内外薬品、香蘇散配合かぜ薬「カゼンエース」を新発売

報道関係者各位
プレスリリース                     2007年10月29日
                           内外薬品株式会社

カゼンエース
カゼンエース

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      胃腸が弱い人、中高年向けに新しいタイプのOTC感冒薬
        香蘇散配合かぜ薬「カゼンエース」を新発売

         虚証の人向けのかぜに用いる香蘇散を配合
  多くのかぜ薬は高齢者に注意する成分が含有されていることから開発
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内外薬品株式会社(本社所在地:富山県富山市、代表取締役社長:笹山 和紀)
では、このほど、OTC市場向けの一般用医薬品として香蘇散配合かぜ薬
「カゼンエース」を発売しました。
本医薬品は、ふだんから胃腸の働きが十分でない方、および体力が低下した
中高年の方が頭痛、発熱、悪寒などのかぜの症状が現れたときに適しています。
多くのかぜ薬が高齢者に注意を要する成分が含有しており、胃腸障害を起こす
例も少なくないことから開発された新しいタイプのかぜ薬です。

本医薬品の特徴および概要は以下の通りです。
■香蘇散配合かぜ薬「カゼンエース」の特徴
1.散剤の香蘇散を配合
 漢方において体質が弱い(虚証)タイプに該当する人や胃腸が弱い人のかぜに
 用いられてきている香蘇散を配合しています。また、香蘇散はエキス化せず、
 生薬成分を顆粒化した散剤にしています。(解説参照)
2.高齢者に注意する成分は入っていない
 薬の代謝や排泄の機能が低下していることが多い高齢者に注意を喚起しなけ
 ればならない成分を除いています。(解説参照)
3.かぜの諸症状を緩和する6つの成分を含有
 香蘇散の他、アセトアミノフェン、エテンザミド、ノスカピン、
 クロルフェニラミンマレイン酸塩、無水カフェインの各成分が、発熱、咳、
 のどの痛み、悪寒、頭痛、鼻水、鼻づまりなどかぜによる諸症状を緩和しま
 す。

■香蘇散配合かぜ薬「カゼンエース」の概要
製品名  :「カゼンエース」
製造販売元:内外薬品株式会社
分類   :医薬品
包装   :顆粒12包(成人4日分)
価格   :メーカー希望小売価格 1,575円(税込)
効果・効能:かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、
      悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
用法・用量:次の1回量を1日3回、食後なるべく30分以内に服用する。
      成人(15歳以上)     1包
      11歳以上15歳未満  2/3包
       7歳以上11歳未満  1/2包
       3歳以上 7歳未満  1/3包
       3歳未満の小児は服用しないでください
成分・分量(成人1日服用量):
・非ピリン系解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン540mg、エテンザミド600mg)
・鎮咳薬(ノスカピン30mg)
・抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg)
・カフェイン(無水カフェイン120mg)
・香蘇散2,200mg(コウブシ末800mg、ソヨウ末400mg、チンピ末600mg、
 ショウキョウ末200mg、カンゾウ末200mg)

URL: http://naigai-ph.jp/item/kazenace.html


■解説:天野 宏先生にかぜの漢方薬について聞く
*天野 宏先生:薬学博士、日本薬史学会評議員、薬剤師、医療ジャーナリスト

Q :一般に風邪の初期に用いる漢方薬といえば、葛根湯(かっこんとう)を思い
  浮かべる人が多いのですが、葛根湯の適応を教えてください。
天野:
風邪の初期で、体がゾクゾクする悪寒、発熱、頭痛および首筋にこわばりが
あれば葛根湯は良く効きますが、胃腸が丈夫で、比較的ガッチリした体格の人
に対して使う薬です。漢方では、一般に体力が強い患者を「実証」、弱い人を
「虚証」と診断しますが、生理機能が低下している高齢者や虚証の人には
葛根湯を使うのはふさわしくありません。それは、葛根湯に含まれている麻黄
の主成分であるエフェドリンが交感神経を興奮させる作用があるほか、胃痛、
下痢などの消化器障害を起こす恐れがあるためです。高齢者の場合は、排尿障
害の恐れもあります。OTC薬でもdl-塩酸メチルエフェドリンを含む風邪薬は、
高齢者に慎重投与指示があるように、葛根湯も同様の配慮が必要です。

Q :―高齢者や体力が弱い虚証の人の風邪の初期にはどんな漢方処方がいい
  ですか
天野:
一般に虚証の人は体力がなく生体反応が弱いため、風邪を引くと長引かせる傾
向にあります。虚弱な人は風邪を引いたかなと感じた早い時期に適切な漢方薬
を服用すれば、こじらせずにすみます。風邪の引きはじめに使う漢方薬には、
葛根湯の他に麻黄湯(まおうとう)や小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)もありますが、いずれも麻黄を含ん
でおり、胃腸が弱い人では悪心、下痢、腹痛を起こすことがありますので注意
が必要です。比較的体力が低下した人、虚弱な人にはいくつかの漢方処方があ
りますが、新薬が合わない人、胃腸が弱い人、神経質な人、高齢者などに
香蘇散は最も良い処方だと思います。とくに高齢者は丈夫そうにみえても抵抗
力が衰えている人が多く、好んで用いられているようです。

虚証の人向けの風邪の初期に用いる漢方薬として桂枝湯(けいしとう)もありま
すが、胃腸が弱く、気うつ傾向があり、食欲不振、精神不安、頭痛などがある
人には香蘇散をおすすめします。香蘇散に関する近年の処方解説をみると、ト
ラブルが少ないこともあって、高齢者の増加とともに見直されているのではな
いでしょうか。


【会社概要】
社名   : 内外薬品株式会社
創業   : 1902(明治35)年
設立   : 1972(昭和47)年
資本金  : 5,000万円
代表者  : 代表取締役社長 笹山和紀
本社所在地: 〒930-0059 富山県富山市三番町3-10
東京支社 : 〒102-0081 東京都千代田区4-6
TEL    : 03-3261-8188(代)
FAX    : 03-3262-5752
URL    : http://naigai-ph.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
内外薬品株式会社東京支社
住所 : 〒102-0081 東京都千代田区4-6
担当 : 企画担当 笹山 敬輔
TEL  : 03-3261-8188
FAX  : 03-3262-5752
E-MAIL: skeisuke@naigai-ph.co.jp

有限会社オフィスK
所在地: 〒107-0062 東京都港区南青山5-6-9-306
担当 : 加藤 眞人
TEL  : 03-5466-9151
FAX  : 03-5466-9159
E-MAIL: kat@abox9.so-net.ne.jp

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