WEF技術開発、ベトナムで活性酸素技術利用広がる

    繊維産業排水の色・COD処理、浄水場のアンモニア処理等

    企業動向
    2026年1月30日 09:30

    WEF技術開発株式会社(本社:滋賀県大津市、代表取締役:青山 章)は、近頃ベトナムでの活性酸素利用案件が増加していることをお知らせします。環境省「アジア水環境改善モデル事業」に活性酸素を用いた繊維染色産業の水質改善事業が採択され、また滋賀県やハノイ建設大学(HUCE)のサポートで、ハイフォン市浄水場でアンモニア態窒素処理に取組んでいます。その他にも、工場排水余剰汚泥の燃料化、ぺットリサイクル工場の難分解排水処理、増殖するホテイアオイの飼料化など、引合いがベトナムに集中している状況です。



    1.「平成7年アジア水環境改善モデル事業」

    繊維染色産業の排水規模は大きく、かつ、難分解性有機物や着色水の除去に多大な投資をしているが、排水基準(COD、色度等)の遵守が難しい状況にあり、周辺水域への水質汚濁が懸念されています。昨年(2025年)排水基準が見直され、全般的に数値が下がり厳しくなりましたが、特に繊維産業は今までの特例がなくなり他の工場廃水と同基準となったため、更に順守が難しい状況になっています。

    また、染料が処理できないため染色関連工場で発生する余剰汚泥は特別廃棄物に指定され、処理費も大きな負担となっています。


    ■事業1年目にテーブルテストで処理能力確認

    今回の事業のカウンターパートナーであるベトナム科学技術アカデミーエネルギー環境科学技術研究所 (VAST-ISTEE)に活性酸素水処理装置「W-Gaia」を持込み、数社の染色企業の排水のテーブルテストをしていただきました。


    1)VAST-ISTEEでのテーブルテスト


    画像(2)テーブルテスト

    画像(2)テーブルテスト


    2)色処理試験


    画像(1)染色排水処理試験

    画像(1)染色排水処理試験

    画像(3)処理データー

    画像(3)処理データー


    3)工程水(精錬)のCOD処理


    画像(4)精錬排水処理試験

    画像(4)精錬排水処理試験

    画像(5)処理データー

    画像(5)処理データー


    ■関係企業・機関の反応

    1)NASILKMEX(ナムディン省・実証試験依頼企業)

    色処理薬剤費用が処理関連コストの7割近くになっており、また処理水槽・生物処理槽の設置面積も大きい。ランニングコストと汚泥処理費用削減、処理設備のコンパクト化が可能なら、すぐにでも導入したい、と非常に積極的に協力していただいています。


    2)ベトナム繊維アパレル協会(VITAS)

    1月22日に協力依頼で訪問。ベトナムの繊維・アパレル産業は、世界第3位(東南アジアでは中国に次ぐ第2位の規模)の輸出国であるが、一つ問題を抱えている。それは色排水基準が厳しいため染色関連企業が少ない。もしこの技術で課題が解決すれば、ベトナムの繊維関連産業は飛躍的に伸びる、と全面協力をしていただけることになりました。



    2.ハイフォン市浄水場でアンモニア態窒素処理試験

    ベトナム国内の下水処理施設の普及率は20~30%と低いため、国内の各浄水場でアンモニア態窒素や難分解化合物処理が大きな問題となっています。

    今回、ハノイ建設大学と共に共同研究に参画しているハイフォンウオーター JSCは、ベトナム第4の都市であり、北部最大の港湾都市であるハイフォン市の主要な給水事業者です。同社は、ハイフォン市内10か所で浄水場を運営し、住民に供給しています。中でも、河川水を取水しているAn Duong浄水場(処理能力:200,000 m3/日)では、原水のアンモニア態窒素およびCODの濃度が非常に高く、さらなる水質改善が求められています。

    同浄水場では、数年前に日本のODA支援により、微生物を活用した最新のろ過技術が導入されましたが、アンモニア態窒素除去率は15~20%程度にとどまっているのが現状です。


    ■処理試験スタート


    画像(6)ハイフォンW打合せ

    画像(6)ハイフォンW打合せ

    画像(7)浄水場での試験開始

    画像(7)浄水場での試験開始


    ■試験経過

    ・ベトナムの河川の汚染は年々悪化しており、ハイフォン市のように下流域にある都市の浄水場では対応に非常に苦慮しているようです。ニンビン省農業環境局(DAE)でも、河川下流の水質が指標を超えることが最近多々あるとの報告がありました。

    ハイフォンウオーターではイニシャルコストを抑えて、有機物(特にアンモニア態窒素)を効果的に処理できる技術を探査しており、オゾン処理に可能性を見出してはいたが、能力・コスト面から導入決定できなかったので、当社の活性酸素処理に非常に期待している、といっていただいています。


    ・2回試験を行った結果、下記の課題が出てきました。

    当社での活性酸素水処理はほぼすべて高濃度処理でした。今回のアンモニア処理は、浄水場では高濃度ですが、排水処理では非常に低濃度になります。今までのような処理システムでは、有機物との接触効率が悪くなりますので、処理時間が長くなってしまいます。現在、活性酸素バブルとアンモニアの接触効率を上げる方法を検討しており、2月後半に再確認の予定になっています。



    ■会社概要

    商号  : WEF技術開発株式会社

    代表者 : 代表取締役 青山 章

    所在地 : 滋賀県大津市堂1-19-15

    設立  : 2016年7月

    事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売

    URL   : https://aoyama-wefit.com

          https://mgworld.aoyama-wefit.com (マグネシウムワールド)

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