ヤンマー、部品事業の要となる価格マネジメントシステムを刷新 ...

ヤンマー、部品事業の要となる価格マネジメントシステムを刷新  100万点に及ぶ部品の適正価格設定を実現

~国内外における価格ガバナンスを強化~

 顧客の保守ビジネス(アフターマーケット)の最適化ソリューションプロバイダであるシンクロン・インターナショナルAB(本社:スウェーデン ストックホルム、日本法人:シンクロン・ジャパン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:落合 克人、以下 シンクロン))は、建設機械、産業用エンジン、農業機械など多岐に渡って事業を展開するヤンマー株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:山岡 健人、以下 ヤンマー)の価格マネジメントシステムとして、戦略的な価格設定をクラウド環境で実現する「Global Price Management(グローバル価格管理)」が採用されたことを発表いたします。

価格決定の全容を知り、適正な価格設定を実現する
価格決定の全容を知り、適正な価格設定を実現する

Global Price Management(グローバル価格管理):
http://www.syncron.com/ja/solutions_JA/gpm-page/


■導入に至った経緯
<保守部品の売上と利益の改善が急務>
 ヤンマーは2012年に創業100周年を迎え、新たに「持続可能な資源循環型社会の実現」を目指し、食糧生産とエネルギー変換を主軸として、建設機械や農業機械、小形・大形エンジンなど7つの事業を展開しています。また、同時に昨今では保守部品ビジネスにも注力しており、その売上とそれに伴う利益の改善を急務としていました。
 これまで同社では、保守部品の価格管理システムには、自社で開発したシステムを利用していました。しかし、従来のシステムでは、月に2,000点余の新規入力があるにも拘らず、部品のセグメント化がされておらず、適正な価格設定ができていませんでした。更に、日本と海外拠点での価格付けに関してもポリシーが共有化されておらず、整合性が取れていない状態が続いていました。

<100万点の保守部品の価格最適化を実現するGlobal Price Managementを選択>
 そこで同社では、まず、全体で約100万点にも及ぶ保守部品を主力3事業に絞ってプロジェクトを発足、価格管理システムの刷新を決定しました。当該プロジェクトの狙いは以下5点です。

(1) 価格管理重要部品の定義化と現行部品マスターの整備
(2) 戦略的価格設定への転換
(3) 競合・市場情報を踏まえた価格設定ポリシーの作成
(4) 販売代理店、ディーラーなどへの価格設定ポリシーの徹底
(5) 価格設定プロセスの変革

 いくつかのソリューションを検討した結果、世界だけでなく、日本国内においても導入実績を持ち、また、シミュレーション機能やビジュアライゼーション機能を含め、プロジェクトの目的を満たすに足る機能を十分に備えていることを評価し、ヤンマーはシンクロンがSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)で提供する「Global Price Management(グローバル価格管理)」の採用を決定しました。

<今後は、他事業部への展開も検討>
 ヤンマーでは、Global Price Managementを活用した価格マネジメントシステムを2015年10月にサービスインする予定であり、現在は、改めて機能検証や概念検証などを実施しています。また、今回の価格マネジメントシステムの刷新が軌道にのったタイミングで、他事業の保守部品価格にも同ソリューションを導入する予定です。


■ヤンマー 常務執行役員 グローバルカスタマーサービスユニット ユニット長 小林 文博氏のコメント
「シンクロンの『Global Price Management(グローバル価格管理)』は、我々の価格設定プロセスに効率的に効果をもたらしてくれる良いツールだと認識しています。しかし、その良いツールを活かすも殺すも、利用者次第なので、弊社の組織ならびに各人の目的達成意識が重要だと思っています。また、価格最適化という分野においては、シンクロンのサポートも重要だと思っており、シンクロンが過去の実績から培ったであろう経験や知見にも期待しています。」


■Global Price Management(グローバル価格管理)について
 シンクロンのGlobal Price Management(グローバル価格管理)は、価格付けを行う際に必要な部品セグメンテーションと戦略立案を支援します。一律に原価積み上げ方式で機械的に設定していた部品価格を、その部品の持つ機能に応じた価格に再設定することによって、見逃していた利益を取り戻すことができます。また、状況に応じた柔軟な価格設定も支援します。

URL: http://www.syncron.com/ja/solutions_JA/gpm-page/


■ヤンマー株式会社について
代表取締役社長: 山岡 健人
設立     : 1912年(明治45年)3月
URL      : https://www.yanmar.com/jp/
事業内容:
1.農業機械・農業施設(トラクタ、コンバイン、田植機、管理機ほか)
2.建設機械(ミニショベル、ポータブル発電機、投光機)
3.エネルギーシステム(マイクロコージェネ、ガスヒートポンプほか)
4.小形エンジン(産業用小形ディーゼルエンジンほか)
5.大形エンジン(船舶発電用/推進用ディーゼルエンジンほか)
6.マリン(中小形マリンディーゼルエンジン、プレジャーボートほか)
7.コンポーネント(油圧機器、トランスミッションほか)などの
 研究・開発、製造、販売


■Syncron International AB について
CEO : Anders Gruden(アンダース・グルデン)
本社: スウェーデン ストックホルム
URL : http://www.syncron.com/

 シンクロンは、アフターマーケット(保守ビジネス)の最適化ソリューションをクラウドベースで提供する、グローバルリーダーです。シンクロンは「Global Inventory Management(グローバル在庫管理)」、「Global Price Management(グローバル価格管理)」、「Global Order Management(グローバル オーダー管理)」、そして「Master Data Management(マスター・データ・マネジメント)」といったソリューションを持ち、世界各国の製造業、関連代理店に支持されています。

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