹を空かせた子どもが待っているのかもしれない。
    オオカミなりの立場や事情があるはずで、子ブタ側からの視点だけで、悪と決めつけていいのだろうか?

    こんな風に、誰もが知っている童話を別の角度から見てみると、まったくちがうストーリーが見えてきます。
    その視点こそが、「物事をいろんな角度から考える力」を養います。

    『裸の王様』で、王様が見えない服を見えると言ったのは、「バカだと思われたくないから」だけでしょうか?
    ほかにも、王様でさえ逆らえない、「同調圧力」という恐ろしい力が働いていたのです。

    『鶴の恩返し』の老夫婦は、約束をやぶって部屋をのぞいてしまい、鶴は去っていきます。でもそれって、バッドエンドなのでしょうか。
    鶴は殿様の命令で布を織ることになり、体がボロボロでした。
    部屋をのぞいたのは、好奇心ではなく、鶴の体を心配する親心だったとも考えられます。
    大切な人を想い、その人のためになると考えるなら、約束を破ることもためらうべきではない。
    鶴の命を守ったこの童話のラストは、ハッピーエンドなのです。

    「物事をいろんな角度から考える力」とは、つまり、相手の立場になって考えてみるということです。

    それによって、いろんな考え方を理解できるようになり、興味の幅を広げ、想像力をのばし、思いやりの心を育みます。そして、自分で考えて、自分だけの答えを見つけられるようになる。

    これこそが、今の子どもたちに、一番大切なことなのではないか。
    そんなメッセージを本書には込めています。

    ワクワクしながら読み進めるストーリーと矢部太郎さんの挿絵

    この本は、ストーリーの面白さも特徴です。
    子供たちが楽しんで学べるようにと、放送作家ならではのワクワクするような物語を用意しました。
    少しずつ明らかになるブルースの過去など、読み進めるための仕掛けが盛りだくさんです。

    物語に添えられた、やさしいタッチの挿絵は、絵本作家でお笑い芸人の矢部太郎さんによるものです。
    『大家さんと僕』『ぼくのお父さん』などの代表作を持つ矢部さんですが、本書では、物語のメッセージを子どもに分かりやすく、クスッと笑えるように表現してくれました。

    ブルースとシナモンの「読み解き」は、大人でもハッと気づかされることがあります。
    ぜひお子様と一緒に読んでほしい一冊です。

    石原健次 作 矢部太郎 絵『10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方』

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