WEF技術開発、850Wブロワーのみで炉内2000℃を実現  省エネ型高温焼却装置の産廃処理試験で効果確認

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    2026年10月20日 09:30

    WEF技術開発株式会社(滋賀県)は、わずか850Wのブロワーだけで炉内を最高2000℃に維持できる焼却装置の開発を進めており、2026年10月6日の試験では産業用フェルト約1m3を約5時間で処理。補助燃料ゼロでの連続燃焼を確認しました。


    投入時の炉内温度は約1500~2000℃で、産業用フェルト約1.0m3を約5時間で処理しました。投入されたフェルトが数十秒程度で目視上消失するなど、迅速な燃焼が確認されました。

    本技術は、炉内の空気の流れを制御し、活性酸素投入することで高温燃焼を促進し、廃棄物自体が持つ燃焼エネルギーを有効に利用することで、難分解処理物の省エネ・低コストな処理技術構築を目指すものです。


    高温燃焼装置

    高温燃焼装置


    1.開発の背景

    近年、産業廃棄物の処理では、処理コストの削減、エネルギー消費量の低減、環境負荷の軽減が重要な課題となっています。

    特に、廃プラスチック、ゴム、繊維類などの処理では、安定した燃焼と効率的な熱利用が求められています。

    WEF技術開発株式会社では、こうした課題に対応するため、炉内の空気流制御に着目した高温焼却技術の開発を進めてきました。

    本技術は、空気の供給方向や炉内の流動状態を工夫することにより、燃料と酸素の混合、燃焼の安定化、熱の有効利用を図るものです。



    2.2000℃高温焼却装置の特徴

    本装置の大きな特徴は、炉内の空気の流れを積極的に制御することにあります。

    空気の旋回流を利用することで、燃焼ガスの混合や高温領域での反応を促進し、高効率な燃焼を実現することを目指しています。

    今回、試験装置の供給空気に活性酸素を混合した場合の燃焼効率の確認、廃棄物投入方法、排ガス処理の検討を行いました。

    これらの技術を組み合わせることで、以下の性能向上を目指します。

    ・高温燃焼による廃棄物の迅速な処理

    ・空気流制御による燃焼効率の向上

    ・外部エネルギー消費量の低減

    ・廃棄物の減容化

    ・排熱回収によるエネルギーの有効利用



    3.産業廃棄物の処理試験で効果を確認

    2026年10月6日、滋賀県内の試験施設において、産業用フェルトの処理試験を実施しました。


    【試験概要】

    処理詳細

    処理詳細


    試験では、フェルトを小分けにして投入口から順次投入しました。

    その結果、投入したフェルトが急速に燃焼し、個々の投入物が数十秒程度で目視上消失する現象を確認しました。

    約1.0m3のフェルトについて、投入開始から約5時間で処理を終了しました。

    処理後には少量の黒色炭化物が確認されましたが、初期燃焼に使用した木材由来の残渣と推定されています。

    また、高温で安定して燃焼している間は、煙突からの白煙は目視では確認されませんでした。


    処理試験

    処理試験

    フェルト投入

    フェルト投入


    4.今後の開発と実用化

    WEF技術開発株式会社では、今回の試験成果を踏まえ、装置の実用化に向けて以下の開発を進めます。

    今後、燃焼機構の解明、省エネルギー性能の定量評価、排ガス対策などを進め、難処理廃棄物にも対応できる次世代型高温処理装置として実用化を目指します。


    (1) 難処理廃棄物の処理

    PFAS吸着活性炭やPVC等の塩素系、医療廃棄物に特化した処理システムの構築、これらは現在まだ処理方法が確立されていません。2000℃燃焼なら、比較的処理可能性が大きくなります。


    (2) 太陽光発電バックシート、電気製品基板等からの金属の回収

    試験処理物

    試験処理物

    処理後残留金属類

    処理後残留金属類


    上記試験結果のように、バックシート等の有機部分は数分で消滅します。炉内は、2000℃の炎が旋回している状態ですので、金属は溶解することなく回収可能になります。


    (3) パイプヒーターによる種火の供給

    現在、燃焼の種火は木材供給で行っています。これを新たに2000℃対応となるよう製作したパイプヒーターで行うことで、木材投入作業を無くし、今後は機械的に安定処理に繋げます。


    過熱パイプ

    過熱パイプ


    (4)環境性能の検証

    排ガス中のCO、NOx、ばいじん、ダイオキシン類などの測定を行うと共に、急冷、スクラバー処理を行うことで、実用化に必要な排ガス処理・環境対策を進めます。


    2000℃処理システム完成予想図

    2000℃処理システム完成予想図


    5.今後の展望

    WEF技術開発株式会社は、独自の高温燃焼技術を活用し、従来処理が難しかった廃棄物の効率的な処理と、エネルギー消費量の削減を両立する装置の実用化を目指します。

    今後は大学・研究機関等との連携も視野に入れ、炉内の燃焼メカニズムの解明と技術の高度化を進める方針です。

    将来的には、国内の産業廃棄物処理に加え、海外における廃棄物問題の解決にも貢献してまいります。

    現在、共同で開発、製作、販売をしていただける企業を募集しています。



    ■会社概要

    商号  : WEF技術開発株式会社

    代表者 : 代表取締役 青山 章

    所在地 : 滋賀県大津市堂1-19-15

    設立  : 2016年7月

    事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売

    URL   : https://aoyama-wefit.com

          https://mgworld.aoyama-wefit.com (マグネシウムワールド)

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