今年の色、来年の色を11月16日(“いい色”の日)に発表 ~...

今年の色、来年の色を11月16日(“いい色”の日)に発表  ~時代のムードを象徴する色を選定~

 一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA、所在地:東京都千代田区、理事長:多田 和資)では、「今年の色、来年の色」と題して今年を象徴する色、来年を象徴する色を選定し、11月16日“いい色”の日に発表しました。

今年(2015年)の色
今年(2015年)の色

一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)
http://www.jafca.org/


 一般社団法人 日本流行色協会は、1953年設立以来、あらゆる商品分野に向けた先行きカラー情報を選定、提案を行っている団体です。
 60数年にわたる活動の中で、流行する色は、その時々の時代や社会、人々の意識と関連が深いことが分かってきています。
 このたび選定された「今年の色、来年の色」は、単に流行した色、あるいは流行する色という意味ではなく、その時代のムードを象徴するさまざまなキーワードを包含した、その年のテーマカラーと言えるものです。


【今年(2015年)の色】
<色名>
ブルースカイ・ブルー Blue Sky Blue
マンセル値 6.4PB4.1/11.5(ストロング・ブルー)

<選定の背景>
キーワード:先進性、期待と不安、上品さ

●「先進性」 テクノロジーの進展
 情報コミュニケーションテクノロジー(ICT)を筆頭に、コンピューティング技術、ビッグデータ、バイオテクノロジーなどの技術が急速に進展しています。2015年に開通した北陸新幹線はブルーとカッパー(銅色)が使われました。ネコ型ロボットの「ドラえもん」にもブルーが使われ、宇宙や科学を扱う雑誌の色表現にはブルーが多用されます。ブルーは先進性の象徴とも言える色です。

●「期待と不安」 変化に対する期待と不安
 あらゆる分野で構造の変化、再構築が起こっており、これらの変化に対して人々は拠り所のない不安を感じ、安心や信頼を求める気持ちが高まっています。先に挙げた技術開発についても、進展に期待をする一方で、未知なものへの一抹の不安をも感じています。ブルーはこの2つのムードを併せもった色で、混沌とした時代には重要な色と言えます。

●「上品さ」 シンプルで清らかなムード
 2015年のファッションは、過剰に着飾らないシンプルかつ、上品さのあるムードが中心になりました。空や水を思い起こさせ、すっきりとして清らかさを感じさせるブルーはそれにフィットするカラーでした。

 以上の背景から、カラーは澄んだ空にちなみ「ブルースカイ・ブルー」を選定しました。


【来年(2016年)の色】
<色名>
アースリング(地球人)・ブラウン Earthling Brown
マンセル値 5.8YR4.2/4(モデレート・ブラウン)

<選定の背景>
キーワード:地球人、成熟、生命力

●「地球人(アースリング)」 人種や文化の違いを超えたボーダーレスな人
 情報コミュニケーションテクノロジー(ICT)の進展は、国境を超え世界中の人をつなぎ、世界のさまざまな文化を共有できるきっかけを作りました。国や性別、組織の境界を超えて、世界で活躍する人のことを今はアースリング(地球人)と呼びます。今後はクロスカルチャーによる新しい文化の誕生が期待されます。

●「成熟」 自分で物事を判断する
 あらゆる分野で構造変化が起こっている中、既成概念にとらわれず自分で考えることが重要になっています。落ち着いたトーンの安心感のあるブラウンは、物事の背景を考え、倫理感をもって判断する成熟した考え方を象徴しています。また同時に歴史を重ねて味わいのでた色合いも注目されます。

●「生命力」 ハイテク社会の中で生きている実感が求められる
 テクノロジーの進展により、私たちの生活は非常に便利になりましたが、その反動としてデジタル画面で見る仮想空間では味わうことのできない、実際に身体で物事を感じ取ることに関心を向ける人々が増えています。ブラウンは大地の色、命を育む色です。2016年は世界的なスポーツイベントが開催される年でもあり、肉体や生命を象徴する色としてブラウンを挙げました。

 以上の背景から、カラーは「アースリング(地球人)」にちなんだ「アースリング・ブラウン」を選定しました。

※マンセル値=マンセル・カラーシステムによる色の数値表現。マンセル・カラーシステムは、色を数値的に表すための表色系のひとつで、色を色相・明度・彩度の3つの属性で表現しています。

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