「竹山団地プロジェクト」が2026年度グッドデザイン賞を受賞!
神奈川大学サッカー部員と住民が団地に新たな日常を生み出す地域活性化プロジェクト
神奈川県住宅供給公社 (所在地:横浜市中区、以下「当公社」)、学校法人神奈川大学(所在地:横浜市神奈川区、以下「大学」)、特定非営利活動法人KUSC(所在地:横浜市緑区、以下「NPO」)および竹山連合自治会(所在地:横浜市緑区、以下「連合自治会」)が協働して展開する「竹山団地プロジェクト」が、このたび2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。

竹山団地プロジェクト
■背景
竹山団地は、1960年代に当公社が開発した郊外型大規模団地で、エレベーターのない5階建ての住棟が多くを占め、上層階を中心とした賃貸住宅の空き住戸の増加に加え、住民の高齢化に伴う外出機会の減少や地域活動の担い手確保等が課題となっていました。
そこで当公社と大学は2020年3月に地域活性化と学生の健全育成に関する連携協定を締結し、連合自治会の協力のもと、空き住戸を活用して同大学サッカー部の学生が団地に暮らす仕組みを構築。学生は地域の一員として、環境美化や地域行事への参加など、日常的な地域活動に関わってきました。
さらに2024年には、団地内商店街の空き店舗を交流と運動の拠点として整備。学生が地域を支え、地域が学生の学びや成長を支える「共助循環型コミュニティ」のさらなる形成を目指しています。
■展開内容や目的
(1)学生と住民が相互に見守り、学び合う「共助」の関係性づくり
4学年約60名の学生が団地内の賃貸住宅に点在して暮らし、一人ひとりが住民と日常的なコミュニケーションを重ねています。夏祭りや防災訓練などの地域行事への参加を通じて地域の歴史や文化を学ぶ一方、スマホ教室や新施設での運動指導など、学生の知識や経験を生かした活動も実施。世代を超えて互いに支え、見守り、学び合う「共助」の関係性を育んでいます。

学生と住民が相互に見守り、学び合う「共助」の関係性づくり1

学生と住民が相互に見守り、学び合う「共助」の関係性づくり2
(2)一過性の支援ではなく、社会的・経済的価値を生み出す仕組みづくり
学生の活動を単発のボランティアで終わらせず、団地住民の健康づくりをはじめ、教育・福祉・交流など、地域の多様な価値につなげています。活動の一部を有償化することで、学生の継続的な参画を支えるとともに、地域内に新たな経済循環を生み出し、持続可能な仕組みとしての定着を目指しています。

一過性の支援ではなく、社会的・経済的価値を生み出す仕組みづくり
■プロジェクトの主要拠点となる施設のデザイナー
本プロジェクトの主役は団地住民とサッカー部員ですが、新たな交流を生み出す拠点となる施設の設計・意匠やコミュニケーションデザインには、住宅から公共施設まで多種多様なプロジェクトをカタチにしてきた株式会社irodori一級建築士事務所の一色 ヒロタカ氏、神奈川大学建築学部[まち再生コース]山家 京子教授、上野 正也准教授、塩脇 祥特別助手並びに学生が中心となり関わっています。

写真上段左から:株式会社irodori 一色 ヒロタカ/神奈川大学建築学部まち再生コース 山家 京子、上野 正也、塩脇 祥 下段左から:神奈川大学建築学部まち再生コース(当時在籍学生) 兼田 聖人、篠原 光汰、関川 吹雪、濱 大智
■グッドデザイン賞 評価コメント
今回の受賞にあたり、審査委員から以下のコメントをいただきました。
少子高齢化が進む団地においては社会課題が山積みである。本プロジェクトのように地域の大学、NPO、自治会が連携して新たなコミュニティ形成と活性化を生み出そうという姿勢は、団地の課題を突破するアプローチとして大変ユニークで新しい視点をもたらす。 大学のサッカー部が核となっているという物語性によって強い個性が生じており、またデザインの面白さにもつながっている。大学が地域に関わるプロジェクトにおいては、一過性のイベントになってしまう心配が常に伴うが、本プロジェクトでは活動が活発な体育会系部活動と連携することで、その問題が解決されている点がプロジェクトデザインとして秀逸である。 本プロジェクトによって、団地の関係者がエンパワーされ、団地としての価値向上や空間更新も含めて、改革が展開していくことに期待をしたい。
■グッドデザイン賞を受賞して
竹山団地で地域の皆さまと積み重ねてきた取組を、このような形で評価いただけたことを大変うれしく思います。今回の受賞は、住まいを提供するだけでなく、その先にある一人ひとりの暮らしを支え、地域の未来を共に創っていくという公社の役割を、竹山団地という場で実践してきた結果の一つだと考えています。今後も、多様な主体との連携を大切にしながら、地域の特性に応じた「新しい価値」を生み出し、持続可能な地域づくりにつなげてまいります。
――――― 神奈川県住宅供給公社
神奈川大学サッカー部が、竹山団地で日々の暮らしを営みながら、競技力の強化と人間力の育成に取り組むことができるのは、公社、NPO、そして何よりも地域の皆さまのご理解とご協力があってのものであり、今回の受賞は、学生たちと地域の皆さまとの信頼の絆が、価値ある新たなデザインとして評価されたものと思っております。横浜に開学し、まもなく100周年を迎える本学園は、地域の発展とともに引き続き教育・研究活動に取り組んでまいります。
――――― 学校法人神奈川大学
6年間、地域住民の皆さまのご理解、ご協力のもと、公社、大学、連合自治会とともに進めてきた竹山団地プロジェクトに関して、このたび、このような形で受賞できましたこと、心から嬉しく思います。KUSCは、神奈川大学創立者の米田吉盛先生の「教育は人を造るにあり」との信念を常に心に刻みながら、教育の一環としてのサッカー部の活動を支えてまいりましたが、今後とも、部員の皆さまと地域住民の皆さまが竹山団地という舞台で、さらに協働・発展できるよう支援してまいります。
――――― 特定非営利活動法人KUSC
■竹山団地をめぐる「共助のデザインを学ぶ団地ツアー」を開催
グッドデザイン賞の受賞を記念して、竹山団地での取り組みを実際にご覧いただける団地ツアーを開催いたします。
ツアー当日は、本プロジェクトの立ち上げに携わった当公社および大学・NPOの担当者から、プロジェクトの背景や仕組み、取り組みのポイントをご説明いたします。また、団地内の主要施設を巡りながら、地域で暮らし活動する本学サッカー部員や住民の方の実際の声をお聞きいただけます。
現地にお越しいただくからこそお伝えできる本プロジェクトの裏側も特別にご紹介。プロジェクトを進める中で、直面した課題や試行錯誤、そこから得られた成果など、現場で実践してきた担当者がリアルなエピソードをお話しいたします。竹山団地でデザインしてきた「共助」の現場を体感しながら、地域の特性に応じた共助の仕組みづくりについて学ぶ充実の内容となっています。
本プロジェクトにご関心のある方であれば、どなたでもお申し込みいただけます。過去に竹山団地を訪れたことのある方も、初めての方も大歓迎です。ぜひこの機会に足をお運びください。
【団地ツアー概要】
日時 : (1)2026年11月18日(水) (2)2026年11月20日(金)
(3)2026年12月2日(水) (4)2026年12月18日(金)
各回10:30~14:00(予定)
料金 : 2,000円/人(昼食・ドリンク付)
対象 : どなたでもお申し込みいただけます。
定員 : 各回最大10名まで
プログラム: 事業紹介/施設見学/竹山キッチンにて昼食/
サッカー部員や地元住民との交流/質疑応答
申込方法 : 10月30日(金)17:00までに以下のURLにアクセスしてください。
URL : https://forms.gle/YG6LqWVMqjHs6zau7
その他 : ・内容は変更となる可能性があります。
・団地ツアーの詳細については、11月4日(水)以降、
担当者より順次ご連絡いたします。
・お申し込み多数の場合は、抽選とさせていただきます。
・お申し込み状況によっては、ご予約日を調整させていただく
場合がございます。
・ご来訪にあたっては、公共交通機関をご利用のうえお越しください。
駐車場のご用意はできかねます。
・団地ツアーに関するご不明点は、最下部に記載の
公社運営企画課までお問い合わせください。
■会社概要
社名 : 神奈川県住宅供給公社
代表者 : 理事長 高澤 幸夫
所在地 : 〒231-8510 横浜市中区日本大通33番地
設立 : 1950年(昭和25年)9月
事業内容: 賃貸住宅管理事業、賃貸施設等管理事業、高齢者住宅事業
基本財産: 3,000万円(出資者:神奈川県1,500万円、横浜市750万円、川崎市750万円)
URL : https://www.kanagawa-jk.or.jp/
法人名: 学校法人神奈川大学
代表者: 理事長 石渡 卓
所在地: 〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
設立 : 1928年(昭和3年)
URL : https://www.kanagawa-u.ac.jp/
参考 : https://www.kanagawa-u.ac.jp/cooperation/project/takeyama/
法人名 : 特定非営利活動法人KUSC
代表者 : 理事長 佐藤 武
所在地 : 〒226-0005
神奈川県横浜市緑区竹山3丁目1番8号 県公社竹山団地3101棟14号
設立 : 2005年(平成17年)
事業内容: スポーツクラブ運営に関する事業、スポーツの普及に関する事業、
スポーツ施設の運営に関する事業、
アスリート食及び健康食の提供に関する事業
URL : https://lime249979.studio.site/
■神奈川県住宅供給公社について
神奈川県住宅供給公社は、神奈川県の住宅政策の一翼を担う社会的企業として、社会情勢等の変化に応じた取組みを進め、持続可能な社会の再構築を目指すとともに、人生100歳時代における健康寿命の延伸に向けて、県民の皆さまの住まいと暮らしに貢献し、「皆様が笑顔で暮らし、選んでもらえる住宅」を提供し続けたいと考えています。
当公社では、フロール元住吉(2020年度受賞)に続き2件目のグッドデザイン賞受賞となりました。
■神奈川大学の理念
建学の精神「質実剛健、積極進取、中正堅実」に基づき、真の実学を目指す伝統を踏まえ、自立した良識ある市民としての判断力と実践的能力、国際的感性とコミュニケーション能力を有し、専門的知識と技能を身につけた、自ら成長することのできる人材を養成する。同時に、地域社会及び世界に開かれた大学としての時代と社会の付託に応えるべく、人類と社会の発展に貢献しうる研究の遂行と、その成果の社会への還元を実現することを、神奈川大学の理念として掲げています。






















