京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、滋賀野洲工場(滋賀県野洲市)において、環境省が実施する「平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞しましたのでお知らせいたします。

同表彰は、環境省が地球温暖化対策を推進する一環として、平成10年から毎年、地球温暖化防止月間にあたる12月に、地球温暖化の防止に顕著な功績のあった個人や団体をたたえるものです。当社は、平成22年度から今回で6年連続の受賞となり、6年連続は同表彰がはじまって以来、はじめてとなります。
滋賀野洲工場は、地元行政である滋賀県野洲市の推薦により、エントリーを行い、太陽電池セルを生産する工場として生産した製品がもたらすことによる創エネ効果とCO2排出量の削減に加え、工場内の生産設備の省エネ化、従業員全員参加での地球温暖化防止・環境保護活動、地元小学生を対象とした環境出前授業など、循環型社会の実現に向けた取り組みが総合的に評価されました。
京セラグループは、今後も環境に配慮した製品を提供するとともに、地域社会の発展と地球環境の保護に貢献する活動を積極的に推進してまいります。
■ 主な取り組み内容
1.太陽電池セル生産による創エネへの貢献活動
京セラ滋賀野洲工場では、平成22年8月の太陽電池セルの生産開始から平成27年3月までに、累計で約1,503GWhの発電電力量に相当するセルを生産し、累計で約436,783tのCO2削減※に貢献しています。また、工場の屋根に太陽光発電システムを設置するなど積極的な創エネ活動に取り組み、クリーンエネルギーの利用を促進しています。さらに、当社は工場のある滋賀県の太陽光発電の普及にも積極的に寄与し、滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所(草津市、8.5MW)、野洲・吉川メガソーラー発電所(野洲市、1.8MW)では太陽電池モジュールの供給ならびに運営を担当し、滋賀食肉センター(近江八幡市、2.0MW)へは太陽電池モジュールを供給しています。
2.低炭素社会への貢献
工場の屋根スペースでの太陽光発電システムの設置に加えて、工場内での冷却用の冷凍機、空気圧縮機の台数制御とボイラーの小型化による運転効率の改善、シリコン鋳造炉の断熱強化による高効率化での省エネを行っています。また、太陽電池セル製造工程や、空気圧縮機からの排熱を温水や純水製造設備の熱源として利用するなど、エネルギーの再利用も行っています。さらに、工場で働く全従業員が日頃のムダ・ロスを見つけだし、それを、「もったいない気づきメモ」として省エネに対する改善対策を立案し改善を進めるなど、全員参加での地球温暖化防止・環境保護活動にも努めています。これらの取り組みにより、約5,659MWh/年の電力量の削減、約640,860立方メートル/年の都市ガスの削減、約4,388t/年のCO2削減を実現しました。
3.地球環境保護への貢献活動
地元の小学校に出向き、子どもたちに、太陽電池を教材に未来の環境を考える機会を提供する環境出前授業の開催や、国際湖沼環境委員会を通じてアジア・アフリカ地域の将来の環境政策を担う若手技術者へ太陽電池の製造方法、設置事例紹介や排水処理方法等を知っていただく機会を提供しています。また、地元、野洲市の「自然の森」の整備と回復に協力する活動など、地域と密着した環境活動にも積極的に取り組んでいます。
■ 当社のこれまでの受賞履歴
平成22年度 高出力太陽電池モジュール /「技術開発・製品化部門」
平成23年度 滋賀蒲生工場・滋賀八日市工場 /「対策活動・実践部門」
平成24年度 福島棚倉工場 /「対策活動・実践部門」
平成25年度 鹿児島川内工場 /「対策活動実践・普及部門」
平成26年度 鹿児島国分工場 /「対策活動実践・普及部門」
※環境省の定めるCO2削減効果算定の手順に沿って算出した数値から、生産に際して使った電力を差し引いた数値