20種のAIエージェントを活用した業界別ソリューションの提供を開始
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、株式会社エクサウィザーズ(以下 エクサウィザーズ)との資本業務提携※1を通じた取り組みの一つとして、業務に特化した20種のAIエージェントを活用した業界別ソリューション(以下 本ソリューション)を、2025年6月19日より提供開始します。業務理解に優れたAIエージェントを、迅速かつ簡易に導入できるようになることで、企業の生産性向上や競争力強化に貢献します。
1.背景
昨今、生成AI技術は急速に進化し、さまざまな分野での応用が進んでいます。特に、企業においては「生成AIを使ってみる」フェーズから「生成AIを業務に組み込む」フェーズへ移行してきている中で、共通的な生成AIツールを導入しただけでは各業務への適用が難しく、導入はしたものの業務プロセスの中に組み込めず積極的に活用できていないという課題が浮き彫りになっています。また業務に合わせた生成AIを導入しようとすると、業務ごとにゼロから設計・開発を行う必要があるため、企業への導入にあたっては高いコストと長い開発期間が課題となっています。
こうした課題に対し、NTT Comはエクサウィザーズとともに、業務に特化した20種のAIエージェントを活用した業界別ソリューションの提供を開始します。
2.本ソリューションの概要とユースケース例
本ソリューションでは、業務を理解したAIエージェントに、業界知識やルールなどのデータを掛け合わせることで、業務プロセスに組み込んで活用できる生成AIを実現します。さらに、ベースとなるAIエージェントに個社の業務仕様に合わせたカスタマイズを加えることで、コストや開発期間を最小限に抑えながら業務の即戦力として活用いただけます。これにより、さらなる業務効率化や新たな価値の創造を実現します。
20種のAIエージェントは、文書作成、データ分析、モニタリングなどの各業務を行うことができます。これらのエージェントを組み合わせ、各業界向けに特化させたソリューションとして提供します。
<20種のAIエージェント 各業界向けソリューションとしての展開イメージ>
業界別ソリューション例(1)
■業務シーン
金融業界におけるお客さまへの提案業務の支援
■提案業務支援エージェントの流れ
・業務ヒアリングエージェントと対話して提案方針を策定。
・セールスデータ分析エージェントにて商談履歴や財務データ等の分析を実施し、提案の材料となる分析データを収集。
・提案方針と分析データをもとに、提案資料作成エージェントにて過去の提案資料等を参考にしながら新規提案書を作成。
業界別ソリューション(2)
■業務シーン
製造業における知財文書作成の支援
■知財文書作成エージェントの流れ
・業務ヒアリングエージェントへアイデアを入力し、対話しながら特許となりうるポイントを整理。
・社内ナレッジエージェントや外部情報リサーチエージェントで、社内知財アイデアや出願済特許の情報を収集。
・文書作成エージェントにて特許出願に必要な出願書類を作成。
<画面イメージ 知財文書作成エージェントが特許となりうるポイントを整理>
3.提供開始日
2025年6月19日
4.提供方法
NTT Comの業界別ソリューションのラインアップの一つとして展開いたします。
5.お申し込み方法
NTT Com営業担当までお問い合わせください。
6.今後の展開
初期ターゲットは専門性が高い業務の多い金融・公共・製造業界と設定しておりますが、今後は全業界をターゲットに、2026年に200種のAIエージェントの展開をめざします。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律分散型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。
https://www.ntt.com/business/lp/docomobusiness/db2024_sol.html
※1:報道発表「NTT Comとエクサウィザーズの資本業務提携について」(2025年5月28日)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0528_2.html