NTTコミュニケーションズ株式会社のロゴ

    NTTコミュニケーションズ株式会社

    電力の利用状況から高齢者の生活を見守るサービス 「おげんきりずむ(仮称)」のフィールドトライアルを金沢西病院と共同で開始

    ~IoT技術で電力センサーのデータをクラウドに送信、アプリで確認が可能~

    サービス
    2015年7月30日 11:00

     NTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com)は、電力の利用状況から居住者の活動状況を判断できるNTT研究所の技術(*1)を応用し、離れて暮らす家族の生活を見守ることができるサービス「おげんきりずむ(仮称)」のフィールドトライアルを、2015年8月より開始します。

    サービスイメージ

     本サービスは、一人暮らしの高齢者世帯などの分電盤にIoT(*2)機器(センサー)を設置することで、その利用電力の推移から生活リズム(睡眠時間/外出時間/在宅活動時間の3つ)を判断し、その結果を、スマートフォン用のアプリ(*3)で「見える化」するものです。
     リアルタイムの生活リズムだけでなく、過去と比較した変化も知ることができるほか、居住者が長時間活動していない場合には、アプリに「ちょっと心配メッセージ」などが通知(*4)されます。
     医療法人社団 博友会 金沢西病院(石川県金沢市、略称:金沢西病院)と連携してフィールドトライアルを行い、事業化に向けた検証を行います。

    <サービスイメージ>
    https://www.atpress.ne.jp/releases/69031/img_69031_1.jpg


    1. 背景
     社会における高齢化が進展する中、離れた場所に住む高齢者の健康状況を見守りたいというニーズが顕在化しています。とくに、一人暮らしの高齢者の健康を気遣う家族は増えており、簡単かつ安価な手段の提供が望まれていると言えます。
     NTT Comはこのような状況に対し、IoT、クラウド、ネットワークサービスなどの強みを持つ分野のサービスを活用することで、見守る側にも、見守られる側にもやさしいスマートな見守りサービスを提供します。


    2. 特長
    (1) アプリだけで、簡単かつ安価に見守ることが可能
     居住者の睡眠時間/外出時間/在宅活動時間は、スマートフォンのアプリだけで簡単に確認できます。また、居住者の宅内に取り付けるのは電力センサーのみで、高額な機器を必要としないため、安価にサービスを利用することができます。

    (2) 生活の邪魔にならず、見守られる側も安心
     電力センサーのみで見守りを実現しているため、見守られる方は、機械のボタンを押したり、通報したりといった一切の操作が必要ありません。また、モニタリング用のカメラや身体に着用する機器なども不要ですので、常に見張られているような煩わしさを感じることがありません。


    3. フィールドトライアルの内容
    ■実施地域
     石川県金沢市内のモニター世帯。トライアルのパートナーである医療法人社団 博友会 金沢西病院からモニターの紹介などを受けて実施。

    ■実施期間
    2015年8月~2016年2月


    4. 今後の展開
     自治体、病院、介護事業者、警備事業者、配食事業者などのパートナーと連携したサービスの提供・販売体制を構築します。
     将来的には、AI(人工知能)を利用して見守りのサービスの精度向上を行うとともに、バイタルデータや食事・運動データなどもインプットするデータとして加え、病気予防などのアドバイスを行う健康管理サービスを提供するなど、より広範なサービスの提供を検討していきます。


    (参考:商用サービス提供時の内容)
    ■提供機能
    (1) 電力センサーによる消費電力推移の測定・分析
    (2) スマートフォン向けアプリにおける
    ・「睡眠時間」「外出時間」「在宅活動時間」3つの時間の表示
    ・3つの時間の過去と比べた推移
    ・電力の使用量に長時間変化がない場合の「メッセージ」配信
    「ちょっと心配メッセージ」:12時間継続して電力使用に変化がない場合
    「かなり心配メッセージ」 :24時間継続して電力使用に変化がない場合

    ■提供範囲
    電力センサー、ネットワーク接続装置、アプリ、モバイルネットワーク

    ■提供予定価格
    初期費:10,000円程度(電力センサー、ネットワーク接続装置など)
    利用料:月額1,000円程度(アプリ、モバイルネットワーク)

    ■提供予定時期
    2016年春


    *1:NTTネットワーク基盤技術研究所が開発した行動活性度判定技術を用いています。利用電力の上昇や下降が生じたとき、家電製品などの自動的な動作によるものと人間の自発的な機器操作によるものを峻別し、居住者が宅内で行動しているかどうかを推定します。
    *2:Internet of Thingsの略。「モノのインターネット」とも。コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせてインターネットに接続させることにより、従来にない効率的な機器管理を行ったり、新しいサービスを生み出したりする取り組みや技術のこと。
    *3:トライアル提供時は、アプリではなく専用のWebサイトで確認。
    *4:トライアル提供時は、アプリへのプッシュ通知ではなくメールで配信。

    シェア
    FacebookTwitterLine

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
    プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

    NTTコミュニケーションズ株式会社

    NTTコミュニケーションズ株式会社