KVH、MEFキャリアイーサネット2.0認証の国内・国外サービスを日本初提供へ

KVHが属するColtグループ配下で次世代イーサネットサービス「etherXEN」が対象

アジアの情報デリバリー・プラットフォームを提供するKVH株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:東瀬 エドワード、以下「KVH」)の親会社であるColt Technology Services(コルト・テクノロジー・サービス、以下「Colt」)は本日、Point-to-Point型サービス(E-Line)、Any-to-Any型サービス(E-LAN)、ハブ・アンド・スポーク型サービス(E-Access)においてMEF キャリアイーサネット 2.0(CE 2.0)認証を取得したことを発表しました。この認証は、KVHの「etherXEN」を含むColtグループの国内・国際ネットワークサービスが対象となっています。KVHはMEF CE2.0認証のサービスを提供できる日本初の通信事業者となります。

第一世代のサービス標準でありColtがすでに認定されていたCE 1.0の拡張版であるCE 2.0は、相互運用性と相互接続性を非常に重視しており、すべての試験は独立系の第三機関によって実施されます。認証によってエンドユーザーは新しいサービスの選択プロセスを速めることができ、調達リスクの削減にも寄与します。CE 2.0の開発は、急速な成長と進化を遂げている、マルチベンダーによるネットワークやサービスが標準化しているキャリアイーサネット市場によって推進されました。

Coltのネットワークサービス部門戦略およびビジネス開発担当バイスプレジデントであるZhongmin Guoは、次のように述べています。「今回の認証取得により、当社のキャリアイーサネットサービスの設計、品質、パフォーマンスが世界中で一貫性があり、最高水準かつ最新の業界標準に適合していることが証明されました。お客様により良いサービスを提供できるよう、今後も当社の広範なネットワークへの投資を続け、サービスの改善に努めてまいります。」

KVHテクノロジー本部 執行役員である濱田義之は、次のように述べています。「当社が日本で初めてのMEF CE2.0認証取得ネットワークサービス提供事業者となったことを、大変光栄に思います。『etherXEN』製品ポートフォリオにおいてこの度認証を取得できたことは、厳格な試験要件に応えたチームの努力とともに、国際標準に適合するイーサネットサービスを提供するための継続的な取り組みの証でもあります。」

ColtおよびKVHのイーサネットサービスは、複数のアワードを受賞しているモジュラーMSPプラットフォームである Carrier Ethernet Multi-Service Platformを基盤にしています。モジュール型でオープン、かつベンダーに依存しないこのプラットフォームは、自社のデータセンターと世界中に何百何千もの拠点を有する本社とを接続する必要性のあるキャリアや大企業の複雑な接続要件に対応するために設計されています。広範な相互運用性と相互接続性を提供する一方でネットワークの複雑さとCAPEXを低減し、お客様の帯域要件に従って複数ベンダーによるネットワーク上でデータセンターサービスを迅速に展開できるようになります。

MEFプレジデントのNan Chen氏は次のように述べています。「MEFは、Coltが複数のイーサネットサービスにおいてCE 2.0の厳しいパフォーマンス要件を満す優れた業績を称えます。CE 2.0認定はColtのアワード受賞サービスプロバイダーとしての成功によるものであり、イーサネットサービスの卓越性と革新へのColtの取り組みを示しています。」

Coltは昨年、イーサネットサービスにおける業界のリーダーとしてMEFに認められ、名誉ある「MEF Ethernet Excellence Awards」を6つのカテゴリーで受賞しました。Coltは10年連続で、同アワードを受賞しました。また、KVHも昨年11月に「MEF Ethernet Excellence Awards 2014」において「Best Service of the Year - APAC」を受賞しています。

MEFはキャリアイーサネットの国際的な業界団体であり、キャリア、サービスプロバイダーその他の企業が信頼することができる業界標準と基準を設定することによって、キャリアクラスのイーサネットネットワークおよびサービスの世界的な普及を目指しています。


KVH について
KVHはアジア太平洋地域で事業展開するITサービス、データセンター・プロバイダーとして、クラウドとネットワークを統合したソリューションおよび業界最高クラスのサービスを提供すべく日本で設立されました。KVHは自社保有する通信インフラを通じ、お客様の重要なビジネス情報の配信、共有、処理、保管における課題をIT、クラウド、データセンター、マネージド・ネットワーク、プロフェッショナルの各種サービスで解決します。
Colt(ロンドン証券取引所:COLT)傘下であるKVHは、Coltの有する世界規模のネットワーク、ITサービス、データセンターを活用し、ヨーロッパ、アジア、米国における28ヶ国200以上の都市を接続し、47主要都市にてメトロポリタン・エリア・ネットワークを展開しています。Coltはヨーロッパにて22カ所のキャリア・ニュートラルなデータセンターを所有・運用し、KVHはアジア太平洋地域にて7カ所を運用しています。 詳しくはwww.KVHasia.comをご覧ください。

Colt について
ColtはITインフラをグローバル展開し、企業向けネットワーク、音声、データセンターサービスを通じて企業のビジネスゴール達成を支援する通信事業者です。顧客には銀行及び金融グループのトップ25社のうち18社、グローバルメディアおよび通信事業者のトップ25社のうち19社(Forbes 2000リスト、2014年)が名を連ね、50以上の取引所およびヨーロッパの主要13銀行との取引実績を有しています。
Coltの接続都市は世界200を超え、ヨーロッパ、アジアおよび北米で事業展開しています。また近年、東京に本社を持ち香港、ソウル、シンガポールに拠点を有する通信事業者であるKVHと事業統合しました。
Coltはロンドン証券取引所に上場しています(COLT)。

メトロ・イーサネット・フォーラム(MEF) について
MEFは800億ドルを超えるキャリア・イーサネットサービスとその技術に関するグローバル市場を加速させ、CE2.0、SDN、NFVとともに第三世代ネットワークの成長を支えるLSO(ライフサイクル・サービス・オーケストレーション)の標準化団体です。43ヵ国220のグローバルなメンバー団体から構成され、サービスプロバイダー、ネットワークソリューションサプライヤーを含むステークホルダーがCE2.0とLSOの発展を推進することを目的としています。
MEFの主要な活動はCE2.0仕様、運営に関するフレームワーク、サービス及び機器への認証プログラム策定です。詳細についてはwww.mef.netをご確認ください。
14年というキャリア・イーサネットの歴史にもとづき、MEFが現在注力しているのはより効率的で自動化されたネットワーク上での俊敏性を保ちつつサービス保証とオーケストレーションが可能なLSOのAPIの開発です。また、MEFはネットワーク接続技術とサービスにおけるビジョンとして「第三のネットワーク」を掲げており、俊敏かつオンデマンドでユビキタスなインターネット技術とCE2.0のセキュリティ技術の担保を目指しています。第三世代ネットワークとLSOに関する詳細についてはMEFの公開している白書各種をご確認ください。

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