無理なダイエットの“つけ”で『骨粗しょう症』リスク大

無理なダイエットの“つけ”で『骨粗しょう症』リスク大

報道関係各位
プレスリリース                      2008年4月24日
                    株式会社日本医療データセンター

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 日本医療データセンター『JMDCデータで読むヘルスケアレポート』vol.5

       無理なダイエットの“つけ”『骨粗しょう症』
            やせ50代女性に危険信号
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医療データベースの構築・分析及び健康保険組合へのソリューション提供を
行う、株式会社日本医療データセンター(所在地:東京都千代田区、
代表取締役:木村 真也)は、BMIが18.5未満の「やせ」に該当する50代女性は、
18.5以上の人と比較して、骨粗しょう症の有病率(*)が約2倍に及んでいること
を発表しました。

*有病率:ここでは「医療機関を受診し診断を受けた有病率」を示す。

この結果は、日本医療データセンターが契約する健保組合加入者で、40代と
50代女性7,112人の健診データとレセプトデータを使い、BMI3区分(18.5未満、
18.5~25未満、25以上)別に骨粗しょう症の有病率を解析して判明したものです。
BMI18.5以上の50代女性の骨粗しょう症有病率が、約4%程度であることに対し、
BMI18.5未満の場合では8.2%と約2倍。
骨粗しょう症患者数の割合を年代別に調べてみると、2006年4月~2007年3月の
1年間で、50代女性15,598人中754人(4.8%)が骨粗しょう症と診断されており、
閉経を迎えるころの骨粗しょう症の罹患率の高さに、プラス「やせ状態」が
加わることで、さらにリスクを高めてしまうことが分かりました。


■40代、50代の骨粗しょう症患者のBMI区分別割合
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BMI区分  18.5未満      18.5-25未満     25以上
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40代   1.4%(506人中 7人) 0.7%(2,817人中21人) 0.4%(571人中 2人)
50代   8.2%(279人中23人) 4.0%(2,334人中94人) 3.6%(605人中22人)
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※分析期間:2006年4月~2007年3月、分析対象:40代50代女性7,112人


■年代別骨粗しょう症患者の有病率
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20代   0.2%(19,444人中 34人)
30代   0.4%(32,990人中117人)
40代   1.1%(22,499人中243人)
50代   4.8%(15,598人中754人)
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※分析期間:2006年4月~2007年3月、分析対象:20代~50代女性90,531人


この分析から、北里大学医学部 佐藤 敏彦准教授(公衆衛生学)は、
以下のようにコメントしています。

「今話題のメタボリックシンドローム対策においては、肥満のコントロールが
重要な課題ですが、実は比較的若い世代の女性においては、やせすぎが問題に
なっています。その弊害の一つとして挙げられるのが、加齢とともに影響が
出てくる骨粗しょう症です。
骨量は、だいたい30代くらいまでにピークを迎えますが、その後いかに骨の
カルシウムを失わないようにするかが、骨粗しょう症を予防するポイントでは
ないかと思います。
20代、30代に無理なダイエットで栄養不足にならないように充分留意すること
が大切ですね。」


■本件に関する問い合わせ先
株式会社日本医療データセンター ヘルスケア事業部
担当: 小沼、岸村
TEL : 03-3511-6781
FAX : 03-3511-6782
MAIL: FAQ@jmdc.co.jp


■関連情報
メタボリックシンドローム対策レシピ「Pep! eco-recipe(エコレシピ)vol.11」
に詳しい情報が掲載されています。
vol.11(5月1日発行)のエコレシピでは、健康的にダイエットしたい
女性向けのレシピを多く取り揃えました。
健康も美容も手に入れたい女性必見です。
http://www.jmdc.co.jp/eco-recipe

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◇JMDCデータで読むヘルスケアレポートとは
株式会社日本医療データセンターが、月1回発表するレポートで、
同社独自の技術を用いたJMDCデータ**を利用して、リアルな患者のデータから、
日本人の健康や疾病の傾向を分析するものです。

**JMDCデータ:株式会社日本医療データセンターが約33万人(2007年11月現在)
の健康保険組合加入者から収集した健康診断の情報やレセプト情報を解析した
データ。個人を特定しないよう加工され、時系列での処理が可能なため、
治療の経過などを疫学的に検証することが可能。


◇日本医療データセンター( http://www.jmdc.co.jp/ )
レセプト(診療報酬明細請求書)には、豊富な医療情報が含まれているにも
かかわらず、今までは個人情報の問題や、医療機関ごとに異なる用語や
フォーマットなどにより、データとして利用することが大変難しい状況でした。
日本医療データセンターでは、これまで約1,080万件(2008年3月末時点)の
データの処理実績で培ったデータ標準化のノウハウから、傷病、医薬品、
診療行為、医療材料の分析マスターを独自で作成。
医療分野に関わる方々に統計データをご活用頂いています。

また、本年4月から開始の特定健診・保健指導では、医療保険者がその加入者に
対して健診結果のリスクに応じた保健事業を実施、平成27年度には平成20年度
と比較して糖尿病等の生活習慣病有病者・予備群を25%減少させることが
政策目標として掲げられており、データの基盤整備から解析手法提供のニーズ
は、ますます広がるものと思われます。
このような背景のなか、国や健康保険組合の施策に対し、改善に繋げるための
「検証」というプロセスの必要性から、株式会社日本医療データセンターでは
新たなメタボリックシンドローム対策のソリューションを開発。
医療機関が健康保険組合に医療費請求時に使用するレセプトから、個人を特定
しない医療データ生成・分析を行うことができる、日本初の会社として、
健康保険組合および製薬会社などにデータ活用ソリューションを提供しています。

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